2011年04月26日

くどき上手 ばくれん|亀の井酒造株式会

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
156件目の訪問蔵は、
山形県の鶴岡市でくどき上手、ばくれんという日本酒を醸す亀の井酒造株式会社です。

くどき上手 ばくれん|亀の井酒造株式会

所在地:山形県鶴岡市羽黒町戸野字福ノ内1
代表銘柄:くどき上手,ばくれん,おしゅん,亀仙人
創業:1875年(明治8年)5代目
杜氏:蔵元杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/26

代表銘柄
くどき上手 純米吟醸
くどき上手 ばくれん 吟醸酒 超辛口+20
くどき上手 命 斗瓶囲大吟醸


日本酒ファンの間で人気の酒くどき上手くどき上手|亀の井酒造 くどき上手を造る亀の井酒造株式会社は明治8年、3町5反の田畑を持つ中農規模の農家に生まれた今井 亀治氏によって創業した、現在5代続く造り酒屋です。

蔵の近くに「前川」という川があったことから、創業当時の酒名は「前川」。屋号は泉谷と名乗っていました。

3町5反という広さは、坪数になおすと1万坪を超える土地です。
今なら1万坪も持っていたら、大地主といえますが当時は中農だったそうです。
酒造株を手に入れるに当たり、土地の一分を売却されたそうです。


写真は釜場です。
私が訪問した時期には今季の造りが終了していましたのでご覧のとおり片付いています。 くどき上手 亀の井酒造|釜場 造りの時期に訪問すると、この上に甑が乗り、朝には湯けむりが上がってます。

亀の井酒造の最初の危機は、戦中戦後の国家総動員法です。
第二次大戦中から戦後にかけて、米不足と国家総動員法によって、多くの酒造業は統廃合など整理される事になります。
亀の井酒造は先代の蔵元が兵隊に行った事などから、昭和18年に酒造業の中止命令を受ける事になります。

一度中止に追い込まれた蔵の多くは、酒造業を辞める事になったのですが、先代蔵元は復活を目指します。
復活の志を持つ他の蔵と同調し、昭和30年に余目にて酒造免許を所得。
そして昭和35年に現在の場所に移転をし、酒造業を復活させます。

この時代に姿を消した酒蔵がとても多く、数社が結合して一つの酒蔵になったケースも沢山あります。
亀の井酒造は完全復活するまで昭和35年までかかってしまったのですから、大変だった事が想像できます。


写真の方が5代目蔵元、今井俊冶さん。 くどき上手 亀の井酒造|仕込み部屋 現在の主力銘柄、くどき上手は昭和58年に5代目の蔵元の今井俊冶さんによって誕生したブランドです。

昭和35年に復活を遂げたの亀の井酒造ですが、休業していた17年のブランクはとても大きなものがありました。
仲の良い地元の酒蔵の応援などもあって酒造業を続けてきたのですが、造っている酒は普通酒が主体。

丁度、銘酒専門店という店が東京に姿を現し始めた頃。5代目は普通酒を小さく販売している現状を変えなければと考えていました。

昭和56年に大学の友だちの結婚式で東京に行った蔵元は、友人から「面白いところに連れて行ってやろう」という話になり、東京に出店していた大手日本酒蔵のアンテナショップに連れてこられます。

蔵元はそこで出会った「吟醸酒の生酒」に感動されます。こんな美味しいお酒があったのかと・・・。


くどき上手 亀の井酒造|麹室

早速その翌年に吟醸の生酒造りにチャレンジ開始。
ヨネシロという米を磨けるところまで磨こうと45%まで精米します。
思い切った高精米が良かったのか、造りが良かったのか、最初の造りにして蔵元も納得がいく酒が完成。東北の秋の鑑評会でも優等賞を受賞します。

初年度は「亀の井 吟醸 生酒」という酒名で発売を開始しますが、銘酒専門店に扱ってもらうためには、感じが良いブランド名が必要であると考えた蔵元は、奥様に「何かよい名前はないか」と相談をされます。

