2012年01月19日

桜顔(さくらがお)|株式会社桜顔酒造

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 237蔵目

桜顔(さくらがお)|株式会社桜顔酒造

岩手県盛岡市川目町23-18
酒名:桜顔(さくらがお)、飛天抄(ひてんしょう) ■創業:1952年(昭和27年) ■杜氏:南部杜氏 ■仕込み水:軟水と弱硬水 ■訪問日:2012/1/19

代表銘柄
桜顔 上撰
特別純米 大地の一献
北国の恋人

盛岡藩の城下町として江戸時代より栄えていた盛岡。
その城下町とは少し離れ、JR盛岡駅から車で約15分の盛岡市郊外の企業団地の一角に立つが酒蔵が桜顔(さくらがお)という酒を造る、株式会社桜顔酒造
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|外観
株式会社桜顔酒造は昭和48年に岩手県内の酒蔵が10社集まって出来た酒蔵です。

当時、東北各地で複数の酒蔵が結合し、規模の大きな酒蔵を作る動きがあり、例えば宮城の一ノ蔵や山形の六歌仙がそれにあたります。
小さな蔵が単独では得ることが出来ない機器を備える事で、品質の高さやコストパフォーマンスなどで勝ろうというのが狙いですが、桜顔酒造は10社が結合して資金を出し合ったことで、大きな蔵を誕生させ、現在は年間出荷量が4500石という岩手県では2番目大きな酒蔵です。

写真の方は代表取締役の工藤明さん。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|工藤明蔵元
蔵元に岩手県のお酒についてきいてみました。


岩手の酒ですが、今はバラエティーに飛んでいますが、とりわけ吟醸酒に関しては淡麗で綺麗、スッキリした酒が多いように思います。
というのは、岩手は吟醸酒への取り組みに遅れを取り、今から30年前にようやく行われました。
その為、県の工業技術センターでは、当時人気があった新潟のスッキリした酒を目標に指導する傾向がありました。
当時、東京市場で人気を得ていた銘柄の酒を目標とした為、とりわけ吟醸酒に関しては当時流行っていた酒質であった綺麗な辛口の傾向になっていると思います。

そんな中、桜顔酒造が目指す酒は性格のよい酒(バランスの良い酒)。
酒のバランス・性格が良かったら、少々甘く仕上がっても、辛く仕上がっても飲んでおいしい酒に仕上がります。 バランス一筋に酒造りをしています、との事。

写真は釜場です。 桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|釜場
原料米は岩手県産米を中心に使用。酒造好適米では「吟ぎんが」や「吟おとめ」。
食米では「ひとめぼれ」「いわてっこ」を用い、岩手県外の米では兵庫の山田錦や長野の美山錦、五百万石を使用されているとの事。

杜氏は酒造歴45年というキャリアを持つ季節雇用の南部杜氏が酒を造ります。
社員蔵人は13名、10月〜13月にかけて雇う季節雇用が4名、合計17名で酒造りが行われています。

写真は麹室です。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|麹室
こちらは製麹機。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|製麹機
全体的に近代的な蔵ですが、麹室は杉張りの物が用いられていました。

写真は普通酒などを仕込む仕込み部屋。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|仕込み部屋

下から見たらこんな感じ。 桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|仕込み部屋_下から撮影
ブロックが高く積まれた上にタンクが置かれています。
これによってタンクの下の掃除や行いやすくなります。
欠点としては地震が起きた時にタンクが倒れたり崩れ落ちるリクスが高くなること。
しかし、2011年に起きた東日本大震災では、タンクは倒れることが無かったそうです。

岩手県が開発した新酵母「ジョバンニの調べ」で仕込まれているタンク。 桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|ジョバンニの調べ

こちらは「ゆうこの想い」です。 桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|ゆうこの想い
岩手県が開発した新酵母「ジョバンニの調べ」と「ゆうこの想い」は、第29回きき酒道岩手県大会の優勝者、準優勝者の方による命名。
実際に新酵母で醸したお酒を飲み、酒のイメージから付けられた名称との事です。

写真は吟醸酒を仕込む為の仕込み部屋です。 |吟醸酒の仕込み部屋
桜顔酒造が製造する酒の大半は普通酒との事ですが、少量ながらも特定名称酒にも力を入れておられます。
特定名称酒については規模が小さなタンクを用い、写真の専用の部屋で酒つくりが行われています。

醸造設備もソフトウェアも一定のレベルをクリアしている為、更なる品質向上として「貯蔵のレベルアップ」次のテーマだそうです。
純米から上のお酒は全量ビンで貯蔵する事を目標にされているとの事。

写真は槽場です。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|槽場

写真は普通酒の貯蔵庫です。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|貯蔵庫

最後に訪問の証の記念撮影。
桜顔(さくらがお) 株式会社桜顔酒造|記念撮影 店主が手に持っている酒は「北国の恋人。
平成8年に発売が開始されたアルコール度数がわずか8%という日本酒です。

蔵を訪問した際に、出荷用のトラックに「北国の恋人」がデカデカとプリントされており、地元でも人気とのこと。珍しい製品を手に取り驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は桜顔(さくらがお)|株式会社桜顔酒造へお問い合せ下さい。
TEL:019-622-6800桜顔醸造元株式会社桜顔酒造
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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