2012年06月13日

喜多屋(きたや)|株式会社喜多屋

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 261蔵目

喜多屋(きたや)|株式会社喜多屋

福岡県八女市本町374
蔵元のサイト:http://www.kitaya.co.jp/


酒名:喜多屋(きたや)、蒼田(そうでん)、寒山水(かんさんすい) ■創業:1818~1829年(文政年間)7代 ■杜氏:社員杜氏(久留米杜氏) ■仕込み水:中硬水 ■訪問日:2012/6/13

代表銘柄
蒼田 純米酒 山廃仕込
純米大吟醸 寒山水
純米酒 喜多屋
長期熟成麦焼酎 是空 ぜくう

福岡県の南西部に位置する八女(やめ)市。
関ヶ原の合戦の際に、石田三成を生け捕りにした武将、田中吉政氏がこの地を治め福島城を築城し城下町が誕生します。
しかし二代藩主田中忠政氏に跡継ぎがいなかった為、お家が断絶となり廃城。城下町だけ残り江戸時代には工芸品を造る商業の街として栄えます。

現在でも江戸、明治、大正初期に建築された古い建物が数多く見られる人口7万人ほどの静かな街に、現在3件の造り酒屋が存在します。その1件が喜多屋(きたや)、蒼田(そうでん)という酒を造る株式会社喜多屋です。

喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|外観
写真はミニチュアフィルターを使用したもの。

喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|外観
株式会社喜多屋は文政年間(1818~1829年)に、当時この地で庄屋をしていた光太郎氏が創業した現在7代続く酒蔵です。

かつての屋号は木下酒造場といい、古くから「喜多屋」という名の酒を造っていましたが戦前〜戦中にかけて「白花」と酒名を改めます。
しかし白い花は葬儀を連想することから、酒名を喜多屋に戻し現在も主力銘柄として製造・販売されています。

写真は日本一大きな杉玉。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|杉玉
蔵に入ると出迎えてくれるのが、日本一大きいといわれるこの杉玉。

以前、新岩国の駅前にある「村重酒造」を訪問した際に、当時日本一といわれる巨大な杉玉を目にしました。

喜多屋は村重酒造と杉玉の大きさ日本一を競っているそうで、かつて喜多屋が日本一大きな杉玉を造ったそうですが村重酒造がそれを追い越します。

喜多屋それに対抗すべく昨年更に大きな杉玉を作成。
用いた杉の量は2t車で約10杯分。
蔵人が土日出勤し2ヶ月かかって作成されたそうです。総重量は300キロを超えているそうです。

恐らく村重酒造も黙っていないでしょうから、この杉玉合戦はしばらくの間競い合いが続くのではないでしょうか。

写真は釜場です。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|釜場
私が訪問したのは6月13日ですが米を蒸していました。
これは酒造用に使う米ではないそうですが、この時期にも蔵が何らかのかたちで稼働していたら活気があっていいものです。

喜多屋では毎年10月くらいから日本酒つくりがスタート。
3月末まで続けられます。

喜多屋には「主人自ら酒造るべし」という家憲があるそうで、蔵の主が自ら酒造りに携わってきました。

しかし蔵元には社長業が有るため、杜氏という製造の責任者を置かれています。この蔵で酒造りを始めて30年が経つというベテランの杜氏さんが製造の監督を行います。

タンクに櫂棒を入れている方が杜氏さんです。 喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|蒸米投入
杜氏さんから「写真はかんべんして欲しい」との希望で、作業中を背中から撮影。

30年前に近所に住む蔵人から「1ヶ月だけ手伝って欲しい」と言われて蔵に来て30年間が経過。今では杜氏となられたそうです。

写真は麹室。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|麹室
壁は柿渋が塗られているようで黒く光沢があります。
床の台の形状も特殊ですね。

写真は仕込み部屋です。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|仕込み部屋
喜多屋では以前から特定名称酒以上の酒は、全ての酒をサーマルタンクで仕込まれています。

サーマルタンクの総数は26本
50%精米以上は3000リットルのサーマルを用いて900キロ仕込み。
現在では大きなサイズのサーマルタンクも導入し、地元のレギュラー酒など普通酒もサーマルで仕込んでいるそうです。

仕込み部屋を下から撮影。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|仕込み部屋 下から撮影

写真は焼酎を熟成している窯。
喜多屋(きたや) 株式会社喜多屋|焼酎の貯蔵庫
喜多屋では是空、吾空、美空、皆空、尽空という名の、米、麦、芋焼酎も製造。
甕貯蔵の他、800本もの樫樽にて焼酎を貯蔵されています。
九州は宮崎や大分になると日本酒ではなく焼酎が中心飲まれているそうなので、県内は日本酒の出荷が多く焼酎は県外の出荷が多いとの事。

喜多屋さんは一般の方の蔵見学も可能。
八女の古い町並みは観光にも最適な場所です、八女に観光に来られた際には訪問をおすすめする酒蔵です。




商品の購入・質問は喜多屋(きたや)|株式会社喜多屋へお問い合せ下さい。
TEL:0943-23-2154喜多屋、蒼田、寒山水醸造元株式会社喜多屋
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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