2013年03月11日

燦然(さんぜん)|菊池酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 317蔵目

燦然(さんぜん)|菊池酒造株式会社

岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
蔵元のサイト:http://kikuchishuzo.co.jp/


酒名:燦然(さんぜん)、倉敷小町、黒田庄 ■創業:明治11年(1987年)5代 ■杜氏:蔵元杜氏(備中杜氏) ■仕込み水:弱軟水 ■訪問日:2013/3/11

代表銘柄
燦然 上撰 本醸造
燦然 特別純米酒 雄町
木村式奇跡のお酒 純米吟醸

菊池酒造株式会社は明治11年(1987年)に菊池太平氏が創業した現在で5代続く酒蔵です。
燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|外観

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|外観
蔵が位置する玉嶋には江戸中期頃より北前船の帰港地となる大きな港が有り、この地からは備中綿が出て行き、代わりにニシンカスが入って来たそうです。
ニシンカスは肥料の原材料として用いられる為、蔵の周囲は肥料問屋街だったそうです。

菊池家は代々この辺りで庄屋をされていた家だったそうですが、同時に肥料問屋業も営んでおり、酒造免許の開放があった明治時代に太平氏が免許を取得し酒造業に参入。

当初は「菊水」という酒名だったそうですが、菊水は全国の様々な蔵で使われていた酒名だったので、地元の港が「甕(もたえ)の港」と言われていた事から「モタエ菊水」という酒名を命名。

やがて海軍の納入業者に選ばれた事から、それに相応しい酒名という事で大正時代に酒名「燦然(さんぜん)」が誕生。当時は「燦然と輝く・・・」という言葉がよく用いられていたそうで、そこから来ているそうです。

2級酒がモタエ菊水、1級酒が燦然というブランド構成が続きましたが燦然が主力銘柄となり昭和50年代にモタエ菊水は廃止されます。

5代目蔵元が蔵の仕事に就かれた頃(昭和50年頃)、「燦然」は日常的に使われる言葉でなく、字画も多く読めないという声もあった事から新たな酒名を考えます。

地元の「倉敷」の文字が入る酒名が良いと考えた蔵元は「倉敷小町」というブランドを美観地区に限定して販売。

一時、燦然を廃止し「倉敷小町」1つに集約しようかと考えたそうですが燦然に愛着があった為に2ブランドを並行して運用。

更に時代が進み現在のような特定名称酒が台頭する時代になると、逆に「燦然」という酒名の方がこだわりの酒には向いている事から、現在でもこの蔵のメインブランドとして用いられています。

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|国学者 近藤萬丈

写真の方は6代目蔵元予定の菊池大輔さん。
燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|菊池大輔蔵元
大輔さんには異なる分野の大学を卒業し電機メーカーに勤務。2010年4月に蔵に戻ってこらて、現在は主に営業方面の仕事をされています。ゆくゆくは製造の仕事をしていきたいとの事。

現在、菊池酒造では大輔さんのお父様である5代目蔵元自らが酒造りをされています。
流派は備中杜氏。
備中杜氏は現在で20名ほど存在しているとの事。

原料米は約90%が岡山県産米、雄町、山田錦(岡山産)、朝日米(準好適米)を使用。
鑑評会の出品酒などにごく一部に兵庫産の山田錦を用いています。

仕込み水は、高梁川(たかはしがわ)の伏流水を使用。
高梁川とは岡山県の3大河川の1つで、水質がよく水量は一番豊富。
水島臨海工業地帯が出来た最大の理由は高梁川の水があったからだそうです。

水質は弱軟水。
灘の硬水、広島の軟水と言われますが、岡山はその中間で少し軟水よりとの事。

岡山の酒蔵の約半数は高梁川の伏流水を使用しているそうで、水質の影響から岡山の酒は柔らかく多少甘く感じられる穏やかな酒になるのが特徴。

菊池酒造では柔らく優しい酒質の岡山の特徴に加えて、膨らみが有り切れが良い酒、幅のあるな滑らかな旨さと切れの良い辛さを目標されているそうです。

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|大吟醸 原酒
蔵で一番生産量が多い酒は燦然 本醸造。次は燦然 純米酒 雄町。 大吟醸酒も人気があるそうで平成23年には9月で売り切れてしまったとか。

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|木村式 奇跡のお酒

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|木村式 奇跡のお酒 玄米酒

そして今、蔵が力を入れている酒が「木村式 奇跡のお酒」。

木村 秋則さんは無農薬・無肥料でリンゴの栽培を成功された「奇跡のリンゴ」で有名な方。

木村さんはリンゴを造っている間、東京でバイトをされたり色んな苦労をされたのですが、リンゴだけではなく米作りやら野菜つくりなど様々な事も行われていたそうです。

田んぼ作りは早い時期に上手く出来たそうですが、リンゴ作りがとにかく難しかったとか。
木村さんの公演を聞かれた際に、こういった農法がこれからの食文化には必要だろうと考え、岡山でNPO法人を立ちあげて木村さんに指導していただいて米作りを開始。

一番の特徴は農協を巻き込んだ事だそうで、蔵が農家のところにしょっちゅう行く訳にはいかないが農協にはそれが出来ます。

農協にとって無農薬・無肥料とは自分の利益に反する事で難しいのですが、こういう農法も必要だろうと上の人が説得し、最初は反対もあったそうですが今では精力的に取り組んでいるとの事。

木村さんも岡山で成功したら全国にも広げやすい事から、青森から何回も岡山に来ていただいて指導をしていただいているそうです。

蔵元の役割としては、酒は全国に流通させやすいことから木村式の米で酒を造り全国に販売すること。木村式を認知してもらう為、少量しか取れない米ですが多めに割り当ててもらって酒を造られているそうです。
この酒は米の特質から少し甘口の酒。

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|釜場

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|仕込み部屋

燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|もろみ

最後に訪問の証の記念撮影。 燦然(さんぜん) 菊池酒造株式会社|記念撮影
木村式 奇跡のお酒を手に取り感心する吾郎。

木村さんの奇跡のりんごは映画化され2013年の6月8日にロードショーされる予定。
映画が始まれば、いっぺんに有名になるので、今準備をされているそうです。
放映されるのが楽しみですね。




商品の購入・質問は燦然(さんぜん)|菊池酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:086-522-5145燦然、倉敷小町、黒田庄醸造元菊池酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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