2011年10月12日

天領誉(てんりょうほまれ)|天領誉酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 224蔵目

天領誉(てんりょうほまれ)|天領誉酒造株式会社

長野県中野市岩船190
酒名:天領誉(てんりょうほまれ) ■創業:1880年(明治13年)4代 ■杜氏:飯山杜氏 ■仕込み水:軟水 ■訪問日:2011/10/12

代表銘柄
天領誉 雪粋吟雫 純米吟醸 雪中生貯蔵
天領誉 特別純米
天領誉

北信州の中心に位置する長野県中野市。
江戸時代は「天領」と言われる幕府管轄の土地で、谷街道と草津街道が交わる宿場町として栄えたそうです。
現在は農業が主な産業で、えのき茸、リンゴ、ぶどうなど果樹栽培が盛んとのこと。

人口4万5千人という中野市には5つの酒蔵があります。
その一つが天領誉という名の酒を造る、天領誉酒造株式会社です。 天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|外観
天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|看板
天領誉酒造株式会社は明治13年(1880年)、中嶋 春吉氏が創業した現在4代続く酒蔵です。

菜種油を商う商家に生まれた春吉氏は、独立分家する際に奥様の進言により酒造業に参入。
中村という場所から出て来たという事で、創業当時の屋号は中村屋酒造店といい、旭鶴という酒名の酒を造っていました。
蔵元の住所に「岩船」とありますが、かつて蔵の近くに船着場があったそうです。

写真の方は今回、蔵をご案内いただいた齋藤裕司さん。
天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|蔵人
天領酒造が造る酒は、地元の風土に根ざした酒。

この土地の食生活は山の幸が中心。
しかも、えのき茸、タラの芽、コシアブラ、野沢菜といった山菜が中心だとか。
山菜は天ぷらにしたり、味噌汁に入れたり、野沢菜漬けのようなお漬物にしたり。
現在は流通が良くなりましたが、かつて魚は塩漬けにされた保存食しか入って来なかったそうで、決して品質が良いとは言えるものでは無かったそうです。

その結果、今でも山の幸が中心とした食文化が残っていて、肉よりも菜っ葉、山菜を好まれる方が多いそうです。
そういう山の幸に合わせる酒となると、ベッタとした甘口よりも辛口の酒。
天領誉酒造では毎日飲んでも飽きないスッキリ・サッパリした辛口の酒を中心に造られています。

現在の主力商品の天領誉は一般公募によって昭和30に誕生。
天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|商品

仕込み水には超軟水である志賀高原の伏流水を、地下80〜100メートルの井戸より採取。
逆浸透膜をかけ、鉄分ゼロ、ミネラル、マンガンもゼロという状態にし、酒造りに使用しています。
原料米には長野県産の美山錦のみ使用。他県産の米は使用されていないとの事です。
飯山杜氏組合に所属し、醸友会の顧問を勤めるベテランの杜氏が酒造りをされています。

写真は仕込蔵
天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|仕込み部屋
天領誉の自慢の酒が「雪粋吟雫(せっすいぎんしずく)」という名の北信州でしか造れない酒。

雪粋吟雫は、かつて日本一の積雪量を記録した長野県の最北端に位置する栄村の雪中で4ヶ月保存。
5月の連休の時期に取り出すそうですが、手彫の雪室なので900本しか貯蔵できないとの事。

また日本酒以外には、薔薇のリキュールを製造。
信州中野は薔薇の産地だそうで、特別製法の純米酒を薔薇の花に漬け込み、着色料、香料などの添加物を一切使用せず、薔薇の色と上品な香りを引き出した酒。
アルコール度数は8度との事です。

写真は釜場です。
天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|釜場

訪問の証の記念撮影。 天領誉(てんりょうほまれ) 天領誉酒造株式会社|記念撮影
蔵元自慢の酒、「雪粋吟雫(せっすいぎんしずく)」を試飲。

華やかな吟醸香に透き通るような透明感を持つ、美しい雪解け水を連想させる綺麗なタイプの酒。
地元でも人気の酒だそうです。
まるで大吟醸酒を思わせる美しい味わいに驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は天領誉(てんりょうほまれ)|天領誉酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0269-22-2503天領誉醸造元天領誉酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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