丁度、豊臣秀吉に関する歴史の本を読まれていた奥様は、今はたかが100石足らずの酒蔵ですが、500石、千石、2千石と出世をしていきたいですね。 豊臣秀吉は様々な人々を、口説き落として出世をしていきましたが、「くどき上手」となって出世ができれば、という話がきっかけとなり、酒名「くどき上手」が誕生します。


くどき上手 亀の井酒造|貯蔵庫 ご覧のように蔵は近代化されています。写真には入りきれていませんが、多くのサーマルタンクが並ぶ光景に圧巻されます。


昭和59年にくどき上手は東京への販路拡大を開始。

かつてのご縁で名刺交換した地酒専門店に飛び込んで行きますが、ブランドとしては無名ですが鑑評会等で良い成績を収めている事から、将来を見込まれる形で専門店の間で取扱いも増えていきます。

同時に西武百貨店でも採用が決まり、くどき上手は順調に売れていきます。そしてご縁があって吟醸酒協会に加盟。吟醸酒を味わう会では、くどき上手のブースの前には長蛇の列が出来るという人気ぶりです。

右肩上がりで出荷数量を伸ばして行ったくどき上手ですが、ここ新たなターニングポイントを迎えます。このまま3千石、5千石と伸びるところまで伸ばしていくべきか?それとも千石くらいまでを上限として、それ以上造らず品質を高めていくべきか。

蔵元は後者を選びます。拡張路線を改め販売店も33店舗に限定し、現在のくどき上手に至ります。


こちらは冒頭の写真にある白い建物の2階です。この建物を建てる際に、茶室を2階に移転させました。 くどき上手 亀の井酒造|茶室 この建物は1階が200坪の大貯蔵庫と出荷の前処理場所。
2階が茶室が置かれたイベントホール。


くどき上手 亀の井酒造|2階からの景色 蔵の四方は田んぼに囲まれています。
私が訪問した4月は田植え前なので写真のような景色。
やがて水が張られ、苗が植えられ、夏には緑に茂り、秋には黄金色となり、冬は雪が積もって真っ白になります。

秋になり黄金色に実った稲を、ここから眺めていると、お城の天守閣から眺めるお殿様のような気分になるとの事。


くどき上手 亀の井酒造|美術館 3階には美術館。
5代目蔵元の叔父、画家の今井繁三郎氏の作品が飾られています。
身内に芸術家がおられて、かつ美術館まで持つ酒蔵というのは156社まわった時点では亀の井酒造のみです。


くどき上手 亀の井酒造|記念撮影最後に訪問の証の記念撮影です。
とても多くのサーマルタンクが並ぶ蔵に驚く吾郎でした。


くどき上手のお求めは、亀の井酒造株式会社と直取引を行なっている
地酒.com 佐野屋 をご利用ください。 (フリーダイヤル:0120-464-135)
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

商品一覧
くどき上手 純米吟醸 しぼりたて無濾過
くどき上手 辛口純米吟醸
くどき上手 白 ばくれん 吟醸酒 超辛口+20
くどき上手 生 ばくれん 吟醸生酒 超辛口+20
くどき上手 つや姫 純米吟醸生 にごり酒
くどき上手 酒未来 純米吟醸
くどき上手 酒未来44 純米大吟醸
くどき上手 亀の尾33 純米大吟醸
くどき上手 亀仙人 純米大吟醸
スーパーくどき上手 改良信交30 純米大吟醸
くどき上手 本流 播州愛山48 純米大吟醸
くどき上手 出羽燦々33 純米大吟醸 生
くどき上手 出羽燦々22 穀潰し 純米大吟醸
くどき上手 特A山田錦35% 大吟醸 澱がらみ
くどき上手 Jr. ジュニア 純米大吟醸
くどき上手 羽州山田錦48」 純米大吟醸
くどき上手 雄町44」 純米大吟醸
くどき上手 出羽の里44 純米大吟醸
くどき上手 美郷錦44 純米大吟醸
くどき上手 短稈渡船44 純米大吟醸

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