2011年03月11日

三谷春|林酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
137件目の訪問蔵は、
広島県で三谷春という酒を醸す林酒造株式会社です。

三谷春|林酒造株式会社

所在地:広島県呉市倉橋町11777
銘柄:三谷春(みたにはる)
創業:1806年 文化3年 6代
杜氏:広島杜氏
仕込み水:新千本
訪問日:2011/3/11

代表銘柄
三谷春 上撰
三谷春 佳撰




広島県呉市に浮かぶ倉橋島音戸町。
学校帰りの中学生くらいの子供たちが、見ず知らずの私に「こんにちは」と挨拶をしてくれます。

現在はとても静かで懐かしい町ですが、かつては海運の要所として栄え、廻船問屋の蔵が並ぶ呉の表玄関だったそうです。



現在この地に最後の残る酒蔵が三谷春みたにはる)という酒を醸す林酒造株式会社です。
三谷春_外観.jpg数ある地酒専門店の中、この蔵まで足を運んだ人は私の他にほとんど居ないという林酒造

日本酒に詳し方でも、三谷春という日本酒をご存知がない方が多いと思います。

しかし、こう説明すると「あの時の酒か!」と思い出す方もいるでしょう。


明治40年、大蔵省開催による、記念すべき第1回の「清酒品評会」が行われました。
完全ブラインドで行われる品評会で、広島酒が上位を独占!
1位に輝いたのが龍勢(りゅうせい)で、ここまでは憶えている方は多いのですが、2位の酒が三谷春です。

三谷春 林酒造は、豊な庄屋に生まれた林森蔵氏によって、1806年(文化3年)、この地で創業した酒蔵です。



三谷春_外観2.jpg当時、この地は海産物が集まる地として有数であり、寄港する舟を使い、酒を遠方に素早く流通する事が可能でした。

その為、当時は広島はもとより、全国有数の酒の産地であり、1000石規模のつくり酒屋だったとか。

海運の要所であった事から、多くの学者や画家もこの地に訪れました。

酒名である「三谷春」は藩校の教授であり全国有数の漢学者であった、坂井虎山が命名。
文字は、頼山陽の長男、頼聿庵による書。

頼家の人々は度々、この地に訪れ三谷春を飲まれたそうです。

全国有数の漢学者が名前を付け、全国有数の書家が文字を書いた、という位ですからその繁栄ぶりが想像できます。



写真の方が林酒造 6代目蔵元。
三谷春_蔵元.jpg日本酒 三谷春は3つの谷から湧く水を用いて造られています。
この地は花崗岩質の有数の産地であり、大阪城や国会議事堂の石を出しています。

花崗岩層を流れる水(中硬水)で醸される酒は、小味が特徴と言われる、広島酒の中では少し辛口で飲みやすい酒が特徴。

一番の持ち味は「全て手造り」で造られている酒であり、ビン詰めやラベルを貼る作業に到るまですべて手作業。

また4代目、5代目、6代目と直近の3代は医者をされながら造り酒屋もされています。

町に残る最後の酒蔵を継続すべく、医業で蔵を支えています。



三谷春_商品.jpg



最後に、訪問の証の記念写真ですが、頼聿庵が書かれた酒名「三谷春」の書の前で撮影しました。
三谷春_記念撮影.jpg書から来る威厳というかオーラに圧倒される吾郎でした。

商品の購入・質問はへお問い合せ下さい。
TEL:0823-56-0337 三谷春醸造元 林酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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