2012年07月20日

黄金澤(こがねさわ)|合名会社川敬商店

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 276蔵目

黄金澤(こがねさわ)|合名会社川敬商店

宮城県遠田郡美里町二郷高玉六号7
蔵元のサイト:http://www.k2.dion.ne.jp/~koganesa/


酒名:黄金澤(こがねさわ)、橘屋(たちばなや) ■創業:1872年(明治5年)5代 ■杜氏:蔵元杜氏(諸派) ■仕込み水:中軟水 ■訪問日:2012/7/20

代表銘柄
山廃純米 黄金澤
橘屋 特別純米 雄町

黄金澤(こがねさわ)という酒を造る、合名会社川敬商店は明治35年に川名 敬治氏が創業した現在で5代続く酒蔵です。
黄金澤(こがねさわ) 合名会社川敬商店|蔵の外観
かつて隣町の涌谷というところで、伊達家の分家である涌谷伊達氏の御用商人として橘屋という屋号で金物屋をされていました。

現在、蔵元が位置する美里町はかつては南郷村といい、たくさんの地主が住んでいた地主の屋敷街だったそうです。

お金持ち相手にどんな商売をしたら儲かるかと考えた敬治氏は、この地域に酒蔵が無かったそうなので酒造業への参入を考えます。
ただ酒蔵が無かった理由は、水が酒造りに適していなかったそうですが、市場としては裕福です。

敬治氏は他の酒蔵が参入してこないだろうとプラス思考で考えこの地で酒造業を決意。
金物屋を番頭に任せ自ら「酒屋かせぎ」に出かけます。
「酒屋稼ぎ」とは将来酒蔵をするため、酒造りを覚えるために酒蔵で働く事をいいます。

そして明治35年に現在の場所で酒造業を創業。
創業当初の屋号は橘屋、(金物屋と同じ名前)酒名は「金時(きんとき)」だったそうです。

写真の方は5代目蔵元、川名正直さん。
黄金澤(こがねさわ) 合名会社川敬商店|川名正直蔵元
蔵元は今から14年前の1998年から、蔵元自ら杜氏となり酒造りをされています。

最盛期には約3000石の酒を造られていたそうですが現在の製造石は約400石。

現在でも水には苦労されているそうでタンクローリーで一時間かけて汲みに行っているとの事。

しかし9年連続で全国新酒鑑評会で金賞を受賞(日本で2位)されており、技術的な面で水のハンディはクリア済み。

代表銘柄は「黄金澤」と「橘屋」の2銘柄で、特に山廃仕込を得意とされ、蔵の代表銘柄は「山廃純米 黄金澤」。
切れがりながら、山廃の特徴である味に広がりがあって深みがある酒。
乳酸菌が複雑な発酵をとげるのもので、彫りの深い深みのある酒になるそうです。
燗にすると更に美味しくなる。そして山廃の変なクセが全く無い酒との事。

写真は麹室の一部。
黄金澤(こがねさわ) 合名会社川敬商店|麹室
山廃仕込というと、酸味に癖がある酒を想像される方も多いのですが、クセが無い山廃酒を造るには麹の造り方にキモがあるそうです。

乳酸菌には約370〜380くらいの種類あるそうですが、酒つくりに適した乳酸菌はわずか2種類程度との事。
酒に適していない乳酸菌が生成されるような麹の造り方をすると、クセの多い山廃酒になるので、酒に適した乳酸が生成されるような麹造りを行う必要があるそうです。

麹室は400石規模の蔵としては広めに作られていて、温度設定など山廃の事を考えて設計されているそうです。

写真は仕込み部屋。
黄金澤(こがねさわ) 合名会社川敬商店|仕込み部屋

訪問の証の記念撮影。
黄金澤(こがねさわ) 合名会社川敬商店|記念撮影
黄金澤 山廃純米の味に感動する吾郎。

蔵元のお薦めで先ずは冷で一杯、次に温燗で一杯いただきました。
宮城酒の特徴である綺麗な味わをベースに深みがあり男性的な骨太な味わい。山廃のクセが一切無く美味しくいただけました。
また燗酒を急冷すると更に味が変化されるそうです。

蔵元の話によると、最近は山廃を理解する消費者も増え売上は順調に伸びているとの事。
量は沢山売ろうと思っていないので、味を理解される方に地道に商品の良さを広めていきたいとの事です。
もし何処かで黄金澤を見かけた際にはぜひともお勧めします。




商品の購入・質問は黄金澤(こがねさわ)|合名会社川敬商店へお問い合せ下さい。
TEL:0229-58-0333黄金澤、橘屋醸造元合名会社川敬商店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

この記事へのトラックバックURL

http://sanoya.jizake.com/t1722

蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ 佐野屋 地酒.com
◆佐野屋 地酒.com
蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ。