2011年05月25日

竹鶴(たけつる)|竹鶴酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 176蔵目

竹鶴(たけつる)|竹鶴酒造株式会社

広島県竹原市本町三丁目10-29
代表銘柄:竹鶴(たけつる)
創業:1733年(享保18年)14代
杜氏:社員杜氏(諸派)
仕込み水:軟水
訪問日:2011/5/25

代表銘柄
竹鶴 生もと純米
小笹屋 竹鶴 生もと 純米吟醸
小笹屋 竹鶴 生もと 純米原酒

唯我独尊!強い存在感を放つ酒が広島の酒 竹鶴。 竹鶴(たけつる) 竹鶴酒造株式会社|蔵の外観

現在、竹原には3社の酒蔵が稼動しています。
その中で最も長い歴史を持つ蔵が竹鶴酒造株式会社です。

竹鶴酒造は江戸時代の屋号は「小笹屋(おざさや)」といい、ルーツは製塩業を営む商家でした。

江戸時代この地を治めていた大名、広島藩の浅野家はその分家に浅野内匠頭で有名な赤穂藩がありました。
赤穂藩は塩田で潤っていたことから、本家という間柄ということもあり赤穂から製塩の技術を教わり製塩業に力を入れます。
その際に雨が少ないという理由で竹原が選ばれたそうです。

竹原には北前船が寄港する港があり、竹原で造られる塩は北前船に乗って遠方に運ばれます。

当時、塩は高級品であり北前船によって遠方に運ばれ街は発展します。
蔵元が語るには当時の竹原は「シンガポール」のような街で、人口や面積はすくないものの、物流と製塩が栄えたことから密度が濃く豊な街だったそうです。

竹原は製塩と同時に酒造業が盛んな街で、大正時代には竹原には50件の酒蔵が存在し西条を凌ぐ酒の産地でした。
小笹屋は1733年に酒造株を手に入れ、酒造業へ参入。江戸後期に現在の酒名となる「竹鶴(たけつる)」の酒名が誕生します。
酒名の由来は、蔵の裏にある竹やぶに鶴が飛来し巣を作った事を喜び「竹鶴」と命名されたそうです。

またニッカウヰスキーの創業者である「竹鶴 政孝氏」は竹鶴家の出身の方です。


写真はこの蔵に残る木桶の底を撮影したものです。 竹鶴(たけつる) 竹鶴酒造株式会社|木桶の裏

かつては50社以上の酒蔵があった竹原ですが、塩があちらこちらで作られるようになり製塩産業に陰りが現れます。商人はお金がある場所に移動するもので、時代の変化を感じた酒蔵は次々と竹原の地から去っていきます。

しかし小笹屋は竹原の地を離れず、昭和30年代に製塩業を止めてから酒造業を専念する道を選びます。
その結果、竹原に残る3件の蔵元になります。


日本酒ファンの間で、唯我独尊とも言える存在感を放つ竹鶴の酒。
その竹鶴を造り出した14代目蔵元の竹鶴敏夫さんにお伺いしました。


伝統産業とは時代の変化にあわせて姿を変えた事によって、時代を超えて存在し続けている産業を言います。
携帯電話も自動車も、過去から大きく形を変えて来たわけであって日本酒もそうであるべきではないでしょうか。

と語り始める蔵元。

日本酒の需要が減っていく理由に「現在の食生活に日本酒には合わなくなってきた」と考えている方がいますが、そうではありません。

「現在の食生活に日本酒にはあわない」のではなく「現在の食生活にあう日本酒を造らなかった。」からです。

受け継がれた技術は使わせてもらいます。
しかし味に関して従来の日本酒の枠にとらわれず「こういう味があったらもっと日本酒が面白くなるのでは?」
という考え方で酒を造っていきたいと考えています。

日本酒には色々あっていいはずです。
動物でも多様性が無いと種の存続に関わるわけで、日本酒も一つのタイプではなく多様性が必要であると考えています。

なので頭の硬い人に「こんな酒は日本酒ではない」と言われることは蔵にとっては賛辞なのです。

これは日本酒ではないんです「竹鶴」なんです。
うちは日本酒メーカーではありません。竹鶴メーカーです。

酒マニアの方にとって枠外の酒。 そういう存在でありたい。
けどそれは茨の道でもあり大変ですが。


と力強く語る蔵元に圧倒。

現在、蔵元が考案している酒は「たまご酒」のような日本酒との事。

たまご酒とは風邪をひいたときに飲むお酒で、日本酒沸騰させてアルコールを飛ばし、砂糖を少々加えて卵を絡め子供でも飲むことが出来るようにした酒です。蔵元は子供の頃に飲んだたまご酒がとても美味しかったと記憶しているそうです。

私はたまご酒を飲んだことが無いので、どのような味なのか想像でしか解かりませんが、そのような酒を造りたい、というような発想ができるのは竹鶴のみ。

この日の夜、近くのお店で竹鶴を飲みましたがとても不思議な味の酒。全種類飲んでみたくなる酒です。
早々に出会う機会が少ない酒なので、見つけたときには一口お飲みになることを是非お薦めします。


竹鶴(たけつる) 竹鶴酒造株式会社|記念撮影

訪問の証の記念撮影は、蔵に続く立派な木桶の前で撮影しました。

蔵の中は撮影禁止ということで、撮影が許された仕込み部屋しか撮影していませんが、見ただけで解るとおりとても綺麗な蔵元です。
古い年代に造られた木桶だそうですが、それを感じさせない素晴らしい木桶に驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は竹鶴(たけつる)|竹鶴酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0846-22-2021 竹鶴醸造元竹鶴酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。


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