2013年06月03日

楢の露(ならのつゆ)|勝屋酒造合名会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 326蔵目

楢の露(ならのつゆ)|勝屋酒造合名会社

福岡県宗像市赤間4丁目1-10

蔵元のサイト:http://www.katsuyashuzo.com/


酒名:楢の露(ならのつゆ)、沖ノ島(おきのしま)、赤間宿(あかましゅ) ■創業:寛政2年(1790年)7代 ■杜氏:蔵元杜氏(諸派) ■仕込み水:城山伏流水(中硬水) ■訪問日:2013/06/3

代表銘柄
本醸造 沖ノ島
特別純米 赤間宿
楢の露 上撰

福岡市と北九州市の中間に位置する宗像(むなかた)市。

市の中心部となる赤間はかつては唐津街道の宿場町で明治から大正時代にかけて大変栄えたそうです。
赤間駅から少し歩くと今でも宿場町の面影を残す古い建物が並んでいます。
そんな昔ながらの建物の1つが寛政2年創業の7代続く酒蔵、勝屋酒造合名会社株式会社です。 楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|外観

日本酒、楢の露(ならのつゆ)を造る勝屋酒造合名会社は1790年(寛政2年)に、この地の大地主であった山本善一氏が創業した現在で7代続く酒蔵です。

創業当時は屋号は「勝屋」を名乗り、現在の赤間宿ではなく戦国大名宗像氏の居城があった城山の中腹にある登山口付近で酒造りをされていたそうです。

しかし明治6年に起きた筑前竹槍一揆にて蔵に暴徒が乱入。
蔵が打ち壊された事から赤間宿に来て、この地にあった蔵を買い取り現在の場所で酒造業を再開されたそうです。

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|問屋場跡

明治時代の赤間宿は賑やかだったそうで赤間宿だけで3件の造り酒屋が存在。
江戸時代は参勤交代の宿場町だった事から人も多かったでしょうし、お酒の需要もあったはずなので、需要に応じた数の酒が造られていたようです。

戦後には宗像市だけでも11件の造り酒屋があったそうです。
しかし現在でも酒造りを続けているのは2社のみ。

赤間宿に移転してきた勝屋は、宗像大社のご新酒を造るようになります。
宗像大社のご神紋が楢の葉っぱである事から、大社から「楢」の字をいただき「楢の露」の酒名が誕生します。
もう一つの酒名「沖ノ島」も宗像大社からいただいたとの事。

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|商品

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|売店

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|電話十番

ご神酒からスタートした蔵という事もあり、現在蔵で一番良く売れている酒が普通酒である上撰 楢の露。それに続いて本醸造 沖ノ島が売れているとの事。
特別純米 赤間宿は製造量的には多くないものの、造った分はすぐに全部売れてしまう人気の酒。

写真の方は専務・杜氏を務める川嶋利之さん。
楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|川嶋杜氏

かつては糸島から芥屋(けや)杜氏が来て酒を造っていたそうですが、現在は川嶋利之さんが自ら杜氏となり酒造りをされています。

原料米は主に夢一献、あとは糸島産の山田錦、地元宗像で契約栽培している山田錦を使用。
仕込水は城山伏流水(中硬水)を使用。

酒造は毎年11月頃から開始し1月には甑倒しで、2月中には皆造してしまうとの事。
一週間で2本くらいのペースで仕込みを行い年間製造数は約200石。

九州は冬の気温が高いため仕込み温度が東北の蔵と比べたらどうしても高めになります。
自然環境には合わせざる得ない為、発酵温度が高い事を活かした味わいが強い酒を造られているとの事。

味が乗った酒というのは九州の食材との相性もよく、特に福岡の人は甘い食べ物を好まれるとか。
江戸時代長崎から入ってくる砂糖は高級食材であり、長崎に近い地域は砂糖を多く使うことが出来ました。そういう背景から長崎、佐賀、福岡は甘い味付けの料理が多くなったそうです。
自分の地域の料理は美味しいと自慢するときには「ウチは長崎にちかか」と言う事も有り、長崎に近いのでその分砂糖を沢山使っているから美味しい、という意味から来ているとの事。

写真は釜場。
楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|釜場

この地域の人々は甘い料理が好きだったのでそれに負けない酒となると味が乗った酒。
端麗で綺麗なお酒だとこの地の食、特に玄海の魚には合わないそうです。
なので味をしっかり出すした酒を製造されているとの事。

同時に日本酒に含まれる生理活性物質の多さにも着目されていて、日本酒には約600〜700種類の生理活性物質が含まれているそうです。

日本酒の酵母はアルコールが17度以上ある過酷な環境でも生きることが出来ますが、そんなタフな酵母が生成する生理活性物質が豊富に含まれている食品は早々ありません。

日本酒には身体をメンテナンスする成分が沢山含まれているので、そういう点からも日本酒の良さを伝えるべく、蔵開放や酒蔵コンサートを開催したの時などに「お酒の学校」を開催。
地元消費者の方に健康面からも日本酒の良さを伝え、地域の人から愛される酒蔵として、細く長く酒造りを続けていきたいとの事。

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|琺瑯タンク

楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|井戸

訪問の証の記念撮影。 楢の露(ならのつゆ) 勝屋酒造合名会社|記念撮影
本醸造 沖ノ島に感心する吾郎。

勝屋酒造は地元から根強い人気があり、酒蔵コンサートやお酒の学校、米作り・酒造り体験コースなど様々なイベントを実施されているとても地元に開放的な酒蔵。

また杜氏さんは日本酒が生成する生理活性物質についてもとても詳しく、とても興味深い話を聞くことが出来ます。
駅からも近いので電車で蔵訪問に行けるため試飲なども可能。イベンんなどト開催される際にはぜひとも訪問をおすすめする蔵元です。




商品の購入・質問は楢の露(ならのつゆ)|勝屋酒造合名会社社へお問い合せ下さい。
TEL:0940-32-3010楢の露(ならのつゆ)、沖ノ島、赤間宿(あかましゅ)醸造元勝屋酒造合名会社株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

この記事へのトラックバックURL

http://sanoya.jizake.com/t2365

蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ 佐野屋 地酒.com
◆佐野屋 地酒.com
蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ。