2013年11月29日

峰の雪(みねのゆき)|有限会社峰の雪酒造場

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 347蔵目

峰の雪(みねのゆき)|有限会社峰の雪酒造場

福島県喜多方市桜ヶ丘1丁目17番地
蔵元のサイト:http://minenoyuki.com/


酒名:峰の雪(みねのゆき)、花織(かおり) ■創業:昭和17年(1942年)4代 ■杜氏: 蔵元杜氏(諸派) ■仕込み水:軟水 ■訪問日:2013/11/29

代表銘柄
峰の雪 純米 醇
峰の雪 yamatoya’s zennai(ヤマトヤゼンナイ)
会津のはちみつ酒 美禄の森

峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|外観
有限会社峰の雪酒造場は昭和17年に、佐藤信八氏が創業した現在で4代続く酒蔵です。

会津若松の酒蔵に生まれた信八氏は、喜多方にあった大和錦という蔵に婿入りされ、その大和錦から分家をするという形で昭和17年に現在の場所に誕生。

当時は大和錦第2工場という存在で、本家である大和錦は地元向けの酒を製造・販売し、こちらは東京向けに製造・販売していた「峰の雪」という酒を製造されていたそうです。

本家になる大和錦という蔵は、今から10代ほど前に大和川酒造から分家独立して出来た蔵とのこと。なので遠いルーツは1600年頃に奈良から製綿の技術を持って会津に移り住んできた綿商人のようです。

昭和30年に法人化し、有限会社峰の雪酒造場に社名変更。
大和錦の第2工場という存在から独立した蔵へと変化していきます。

写真の方は4代目蔵元、佐藤健信(けんしん)さん。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|佐藤健信蔵元

峰の雪では東京に出荷する酒を専門に製造していたという経緯から今でも最も製造量が多いレギュラー酒(普通酒)は地元では殆ど販売しておらず東京を中心に出荷されているとのこと。

ただ普通酒の需要が年々減少しつつあり、それではいけない、と健信(けんしん)さんの代から特定名称酒の製造に着手。

健信さんは6年間、新潟の酒蔵で酒造りや営業等の仕事をされた後、2010年に蔵に帰って来られます。
その後、福島県の日本酒関係者の多くが通う清酒アカデミーに3年間通い2013年の3月に卒業。

一定期間、越後杜氏の下で酒造りをした実務経験があるため、越後杜氏組合に入る資格を持っているものの流派としては無所属。

現在は、峰の雪 純米吟醸、純米酒 醇、ヤマトヤゼンナイという名称の特定名称酒を地元を中心に製造・販売されています。

一般的には普通酒が地元で特定名称は首都圏、という蔵が多いのですが、峰の雪はその逆。
地元には特定名称酒、首都圏は普通酒が売れているという、珍しい現象が起きています。

峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|商品

東京市場に酒を売っていたという経緯から、元々造られていた酒は淡麗辛口の酒だったそうです。

それに対し、今展開中の特定名称酒は「飲んで峰の雪とわかる酒」を目指されているとのことです。

健信さんは様々な日本酒を飲まれた結果、甘いお酒が好きだそうで、飲みやすい酒質が第一条件である中、「甘くて旨い酒」を造ることを目標とされているそうです。

お酒は嗜好品です。人それぞれ好みが違うものです。
10人が飲んで10人近くが美味しいと言ってくれる酒ではなく、10人が飲んで5人から美味しくないと思われても、一人がドハマりしてしまう酒。
そういう酒を造っていきたいとの事です。

写真は釜場。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|釜場

写真は麹室。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|麹室

写真は仕込み部屋。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|仕込み部屋

写真は、はちみつを原料に醸造したミードと呼ばれる酒。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|はちみつのお酒
峰の雪は日本酒以外に「ミード」と呼ばれる、はちみつを発酵した酒を製造されています。

これはリキュールではなくきちんと醗酵させて醸造しているお酒です。
ミードはクレオパトラの時代から製造されていた、と伝えられている世界最古のお酒です。

はちみつを水で薄めて、酵母を入れれば糖分は十分にあるため、発酵が始まるそうです。
アルコール度数は約10度。

オリを取るために上澄みだけを抜いてフィルターで濾すとの事。

5年前に製造を始められたそうで、同時期に石川県の天狗舞でもミードの醸造を開始。
その他にも高知県の菊水酒造が製造。判っている範囲では国内で3社しか造っていないそうです。

最後に訪問の証の記念撮影。
峰の雪(みねのゆき) 有限会社峰の雪酒造場|記念撮影
不思議な甘さがする酒、ミードに感心する吾郎。

最近、福島県から若手の酒蔵の台頭が目立っていますが、蔵に帰ってきて3年目という健信さんが造る峰の雪もそんな新進気鋭の一社。

今はまだ知られていない存在ですが、いずれ全国の地酒専門店で目にするような銘柄になるのは時間の問題かと思われます。
日本酒ファンの皆様、要注目のお酒です。




商品の購入・質問は峰の雪(みねのゆき)|有限会社峰の雪酒造場へお問い合わせ下さい。
TEL:0241-22-0431峰の雪、善内、花織、美禄の森醸造元有限会社峰の雪酒造場
ここに書かれているデータは筆者が訪問した時点の情報でございます。

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