2011年04月25日

初孫|東北銘醸株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
154件目の訪問蔵は、
山形県の酒田市で初孫という日本酒を醸す東北銘醸株式会社です。

初孫|東北銘醸株式会社

所在地:山形県酒田市十里塚字村東山125−3
銘柄:初孫
創業:明治26年 4代目
杜氏:社員杜氏
仕込み水:中硬水
訪問日:2011/4/25

代表銘柄
初孫 生もと 純米酒
初孫 純米本辛口 魔斬(まきり)
初孫 純米大吟醸 祥瑞

鶴岡、酒田地区で最も大きな酒蔵。
山形のリーダー格の酒蔵の一つが初孫を造る東北銘醸株式会社です。 初孫|東北銘醸株式会社 初孫 東北銘醸株式会社は、代々酒田の港町で回船問屋を営んでいた金谷(かなや)商店の佐藤 久吉氏が、明治26年に酒造免許を取得し酒造業を開始した造り酒屋です。
創業当初の酒名は「金久(きんきゅう)」。

当時の酒田というのは、最上川の水運によって様々な物資が酒田港に集められ、そこに寄港する北前船によって全国に物流が行われていました。
京都や大阪から入る物資も多かった事から、東北の中でも酒田に関しては京都の文化の影響を受けていて、この地域のお味噌は白味噌、お持ちも丸く味付けは薄味。街には舞妓さんもいたそうです。

江戸時代から続く豪商「本間様には及びもないが せめてなりたや殿様に」という歌まで詠まれた、本間家が酒田にいました。
そのような背景から酒田は高い文化を持つ経済都市であった事が想像できます。

初孫酒造のルーツである金谷商店は回船問屋であった事から、酒造業を開始した当時は現在の場所ではなく酒田港のすぐ近くに位置していました。

しかし時代は流れ、水運の時代から鉄道の時代へ変化していきます。物流が船から汽車に変わることで、回船問屋の扱う物流量は減り産業が衰退、酒造業がメインになっていきます。

久吉氏は、時代の流れを敏感に察し、酒造業に参入されたのかもしれません。

初孫 東北銘醸株式会社|商品 酒名「初孫」は昭和のはじめに酒造業の創業者、佐藤 久吉氏に初孫が誕生した際に命名された酒です。

当時は大戦ムードが高かった時期なので、「◯◯正宗」とか「◯◯男山」といった勇ましい酒名が時代のトレンドでした。

今でこそ「初孫」という酒名はたいへん素晴らしい名前ですが、当時は周囲からの反対も多かったそうです。
久吉氏は初孫という商標を他人にゆずる事も考えますが思い止まり、初孫という名前の商品の販売を行います。

写真の方が今回、蔵をご案内していただきました取締役営業部長 後藤誠さんです。 初孫 東北銘醸株式会社|酒母室 写真は酒母室です。初孫では製造する酒の全量が「生もと」造りという、乳酸添加を行わない昔ながらの製造方法が行われいます。

生もとで造ると、特に辛口は後味のキレが良いこと。
味に奥行きが現れること。
燗酒にしても美味しい事。
熟成にしても味が上がってくる事。

酒の小売免許制が変わった事によって、今後は全国の地酒同士が競争する時代が来るであろう。大手の酒も山形に入ってくるだろう。
そのような時代を迎えるに当たって、他社と同じ確立された手法による酒造りをしても差が現れない。

特に大規模な地方蔵の場合、近代化・合理的な酒造りを行う傾向になるのですが、初孫に関しては「全量生もと造り」という昔ながらの手を尽くした酒造り行わないと、良い酒が出来ないだろう。
そう考えて、平成6年から全量生もと造りを開始します。

現在は全量生もと造りに至っています。

私が訪問した時期は、今季の製造が終了していましたが、ご覧のように綺麗に整っていました。

初孫 東北銘醸株式会社|麹室 初孫は万石クラスの酒蔵です。その為、機械による麹作りも行っていますが、写真のように麹蓋を用いた1升盛りの麹作りも行われています。


写真は仕込み部屋です。レギュラーから純米クラスの酒がこの部屋で仕込まれています。 初孫 東北銘醸株式会社|仕込み部屋_上


上記の仕込み部屋を下から見たらこうなります。 初孫 東北銘醸株式会社|仕込み部屋_下


こちらは槽場です。圧搾機の色が素敵ですね。 初孫 東北銘醸株式会社|槽場 薮田社の圧搾機が2機ありますが、注目は地べたに置かれていない事。

酒粕は下に落とされます。高台にする事で、下で台車で受けて運ぶのに便利になります。また酒粕を受ける台車も地面から高く出来ますので衛生的にも良くなります。

初孫 東北銘醸株式会社|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影です。

とても清潔に整えられた近代的な酒蔵にて、クラッシックな手法で酒つくりが行われている事に驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は初孫|東北銘醸株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0234-31-1515 初孫醸造元 東北銘醸株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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