2011年04月29日

会津中将 ゆり|鶴乃江酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
168件目の訪問蔵は、
福島県の会津若松市で会津中将という日本酒を醸す鶴乃江酒造株式会社です。

会津中将 ゆり|鶴乃江酒造株式会社

所在地:福島県会津若松市七日町2番46号
代表銘柄:会津中将
創業:1794年(寛政6年)7代
杜氏:会津杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/29

代表銘柄
会津中将 純米酒
会津中将 純米原酒
大吟醸 山田錦 ゆり

1794年(寛政6年)、東洲斎写楽が浮世絵を書いていた時代に創業したという酒蔵、鶴乃江酒造会津中将 鶴乃江酒造|蔵の外観 鶴乃江酒造の誕生を遡ると、江戸時代の初期の3代将軍、徳川家光の時代になります。

3代将軍、徳川家光によって会津23万石の大名を賜った保科 正之公と共に、会津に入国してきた侍の一人、林 太左衛門光仁氏が鶴乃江酒造のルーツです。

林家は200石の石高を持つ士族でしたが、その後会津藩の御用商人「永宝屋」となり、寛政の改革の際に財政面で会津藩に貢献することになります。

写真は釜場です。 会津中将 鶴乃江酒造|釜場

鶴乃江酒造は1794年(寛政6年)に林平八郎氏によって創業されます。

永宝屋から分家した紡績業を営む商家に生まれた林平八郎氏はやがて、自らも独立・分家をし(まるえい)永宝屋という屋号の店を構えます。

創業当初は味噌・醤油の醸造を行っていましたが、2代目になって酒造業に参入。

創業当初の、酒名は「七曜正宗」「宝船」。
現在の「鶴乃江」という酒名は明治時代の中期頃に命名されたものです。
鶴ヶ城から「鶴」の文字を、「江」は猪苗代湖を表現しているそうで、地域性を表現した名前に改名されています。

平八郎という名前は、代々蔵の当主によって襲名される名前です。


写真は槽場です。昔ながらの槽(ふね)で酒を搾っています。 会津中将 鶴乃江酒造|槽場 会津若松には現在でも沢山の酒蔵が存在します。
会津若松の酒造組合だけで12社、会津地方全体では30社を超えるのではないでしょうか?

一つの地域だけでこれだけの酒蔵が残っている理由は様々な歴史背景があるのですが、会津特有のケースとして「流通の役割分担がはっきりしていた」という事があります。

酒蔵の多くは、問屋の免許や小売の免許も持っていて、直接消費者にお酒を販売したり、直接酒販店にお酒を卸したり、という事が行えます。

会津地方では明治時代に、酒蔵は製造のみに専念し、流通に付いては問屋に、小売については小売店に任せて欲しい、という協定を行い流通の役割分担を明確化しました。

それによって通流と酒蔵の間に強い信頼関係が生まれ、流通業者の間に、素性が知れない(直販するかもしれない)他県の蔵の酒を扱うことを嫌いました。

その結果、会津地方には他県の酒はもとより、灘や伏見のナショナルブランドの日本酒でさえ入ることが出来なかったそうです。
会津地方にナショナルブランドの酒が入ってくるのは、コンビニやディスカウントストア等が現れた以降で、それ以前は全て地元の酒が占めていました。

そのような背景があった事が、今も多くの酒蔵が健在である事に関係しているのかもしれません。


写真は仕込蔵。左の方が7代目蔵元の娘さん、林ゆりさんです。 会津中将 鶴乃江酒造|仕込み部屋

ゆりさんは国家資格である、酒造技能試験 一級技能士の資格を持ち、酒造季である秋から春までの間は蔵で製造を行い、春から秋までセールスを行う「セールスエンジニア」。

現在の主力ブランドは、釜のジャケットに描かれている「会津中将」というブランドです。

会津中将とは、会津藩主の代々の官位であった「中将」を取った名前で、ラベルには会津葵の家紋が入れられています。
鶴ヶ城築上600年を記念し昭和後期に誕生したブランドで特定名称酒に命名されます。


会津中将の他に「ゆり」という主力銘柄があります。 会津中将 鶴乃江酒造|商品 ゆり もちろん林ゆりさんの名前から命名された酒です。


会津中将 鶴乃江酒造|商品 会津中将 会津中将の持ち味は、会津の郷土料理(ニシンの山椒漬け、ぼうだたの甘露煮、など保存食を醤油を使って煮込む)に合う酒なので濃醇旨口です。

余談ですが会津地方では、馬刺がよく食べる地域でしかも、さしの入っていない赤みの馬刺。レバーも食べるそうです。

昔から会津の酒はやや甘口の酒が多いといわれてきましたが、少し米の甘味を残した旨口タイプの酒。
純米酒、純米の原酒が人気だそうです。


会津中将 鶴乃江酒造|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影です。

蔵元の言われるとおり、濃醇旨口の美酒!
思わずビンを手にとり笑顔になる吾郎でした。




商品の購入・質問は会津中将|鶴乃江酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0242-27-0139 会津中将醸造元 鶴乃江酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

この記事へのトラックバックURL

http://sanoya.jizake.com/t950

蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ 佐野屋 地酒.com
◆佐野屋 地酒.com
蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ。