2012年10月25日

川鶴(かわつる)|川鶴酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 284蔵目

川鶴(かわつる)|川鶴酒造株式会社

香川県観音寺市本大町836


酒名:川鶴(かわつる)、大瀬戸(おおせと)、吉祥翔鶴(きっしょうしょうかく) ■創業:1891年(明治24年)6代 ■杜氏:但馬杜氏 ■仕込み水:中硬水 ■訪問日:2012/10/25

代表銘柄
川鶴 さぬきよいまい 純米無濾過生原酒
大瀬戸 特別純米酒 無濾過原酒
川鶴 讃岐くらうでぃ骨付鳥 一本勝負

うどんで有名な香川県。
川鶴酒造の最寄り駅、予讃線本山駅という小さな駅にも手打ちうどん屋さんがあります。何処に行ってもうどん屋ばかりですが、香川県のもう一つの名物が「骨付鳥」。

店によって味付けのバラエテーが広く、食べごたえがあってお酒にも合わしやすい。
新たな香川の名物、骨付鳥にあう日本酒を造る蔵が川鶴酒造株式会社です。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|外観
川鶴酒造は明治24年(1891年)に川人 清造氏によって創業した現在で6代続く120年以上の歴史を持つ酒蔵です。

明治時代に酒造業をおこした蔵はとても多いのですが、その背景として酒造免許が得られやすかった事。西南戦争、日清・日露戦争によってお酒の需要が増え、酒造業者の景気がとても良かった事から、何らかの商売で資金を得て参入する人が多かったようです。

清造氏もそんな一人だったのではないでしょうか。徳島県の池田町で染物業を営んでいた清造氏は、酒造免許を習得。良い水が出る場所を探し、現在の場所に蔵を建てます。

屋号は長男の名前を取り、川人一治郎精醸。
ことひき正宗、福つづみ、川亀など様々な酒名の酒を造っていたそうです。
現在の主力銘柄「川鶴」は清造氏が、蔵の隣に流れる財田川に鶴が飛来した夢を見たことから命名。
創業後、間もなく誕生した銘柄だと伝えられています。

写真の方は6代目蔵元、川人祐一郎さん。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|蔵元川人祐一郎さん
創業当時(明治時代)に建てられた有形文化財に指定されている蔵の中で撮影。

川鶴酒造では現在、川鶴(かわつる)、大瀬戸(おおせと)、吉祥翔鶴(きっしょうしょうかく)の3つのブランドの酒を製造されています。
全体の9割をしめる川鶴が現在の主力銘柄。

社員や蔵元ではなく、但馬から来る杜氏が酒造りを行い、毎年10月20日頃から仕込みが開始。
甑倒しは3月上旬。完全に仕込みが終了する皆造(かいぞう)は4月半場。
年間約1500石の酒を製造されています。

酒造りに用いる米は県内産の米ではオオセト、香川産山田錦、さぬきよいまい。
県外では岡山の雄町、2011年からチャレンジ開始した玉栄。

これら5種類の米の特徴を最大限に引き出す「旨口」の酒を造ることが川鶴酒造の目標。

膨らみがあって、厚みがある味。
綺麗な酸で最後、喉越しをキュっと絞める。
力強さと爽やかさを兼ね揃えた酒を目指されているそうです。

写真は釜場です。 川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|釜場
筆者は夕方に訪問しましたが、翌朝に蒸す米がスタンバイされていました。
1階で蒸した米は、クレーンで2階まで吊り上げます。

川鶴酒造は最盛期には今の6倍以上の9600石の製造をされていたそうで、蔵には1万石のサイズに合わせた設計がされています。今では使用しなくなった量産時代の設備がところどころ残った状態。

一万石のサイズに設計された蔵の中、現在の小仕込みを行うのはとても非効率で毎年戦いのような仕込みが行われているそうです。

蔵をコンパクトな仕込みに合わせるよう作り替えるのが今後の課題だそうです。

写真は麹室。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|麹室
奥に見える銀色の箱は、ハクヨー社の吟醸五段製麹機。

写真は仕込み部屋。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|仕込み部屋

川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|大吟醸の仕込み部屋
仕込み部屋は「大吟醸の仕込み部屋」と「その他の仕込み部屋」の2つあります。

仕込み部屋は750キロ仕込みが行われる吟醸の仕込み部屋(写真下)と、1000から1500キロ仕込みが行われる仕込み部屋(写真上)と2種類。

仕込み部屋の壁に付いているカビ等はあえて清掃しないとの事。

見た目は悪く不衛生な印象を持つかもしれませんが、蔵はこれらを蔵付き酵母だと考えています。
かつて酒蔵では、蔵の中に漂う蔵付き酵母によって酒が製造されていましたが、壁には様々な蔵付き酵母が住んでいます。今では培養酵母を用いて酒を造るのですが、何らかの関連があるのかもしれない、とあえて清掃はしていないとの事。

防空壕を利用した地下貯蔵庫。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|地下貯蔵庫
かつて防空壕だったという地下室を貯蔵庫として利用しています。
ここの貯蔵庫は商品化されているお酒ではなく特別な酒が貯蔵されています。

斗瓶で囲っている長期熟成酒がメインで、一番古いお酒昭和43年に製造されたもの。
室温5度で貯蔵されているそうです。

最後に訪問の証の記念撮影。
川鶴(かわつる) 川鶴酒造株式会社|記念撮影
さぬきよいまいで造られた純米酒に感動する吾郎。

蔵で川鶴を何種類か試飲させていただきましが早々に完売したという、さぬきよいまいで造られた純米酒は秀逸でした。
さぬきよいまいという米は香川県の米で、香川の酒蔵しか用いられていません。
香川には7社しか酒蔵がなく、この米で造られる酒というのは希少です。
もし何処かで見かけた際にはぜひお勧めします。




商品の購入・質問は川鶴(かわつる)|川鶴酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0875-25-0001川鶴、大瀬戸、吉祥翔鶴醸造元川鶴酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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