2011年03月03日

龍神丸・紀勢鶴|高垣酒造場

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
134件目の訪問蔵は、
和歌山県で龍神丸,紀勢鶴という酒を醸す高垣酒造場です。

龍神丸・紀勢鶴|高垣酒造場

所在地:和歌山県有田郡有田川町大字小川1465
銘柄:龍神丸,紀勢鶴,喜楽里
創業:天保11年 1870年
訪問日:2011/3/3

代表銘柄
龍神丸
喜楽里(きらり)
紀勢鶴(きせいつる)


山の斜面はみかん畑ばかり。
そんな光景が広がる有田川沿いの国道を走り、道が細くなって来た静かな町にひっそりと佇む酒蔵、高垣酒造場
龍神丸 高垣酒造 外観

高垣酒造場の歴史は古く、創業は1840年(天保11年)。
171年間、途絶える事無く酒造りが続けられてきた酒蔵です。

戦中戦後、国家総動員法で酒造りの休業を命じられた為、多くの酒蔵では一時的に酒つくりが途絶えています。

「何故、ウチのような小さな蔵が免除されたのか解かりませんが、創業当時から一度も途絶えること無く171年間酒造りを続けてきました。」
そう語るのは高垣任世(ひでよ)さん。


高垣酒造場紀勢鶴(きせいつる)の酒名で、地元で愛される日本酒を製造されてきました。
それが8代目蔵元、高垣淳一さんがこだわりの酒「龍神丸」という酒を造られます。


淳一さんは淡々と酒を造られていたそうで、自身が好きだから酒を造る。
市場に媚びる酒ではなく、自分が納得出来る酒を造りたい。
そういう気持ちで造ったこだわりの酒が龍神丸でした。

やがて様々な酒を発掘したいとアンテナを伸ばしている小売店の中から、高垣酒造場まで足を伸ばしてくる酒販店が現れます。
そうして蔵に訪問した小売店の中で、意気投合できるお店に龍神丸が広がっていきます。

当然そのようなお酒は小売店も大切に販売されます。
そうやって龍神丸はリピーターも現れ、静かにファンを広げています。


龍神丸_外観2.jpgそんなある時、漫画「もやしもん」の作者の方が酒造りの取材の蔵に来られたそうです。
日本酒人口が減っているという背景から、日本酒をPRする手助けになれば、と思いから取材に協力されます。

その親切な対応に作者が感謝されたようで、日突然電話で「龍神丸を今週号に掲載しますよ」という連絡を受けます。
その結果、全国に名が知られる酒になるのですが、任世さんのお話によると、既にその頃には、人気の酒となり、多くのリピーターが付いておられたそうです。

全国区に知れ渡った後も、自身が納得される酒をコツコツ造るというスタイルは変えず、昔からのリピーターを大切にされ、2010年には170周年を迎えますが、突然の不幸が起きます。
淳一さんが47歳の若さでご他界します。

私は蔵元とは世代が近く、この詳細については取材は控えさせていただきました。


既に翌年の酒造り用の米の発注を済ませた後で、170年間酒造りを継続した蔵の歴史もあります。
前年には170周年を記念し喜楽里(きらり)という酒も発売されています。

酒造りの歴史を途絶えさせてはいけないとの思いから、任世さんは先代の力を借りて酒造りを継続。
長い歴史を途絶えさせる事無く、酒造りを続けられました。

大変な時期にも関わらず、快く取材を受けていただき、有難うございます。

これからも高垣酒造場を応援したいと思います。



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