2011年02月24日

長久・超超久・紀国屋文左衛門|中野BC株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
126件目の訪問蔵は、
和歌山県海南市で長久超超久・紀国屋文左衛門という酒を醸す中野BC株式会社です。

長久・超超久・紀国屋文左衛門|<中野BC株式会社

所在地:和歌山県海南市藤白758-45
銘柄:長久超超久・紀国屋文左衛門
創業:昭和33年(酒造業) 2代
杜氏:社員杜氏 但馬流
仕込み水:軟水
訪問日:2011/2/24

代表銘柄
超超久 純米吟醸 無濾過生
紀伊国屋文左衛門 純米酒
長久 本醸造
紀州 蜂蜜梅酒
紀州 緑茶梅酒


現在和歌山県で最も生産規模が大きな蔵元、中野BC株式会社です。
長久 超超久 中野BC株式会社

現在で2代目という酒蔵としては若い蔵です。

蔵の誕生の経緯ですが、創業者である中野 利生氏は、大工をされていたそうですが、
昭和7年「中野醤油店」を創業。醤油の製造販売を開始します。

創業当初は従業員が2〜3人という零細で、大工出身であったことから蔵の設備等は自前で賄っていたそうです。

しかし他社に類を見ない蒸熟法「大豆蒸熟法」で品質の向上と製造の合理化に成功。

関西初の薄口醤油を造るなど、商売を成功させ、当時和歌山県下で163蔵もあった醤油蔵の中で3位の規模にまで成長しました。

そして昭和24年、酒造業に着手しますが最初に免許を取得したのは「焼酎」でした。
これがヒットし3年で和歌山県で最大の規模になります。
次に梅酒を着手し、昭和33年に日本酒の製造を開始します。



写真は大規模プラントの仕込蔵です。
中野BC_大ロット.jpg和歌山県で最も新しく酒造業に参入した中野BCですが、昭和33年に日本酒の製造を開始し、19年後の昭和53年には県内1位の規模の酒蔵になります。

ここまで急成長した理由は何でしょうか?

和歌山の地盤ですが、灘や伏見に近く、競争相手というのは地元の蔵ではなく、灘や伏見の酒蔵になります。

和歌山の消費者も、地元の酒よりも県外の酒を有難がる傾向があり、特にその当時は「灘の生一本」というのは日本酒においてとても強力なブランドだったのです。

灘や伏見で造られるお酒にはとても強いブランド力があった為、和歌山の酒蔵の中には、灘や伏見に酒蔵を移転させる蔵も珍しくありませんでした。

羅生門、日本城などはかつて灘に蔵を移転し、そこで造った酒を、地元の和歌山に持って帰ってきて販売していたのです。
玉乃光は伏見に移転し、今ではすっかり伏見の酒蔵です。

そんな逆境に置かれた中野BCが行った戦術とは、灘よりも一歩上の品質の酒を目指したことでした。

長久の2級酒のレベルを、灘の1級酒のレベル以上の酒質にレベルアップさせます。
長久の1級酒は、灘の特級酒以上の酒質にレベルアップさせます。

ブランドで勝てない分、味のパフォーマンスで勝負をしたのです。
(現在の特定名称酒市場と同じですね)

また和歌山県は醤油発祥の地です。
そして海に恵まれていることから海産物が豊富です。
その結果、和歌山では「魚を醤油で煮炊きする料理」が郷土料理として愛されています。

醤油に砂糖を加えて煮炊きした魚料理は、淡麗辛口の日本酒は合わず、少し味に旨味がある酒が好まれます。

長久はそのあたりも考え、少し味が濃い旨口の酒を造ったことから、その味が消費者に認められ、シェアを伸ばして約20年で和歌山県のトップの座に躍り出ます。




特定名称酒は、ご覧のように小仕込みが行われています。
中野BC_小仕込みタンク.jpg

写真の男性は中野BCで杜氏をつとめる河嶋 雅基さんです。
昭和43年生まれの42歳。流派は但馬流になります。
中野BC_杜氏.jpg

写真は出品酒用に使う斗瓶(とびん)です。

中野BC_斗瓶.jpgまもなく出品酒を詰めるために使うために、水洗いが行われていました。
満タンまで水が入っていますが、10回水を入れ替えて洗うそうです。

雫を取るだけではなく、斗瓶の洗浄から大変な作業なのです。


写真は中野BCのこだわり日本酒ブランドの一角「紀伊国屋文左衛門」です。
中野BC_商品.jpg紀伊国屋文左衛門の他にも、「超超久」という名前のこだわりブランドもあります。
味わいは「淡麗辛口とは逆の路線」、芳醇旨口タイプの酒との事。

日本酒、焼酎、梅酒の他にワインも造られており、梅の濃縮果汁を造る技術を活かして、清涼飲料の原料の生産も行われており、飲料全体の総合企業に向けて成長を続けています。



蔵の敷地は13700坪。
その中に3700坪の広さの長久邸が構えます。
一人の大工が1代で築いた、紀伊国屋文左衛門の日本酒バージョンのような話ですね。
中野BC_長久邸.jpg長久邸は一般公開されておりまして、蔵見学を行った際に観ることができます。
お座敷があり、長久邸でお酒の会なども行っているそうです。



写真は貯蔵タンクの下で記念撮影。。
あまりにも背が高いタンクに驚く吾郎でした。
中野BC_記念撮影.jpg
商品の購入・質問は中野BC株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0120-05-0609 長久超超久・紀国屋文左衛門醸造元 中野BC株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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