2011年01月13日

福寿松の井 とちあかね 白相酒造

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
115件目の訪問蔵は、栃木県那須郡小川町にて、福寿松の井とちあかねという酒を醸す白相酒造です。

福寿松の井,とちあかね|白相酒造

所在地:栃木県那須郡小川町715-2
銘柄:福寿松の井,とちあかね
創業:明治38年 4代目
杜氏:社員杜氏 (下野杜氏 第一期)
仕込み水:軟水
訪問日:2011/1/13

代表銘柄
とちあかね 生酒
とちあかね 純米吟醸
福寿松の井 純米酒


現在、栃木県から様々な若手蔵が台頭してきました。
その立役者と言える蔵元が白相酒造の4代目蔵元白相淑久さんです。

福寿松の井 とちあかね 白相酒造

白相酒造蔵元は栃木県の酒造組合の役員を10年間されていて、その間に酒造組合を改造し「ささら」というアンテナショップを平成11年12月17日に設立。
更に酒造技能者の養成講座を設け、栃木の若手の蔵元がよい競争をするような環境を整えられました。

その結果、鳳凰美田の小林酒造が理想的な形でフル操業されるなど、近年の若手蔵が続々と台頭する礎を築きました。


その白相酒造の現在の主力商品は焼酎との事。
白相酒造_看板.jpg実は栃木県というのは日本一の大麦の産地であり、佐賀県と1位を競い合っています。
平成17年までは数量的にも面積的にも栃木県が日本一。18〜20年までの3年は佐賀県が生産量が日本一。そして平成21年は再び栃木県が一番に戻りました。


その日本で1位を争う麦の産地に麦焼酎を造る蔵が1社も無かったのです。


日本酒は昭和50年頃で約175万キロリットルが製造されていました。
それがずっと下がり始めて現在や60万キロリットルを割るレベルまで製造量が減っています。
現在の日本酒の生産量は最盛期の約3分の1しかありません。

このペースで減り続けると10年後には酒蔵は半分にくらいに減るだろう。

蔵が残らなければ、自分の気持ちを伝える日本酒を造ることも出来ません。

危機感を持った蔵元は「生き残るために好き嫌いを言ってられる状況ではない」考え、今から7年前(2004年)に焼酎の製造を開始します。

日本酒蔵の中には単式蒸留の免許を持つ蔵がいくつかありますが、大半は「副産物に限る」という条件付きの免許です。
しかし白相酒造は単式蒸留の無条件免許を持っていたました。栃木県下で焼酎の無条件免許を持つ蔵は5社もないそうです。

写真は白相酒造の主力商品「とちあかね」。
100%地元、栃木産の大麦を使用。
外麦(オーストラリア産)は一切使っていないのが白相酒造のこだわりです。

白相酒造_商品.jpg白相酒造にとって焼酎の製造は追い風となりました。

オンリー1は重要です。
栃木県では焼酎メーカと胸をはって言えるメーカが1社もありません。
唯一の焼酎メーカーである事によって、こちらから営業をしなくても、まわりから様々なお仕事のご提案をいただきます。

なので当社には営業はいません。製造に全力を傾けています。

ただし日本酒造りをやめることはありません。
10年後には酒蔵は半分にくらい減っているかもしれません。

もしそうなった時に、生き残って日本酒文化を継承していく必要がありますから。


蔵元はそう、熱く語っていただいました。


酒屋万流といいますが、栃木ではそれぞれの蔵元が、様々な可能性・方向性で日本酒文化の伝承を模索されている事を感じました。

是非とも良いお酒を将来に伝承していただきたいと思います。



最後の訪問の証の記念撮影です。
蔵の玄関に飾られている主力商品に感心している吾郎でした。
白相酒造_記念撮影.jpg商品の購入・質問は白相酒造へお問い合せ下さい。
TEL:0287-96-2015 福寿松の井, とちあかね醸造元 白相酒造
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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