2012年07月19日

宮寒梅(みやかんばい)|合名会社寒梅酒造

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 274蔵目

宮寒梅(みやかんばい)|合名会社寒梅酒造

宮城県大崎市古川柏崎字境田15
蔵元のサイト:http://miyakanbai.com/


酒名:宮寒梅(みやかんばい) ■創業:1916年(大正5年)4代 ■杜氏:蔵元杜氏(南部杜氏) ■仕込み水:軟水 ■訪問日:2012/7/19

代表銘柄
宮寒梅 純米吟醸 美山錦45
宮寒梅 純米大吟醸 蔵の華
宮寒梅 純米大吟醸 ひより45

文章・写真などの転載は一切禁止しております。

宮城県の穀物地帯の中を走る国道347号線。
車を運転していても見える景色は田んぼだらけですが、交通量は以外と多く場所と時間によっては渋滞する地域もあります。

今回の酒蔵訪問でも何度もこの道を走りましたが、その347号線沿いの田園に中に「宮寒梅」の看板とともに現れる、以外と目立っている酒蔵が合名会社寒梅酒造です 宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|外観
合名会社寒梅酒造は大正5年(1916年)に、岩崎 碩次郎氏が創業した現在で4代続く酒蔵です。

岩崎家は当時、この地域一帯に15町の以上を有する地主で、小作人から地代の代わりに得た米を使って酒造りを始めたのが酒造業誕生の経緯です。

創業当初の酒名は「誉の高川」。第二次大戦の戦時下の企業整備例によって製造を中断した後に昭和32年に現在の蔵名である寒梅酒造にて復活。

ごくごくありがちな創業の経緯で、国道347号線から見た第一印象も農村にある普通の地方蔵です。
しかしこの蔵は、四季醸造の設備を持った宮城県の新進気鋭の蔵元なのです。

写真の方は蔵の後継者、岩崎健弥さん。 宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|岩崎健弥さん
外観だけ見ると、よくありがちな地方蔵にみえるのですが・・・。

後ろにまわるとこんな感じ。ここが仕込み蔵です。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|外観 寒梅酒造では約300石の酒を家族で製造されています。
宮城県では唯一、自社栽培田を持つ蔵で愛国、美山錦、ひよりという酒造好適米を自社田で栽培。
他の米は地元農家による契約栽培米で宮城県産の米しか使用されていません。
代表銘柄は宮寒梅 純米吟醸 美山錦45。

蔵元が米造りと、製造責任を担当。
健弥さんが営業と麹造りを担当し、奥様が奥様が酒母担当。
家族で切り盛りしている家族経営蔵です。

震災を機に四季醸造蔵に立て替え、同時に全量純米化し、特約店制度を設けて全国の約15件の酒販店に宮寒梅を出荷されています。

写真は釜場です。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|釜場
新しく造られた蔵だけあって、現在の小規模品質生産が行いやすい設計がされています。
釜場をスタートとし、麹室、酒母室が隣接。少人数でも作業が負担にならないよう短い導線で配置がされています。

写真は酒母室です。 宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|酒母室
仕込み部屋、槽場、麹室、酒母室が写真ののようにユニット化された個室になっていて、それぞれが細かく温度調整可能。
私が訪問したのは7月19日でしたが仕込みが行われていました。

写真は仕込んでいる最中の醪。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|醪(もろみ)

写真は仕込み部屋。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|仕込み部屋
とてもゆっくりしたペースで酒を仕込むため、仕込みタンクの数も現状ではこれで十分だそうです。

宮城県の酒というと奇麗なタイプの食中酒が代用されます。
特に料理とあわせる食中酒という役割が強い酒が中心ですが、寒梅酒造が造る宮寒梅は宮城の代表的な地酒とは対照的な存在。
カプロン酸系を多く含む、いわるゆ「香り系」と呼ばれる吟醸香が特徴的な酒。

「最初の1杯目でうまいと言わせる酒。」をコンセプトとし、今の世代に人々に日本酒の良さに胃が付いてもらう為には、最初の一口目で美味しいと解る酒で必要であると考え、一杯の感動を与える酒造りを目指されているそうです。

写真は槽場のしぼり機です。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|槽場
しぼり機もプレハブ冷蔵庫の中に収まっています。

香り系の酒はとてもデリケートということもあり、絞ったあとはビン貯蔵しマイナス3からマイナス7度の低温の冷蔵庫で貯蔵されているとの事。

最後に訪問の証の記念撮影。 思わぬところで、仕込み中の醪を見る事が出来て感心する吾郎。
宮寒梅(みやかんばい) 合名会社寒梅酒造|記念撮影

四季醸造を行えば一年を通じ、必要な量だけお酒を少量単位で製造する事が出来ます。それによって香りがデリケートなお酒を長期保存する必要がなくフレッシュローテーションが可能。
一年を通じ、状態の良い酒の供給が可能です。
思い切った試みという事もあり、今後注目すべき宮城県の新進気鋭だと思いました。




商品の購入・質問は宮寒梅(みやかんばい)|合名会社寒梅酒造へお問い合せ下さい。
TEL:0229-26-2037宮寒梅醸造元合名会社寒梅酒造
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

この記事へのトラックバックURL

http://sanoya.jizake.com/t1720

蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ 佐野屋 地酒.com
◆佐野屋 地酒.com
蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ。