2011年04月11日

三千櫻|三千桜酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
143件目の訪問蔵は、
岐阜県の中津川市で三千櫻(みちざくら)という酒を醸す三千櫻酒造株式会社です。

三千桜(みちざくら)|三千桜酒造株式会社

所在地:岐阜県中津川市田瀬25
銘柄:三千桜
創業:明治ひと桁 5代目
杜氏:蔵元杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/11

代表銘柄
三千櫻 純米酒
三千櫻 純米 五百万石
三千櫻 純米 愛山


三千櫻酒造は明治時代初期に創業した現在5代続く酒蔵です。
三千櫻酒造株式会社蔵の前の道は、飛騨と木曽を結ぶ街道だったそうです。
この場所で、苗木藩の御用商人として、当時「藤屋」の屋号で小間物などを扱っていた山田三千介氏が、衰退した酒蔵から酒造権利を購入。酒造業に参入されます。

酒名は創業者「三千介」氏の名前から「三千櫻」を命名。
創業当初から、今までずっと同じ名前で酒造りをされています。

写真は釜場です。手前と奥に2台並んでいます。
三千桜 三千櫻酒造|釜場 中津川には戦前には7社の酒蔵があり、現在も6社が稼動しています。
三千櫻酒造は第2次大戦中も酒造りを続けていたとの事です。

岐阜県全体で今でも50社以上の酒蔵が稼動している事から、第2次大戦中に比較的規制が緩かった地域だった事が伺えます。
(先月訪問した広島県の呉の場合、2社を残し20社近い蔵が中止させられました)

写真の方が5代目蔵元、山田耕司さんです。
三千桜 三千櫻酒造|仕込み部屋三千櫻の年間生産量は約200石。
全体の9割以上が純米酒で、地元用にタンク1本だけ普通酒を造っているのみ。

蔵元と地元の契約農家が作った五百万石をはじめ、兵庫産の愛山、滋賀産の渡船、あと山田錦を使用。手造り少量生産の地酒蔵です。

酒造りは能登杜氏の流れをくんでいて、造られる酒は綺麗な酸がしっかり効いた酒が特徴。 14号酵母を用いた完全食中酒で、時間をかけてゆっくりと飲める酒。
冷でももちろんOKですが、酸があるので燗酒にしても楽しめる酒です。

三千桜 三千櫻酒造|麹室 14号酵母は総ハゼの方が良い味が出るとの事で、総ハゼの麹を造っているとの事。
一般的には47時間くらいかけて麹を造るそうですが、三千櫻では55時間もかけて麹を造っています。

三千桜 三千櫻酒造|槽場 写真は槽場です。
ご覧のとおり、ヤブタとネジ式の槽があります。

三千櫻は袋吊りの雫酒の採取が半端ではいくらい多く、五百万石、愛山、渡船、山田錦など純米酒以上の酒はそれぞれの仕込みごとに雫を取られています。

一回の絞りでタンク3本に分けて袋を吊るそうです。
1000リットル吊って、落ちるのは200リッター。全ての純米酒以上の仕込みにそれが行われます。

三千桜 三千櫻酒造|商品首掛けに「純米」と書かれていますが実質「純米吟醸」スペック。山田錦に至っては実質純米大吟醸です。

日本酒度は0〜−1くらいとの事ですが、酸が利いているのかなり辛く感じられます。
今年、新しい試みとして滋賀の渡船を用い酒が素晴らしいパフォーマンスを発揮。山田錦はさすがに優等生の貫禄があります。

三千桜 三千櫻酒造|記念撮影

「鑑評会出品酒だから特別な造り」という事をせず、純米酒以上は全ての原料米において同じ造りをされていますが、それぞれの米の特徴によって味が大きく異なります。また袋吊りとそうでない酒とも味が異なります。
味の変化に驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は三千櫻酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0573-72-3002 三千櫻醸造元 三千櫻酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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