2010年12月16日

天覧山 てんらんざん|五十嵐酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
108件目の訪問蔵は、埼玉県飯能市の天覧山 てんらんざん 五十嵐酒造株式会社です。

天覧山 てんらんざん|五十嵐酒造株式会社

所在地:埼玉県飯能市大字川寺667−1
銘柄:天覧山(てんらんざん) 喜八郎
創業:1897年(明治30年)
杜氏:
仕込み水:
訪問日:2010/12/16

代表銘柄
天覧山 洗心無
純米吟醸 喜八郎


かつては埼玉県には約70の酒蔵があったそうですが現在はわずか30社足らず。

五十嵐酒造は埼玉県飯能市にて現在4代続く酒蔵です。
天覧山 てんらんざん|五十嵐酒造株式会社


日本名門酒会にも入られている蔵なので、名前を知っている日本酒ファンも多いと思いますが、かつても今よりもとても小規模な蔵元だったそうです。


五十嵐酒造の転機は昭和53年、埼玉県所沢に西武球場が出来た事に始まります。

西武球場の中で、地元の日本酒を販売して欲しいとの声を受け、西武球場の中で天覧山が販売が行なわれます。
蔵元が野球場の中で直接、日本酒の小売りを始めるという事は、天覧山が日本で一番最初であろうと言われています。

そして昭和57年、西武ライオンズが黄金時代に入ると、球場にも多くのお客様が訪れ天覧山の売上も右肩上がりに上昇します。

4代目蔵元、五十嵐 智勇さんの話によると、当時の蔵元であった先代は毎日ニコニコした表情を浮かべながらソロバンを弾かれていたそうです。


五十嵐酒造2.jpgそんな順風満帆の五十嵐酒造に新たな転機が訪れます。

それは先代が亡くならた後、平成元年に4代目の智勇さんが蔵を継がれた時の事です。

この蔵で酒を造っていた新潟杜氏がこう事を言われたそうです。

「私は先代に使えて酒を造ってきました。あなたに使えていたのではないので今季限りで造りをやめます。」

昔の杜氏制ではこのような事がよくあったそうです。

突然、そう言われて困った蔵元は次の杜氏を探し、藤原菊蔵杜氏(南部杜氏)と出会います。
非常に腕の良い方で、平成10年には関東信越国税局新酒鑑評会の首席第一位に輝くなど、鑑評会では数々の賞を受賞。

野球場で販路を築いてきた路線から、銘醸蔵へと変化しました。

その藤原杜氏も高齢によって引退。
新たに小林杜氏という方が蔵に来られ酒つくりをされるとの事です。


写真の方は蔵元の長男の正則さん。ゆくゆくは5代目を継がれる方です。
五十嵐酒造3.jpg今回は正則さんに蔵をご案内していただきました。




写真は「赤色酵母」によって発酵している酒母です。
五十嵐酒造4.jpg現在の日本酒には「赤い酒」があります。

造り方としては黒紫米という紫色のコメを用いて仕込む方法。
紅麹といって赤い麹を用いる方法。
もうひとつは赤色酵母を使って仕込む方法。

赤色酵母は非常にデリケートで他の酒造用酵母が侵入すると、競争に敗れて減少し色も白に戻ってしまうそうです。

それでも赤色酵母を用いる理由は、酒造好適米を用いる事ができるタメ、黒紫米と異なりクセがなく飲みやすいお酒が造りやすい点があります。



五十嵐酒造5.jpg現在の年間製造量は1300石。
特定名称酒が8割近く占めています。

平成7年以降、西武球場での販売を止め、現在は地元を中心に飲食店で消費されているそうです。

蔵元の売店で購入する事が出来ます。

訪問の証としてお店で記念撮影。
天覧山の中で人気があるお酒のひとつ「搾りたての新酒」に驚く吾郎でした。
五十嵐酒造8.jpg商品の購入・質問は五十嵐酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:042-973-7703 天覧山醸造元 五十嵐酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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