2013年03月12日

喜平(きへい)|平喜酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 320蔵目

喜平(きへい)|平喜酒造株式会社

岡山県浅口市鴨方町鴨方1283
蔵元のサイト:http://www.hirakishuzo.co.jp/


酒名:喜平(きへい)、新婚 ■創業:昭和3年(1928年) ■杜氏:備中杜氏(社員杜氏) ■仕込み水:弱軟水 ■訪問日:2013/3/12

代表銘柄
喜平 本醸造
喜平 特別純米酒 雄町米

喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|外観
岡山県で一番大きな酒蔵、平喜酒造株式会社は昭和3年(1928年)に創業した酒蔵です。

蔵誕生の起源は明治時代まで遡ります。
平喜酒造株式会社の創業者は戸塚 喜平氏といい、静岡県の掛川で平嶋屋という屋号で米穀商をされていました。
やがて米穀商で成した財で息子さんの代に酒造業を開始。
当時は白藤(しらふじ)という名の酒を製造されていたそうです。

静岡県で創業した酒蔵でしたが、今から3代前の蔵元が勉学のため岡山に来られたそうで、その際に岡山の銀行から地元の酒蔵の買い取りを勧められます。
そして昭和3年に銀行が勧められた酒蔵を買い取り岡山で酒造業を開始。

少し複雑になりますが、蔵は明治時代に最初に商売を興した戸塚 喜平氏を創業者とし、実際には明治時代頃から酒造業が行われてようですが、岡山に蔵を建てた昭和3年を創業年とされています。

当初は静岡と岡山の2箇所でお酒を製造されていましたが、昭和42年(1967年)に米の産地でもある岡山県へと酒造りの拠点を全面移転。静岡県で一番大きな蔵へと成長します。

かつては「新婚」という名の酒を主力商品として製造してきましたが、平成元年に新工場が誕生した際に現在の主力銘柄「喜平(きへい)」が誕生します。これは創業者の心意気を込めた酒という意味で命名されたもの。

酒名の「喜平」と蔵の名前「平喜(ひらき)」と文字が逆さなのは、創業当初の屋号が平嶋屋であった事から人々から「平嶋屋の喜平」と呼ばれ、次第に「平喜(ひらき)」と省略されるようになったそうです。それが社名となり「平喜酒造株式会社」となります。
その後に創業者の名前を冠した酒「喜平」が誕生した事から、結果的に酒名と蔵の名前が文字が逆さになってしまったとそうです。

写真は釜場。
喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|釜場
平喜酒造は従来の仕込み蔵と、平成2年に建てられた鉄骨3階建の黎明蔵と言われる2つの蔵が存在。
黎明蔵は四季醸造が可能で量産酒を主に製造。

写真は昔の仕込蔵。
この建物では木の甑(こしき)が用いられているなど、昔ながらの手造りの手法で酒が造られています。

従来の蔵は麹も手造りです。
喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|麹室

写真は仕込み部屋。
喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|仕込み部屋

写真は精米機。
喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|精米機

写真は黎明蔵の釜場周辺。 喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|釜場周辺
右奥に連続蒸米機、手前が放冷機。
左のプレハブは麹室。(製麹機)

写真は仕込み部屋、というか仕込みタンクの口の部分。 喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|大型仕込みタンク

喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|大型仕込みタンクの口
富山県の銀盤酒造も同じく写真のような通路型の建物でした。
この仕込みタンクは5万リットルという巨大な屋外型のタンクです。
タンクの上の口部分に通路型の建物が設置されています。

この5万リットルの仕込みタンクは合計8本あるそうで、量産酒はここで製造されています。

喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|仕込み制御
大きな仕込みになると例えば櫂入れに一つにせよ人力では間に合いませんので力仕事は機械が行います。しかし発酵過程の様々な判断は人ではないと行えないので、このような制御盤を用いて仕込みをコントロールされるとの事。

蔵で最も沢山製造されている酒は「喜平 本醸造」。
地元の定番酒として県内の飲食店の沢山流通されている酒で旨口で切れの良い辛口。

こだわりは雄町米を用いた特別純米酒。
岡山の西大寺地区で契約栽培された雄町米を使用。
雄町のふくよかな女性的な味わい。

蔵は四季醸造が可能ですが現在は3期醸造。
米が収穫された8月から精米が開始。造りは9月からスタートし搾りの最終は6月下旬。
製造石数は2万石弱。

最後に訪問の証の記念撮影。
喜平(きへい) 平喜酒造株式会社|記念撮影
写真は黎明蔵にある酒母タンク。
仕込みタンク並に大きい酒母タンクを見て驚く吾郎でした。

静岡で創業し岡山に拠点を移動させた平喜酒造ですが、2012年の秋に45年ぶりに静岡平喜酒造として復活。

平喜酒造は地元に開かれた酒蔵をコンセプトにしていますので一般の方の蔵見学も可能。
伝統的な手法の施設と、近代的な大きな仕込みの2つの施設が同時に見学できるので酒通の方にも見学お薦めの蔵です。




商品の購入・質問は喜平(きへい)|平喜酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0865-44-2122喜平醸造元平喜酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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