2012年04月06日

北の誉|北の誉酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 241蔵目

北の誉|北の誉酒造株式会社

北海道小樽市奥沢1丁目21番15号
酒名:北の誉 ■創業:1901年(明治34年) ■杜氏:社員杜氏(無所属) ■仕込み水:中軟水 ■訪問日:2012/4/6

代表銘柄
北の誉 純米吟醸 雄冬
北の誉 純米 吟心
北の誉 純米大吟醸 鰊御殿

 

札幌駅から、いしかりライナーで約1時間。
古くから港湾都市として発展してきた小樽市。
小樽運河の川沿いにはレンガや札幌軟石で造られた倉庫が並び、全国から大勢の観光客が訪れる観光都市。
その小樽市に顕在2つの酒蔵が存在しています。

その一つが日本酒「北の誉」を造る北の誉酒造株式会社です。

北の誉 北の誉酒造株式会社|外観 北の誉酒造は石川県から移住してきた野口吉次郎氏によって1901年(明治34年)に創業した110年以上の歴史を持つ酒蔵です。

金沢で醤油醸造を手がけていた吉次郎氏ですが、商売は順調でしたが明治14年に松方デフレによってその流れが変わります。
醤油は熟成に数年を要する為、デフレ前に原料を仕入れ製造した醤油はデフレ以降には原価割れをした価格でしか売れず赤字に転落。負債が積もり、ついには事業を売却することになります。
大きな借金を背負った吉次郎氏は、知人を頼り明治19年に妻と5歳の長男の3人で小樽に移住してきます。

近江商人の呉服商がこの地で醤油醸造を行うと話をきき、金沢時代に得た醤油醸造の技術を頼りに奉公に入ります。そこでの下働きが評価され、呉服店の資本による野口商店を創業、経営を任せられます。
その後、晴れて暖簾分け許されますが、そのの際に同じ醤油・味噌の製造業では申し訳ないと日本酒の製造に着目。
明治34年(1901)に資本金1万円にて小樽山田町にて試験醸造を行い日本酒「北の誉」が誕生します。
蔵はこの年を創業年としています。

吉次郎氏が酒造業を行うまでの詳細ですが、北の誉酒造のサイトの「北の誉が誕生するまで」に記載されているので省略しましたが、相当な苦労の末での創業になります。

吉次郎氏の酒造業は成功し明治40年に旭川でも清酒製造を開始。
大正4年に札幌にも進出し清酒製造を開始。
昭和4年には第2醸造所を設立、千歳鶴と並ぶ大きな酒蔵へと成長する事となります。

北の誉 北の誉酒造株式会社|蒸気 私が訪問した日は4月6日。
一般的な日本酒蔵では製造はこの時期には甑倒しが終わっていますが、ご覧のように湯気が立ち込めて、米を蒸す良い匂いが漂っています。
中で話をきいたところこの蒸米は焼酎を造るためのものでした。

北の誉 北の誉酒造株式会社|商品 昔から辛口の酒が主体に造っているとの事。
販売の7割以上は地元の北海道。
一番売れている商品は数量的には「北の誉 本醸造」。最近では北の誉 純米生酒もよく売れているとの事です。

写真は釜場です。
北の誉 北の誉酒造株式会社|釜場 連続蒸米機と昔ながらの和釜を使用。
私が訪問したときは、その両方で焼酎に用いる米を蒸していました。

写真は連続蒸米機です。
北の誉 北の誉酒造株式会社|連続蒸米機フジワラ製のものが用いられています。

写真は吟醸仕込部屋です。
北の誉 北の誉酒造株式会社|仕込み部屋 本土の場合、冬季でも暖かい地域が多いので、タンクを冷却する目的でサーマルタンクを用いている蔵が多いのですが、北の誉の場合は「より厳密に管理をする事」を目的にサーマルタンクが用いられています。

外気温だけでは寒い日もあればそうでない日もあり、ムラが現れるとの事。
安定した温度で醸造する事を目的にサーマルタンクが用いられています。

写真は槽場です。
北の誉 北の誉酒造株式会社|槽場 千歳鶴と並ぶ大きな蔵なので、ごらんの通り圧搾機が4機あります。
現在は年間で約1000キロリットル(石数になおすと5555石)の酒を仕込んでいるとの事。

写真は貯蔵庫。
北の誉 北の誉酒造株式会社|貯蔵庫

写真は焼酎の製造に使用する蒸留機です。
北の誉 北の誉酒造株式会社|蒸留機 米焼酎 羆(ひぐま)、北海道のじゃがいもを原料に作ったじゃがいも焼酎「ピリカ伝説25」などを製造しているとの事。

最後に訪問の証の記念撮影は仕込蔵にて撮影。
北の誉 北の誉酒造株式会社|記念撮影 私が訪問した日は日本酒の製造を終えて、焼酎の仕込みが行われていました。
蓋が開いているタンクにはじゃがいも焼酎を造るためのモロミが発酵していました。
日本酒のモロミとは異なる、少しクリーム色というかじゃがいも色がかった泡に驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は北の誉|北の誉酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0134-22-2176北の誉醸造元北の誉酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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