2011年10月04日

開華|第一酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 217蔵目

開華|第一酒造株式会社

栃木県佐野市田島町488
酒名:開華(かいか) ■創業:1673年(延宝元年)12代 ■杜氏:社員杜氏(下野杜氏) ■仕込み水:中硬水 ■訪問日:2011/10/4

代表銘柄
開華 特別純米酒 みがき竹皮
開華 純米吟醸 黒瓶(黒純吟)
開華 大晦日しぼり

関東平野の北端「水と緑と万葉の町」、栃木県佐野市。
古くから酒造りの町として知られているこの町で、創業延宝元年(1673年)と約330年余りもの歴史を持つ、県内最古の酒蔵が開華という酒を造る第一酒造株式会社です。

開華 第一酒造株式会社|外観
開華 第一酒造株式会社|外観
開華 第一酒造株式会社|外観
日本酒「開華(かいか)」を製造する第一酒造株式会社は、栃木県内で最も長い歴史を持つ、延宝3年(1673年)に創業した現在で12代続く酒蔵です。

酒蔵のルーツは農家で、そこから分家をして新宅を作った家が酒造り開始。
現在のように「蔵を建て酒造業を起業した」という蔵ではなく、農家をしつつ酒造りも始めた、という創業のようです。

創業当初の屋号は「金上(かねじょう)」。酒名は何と呼ばれていたのか解らないそうです。
(雑学:お酒に酒名が付き始めたのは江戸後期からで、それ以前は屋号=酒名で呼ばれる事が多かった、という説が有力視されています。)

江戸時代の後期になると佐野は江戸への酒の供給地として栄え、沢山の酒蔵があったそうです。
当時江戸では灘の酒がブランドでしたが、兵庫県から海運で江戸まで運んでこなくてはいけません。
直ぐに酒を送ってほしい、という場合は近場で造った日本酒の方が便利だったようです。

佐野市は日本名水100選に選ばれている弁天池の湧き水があり、蔵が酒造りに用いる秋山川の伏流水は、発酵力が強い中硬水。
更に水運があり物流に便利だった事からここで酒つくりが盛んに行われ、渡良瀬川→利根川→旧江戸川というルートでお酒が流通されていたようです。
蔵から東に2キロくらいにある高萩の水路から酒を舟に詰み江戸まで運ばれて行ったそうです。

農家からスタートした蔵は法人化し第一酒造と名を変え、明治時代に「文明開化」にかけ「開化」という酒名が誕生。
第二次大戦後に「開化」が「開華」に変わり今に至ります。

写真は12代目蔵元、島田 嘉紀さん。
開華 第一酒造株式会社|蔵元
麹造りには栃木県産と富山県産の五百万石が主体。
大吟醸には山田錦、掛米には美山錦、ひとごこち、栃木酒14号などを使用。

越後杜氏から酒造りを教わり、下野杜氏の認定に合格した社員杜氏が酒造りをされています。
酒造りに用いる秋山川の伏流水は発酵力が強い中硬水ながら、出来上がってくる酒は意外と柔らかい質感を持つ酒だそうです。

平成10年より、全銘柄特定名称酒へ移行。
小仕込みを行う事で柔らかな旨味のある酒をイメージし酒造りをされているとの事。

米との関わりが強い蔵元。
開華 第一酒造株式会社|原料米
330年前に農家から始まった酒蔵で、延々と今まで農業を続けています。
蔵が所有する田んぼでは雄町、ひとごこち、栃木酒14号を栽培。

米との関わりがとても深い蔵元なので、自分で米を作るだけではなく、地元との農業との関係を大事にされていて、民間の米集荷業者として米を集めたり検査をする仕事をされているとの事。

米の検査には食料検査技師という資格が必要ですが、蔵はそれを所有し米の等級などを決定することが出来るそうです。

等級検査の欄には蔵元の名前「島田 嘉紀」と印刷されています。
開華 第一酒造株式会社|米
地元の農家と深く関わっているので地元の人にしっかり飲んでいただきたい。
そう考えて酒造りをしているので、造る酒の8割近くが栃木県内で消費されているとの事です。

写真は精米機。自社で精米機を持つ蔵です。
開華 第一酒造株式会社|精米機
開華 第一酒造株式会社|精米機の研石
栃木県内で自社で精米機を持っている蔵は「開華」「天鷹」「四季桜」「惣誉」。ひょっとしたら北冠さんのところもあるかもしれません。(まだ蔵に訪問していないので解かりません。)

上の写真は米を磨く研石。この形状が特許だそうです。

麹室は杉ばり。日東工業所が作った室です。
開華 第一酒造株式会社|麹室
日東工業所は麹室作りにおいては様々なノウハウを持たれていて、地元の大工さんにお願いして作ってもらうよりも高額になるそうですが信頼されいるので日東工業所製の麹室は多いです。

写真は仕込み部屋
開華 第一酒造株式会社|仕込み部屋

写真は槽場です。 開華 第一酒造株式会社|槽場
「佐瀬式圧搾濾過器」です。
一般的にこの形状の圧搾濾過器は「ヤブタ」と呼ばれていますが薮田産業が製造したものではありません。

製造は「昭和製作所」と書かれていました。
平成3年に導入されたようです。

写真は冷蔵貯蔵庫
開華 第一酒造株式会社|貯蔵庫
蔵の建物の一部をプレハブで仕切り、屋根の部分は断熱効果を持つ樹脂で塗装。
酒を低温で貯槽されていました。

最後に訪問の証の記念撮影
開華 第一酒造株式会社|記念撮影
これから酒造りに用いられる原料米の前で撮影。

蔵元は食料検査技師の資格を持ち、自ら米の等級検査が行えると聞いて驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は開華|第一酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0283-22-0001開華醸造元第一酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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