2011年10月03日

群馬泉|島岡酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 214蔵目

群馬泉(ぐんまいずみ)|島岡酒造株式会社

群馬県太田市由良町375-2
酒名:群馬泉(ぐんまいずみ) ■創業:1863年(文久3年)5代 ■杜氏:越後杜氏 ■仕込み水:硬水 ■訪問日:2011/10/3

代表銘柄
群馬泉 山廃本醸造酒
群馬泉 淡緑 純米吟醸
群馬泉 淡雪草 純米生酒

日本酒ファンの間で知られる地酒、群馬泉
群馬泉 島岡酒造株式会社|外観
群馬泉 島岡酒造株式会社|外観
群馬泉を造る島岡酒造株式会社は文久3年(1863年)島岡金八氏によって創業した現在5代続く酒蔵です。
新潟からこの地にやって来た金八氏は、酒蔵で働きお金を蓄え高田屋という屋号の店を持ち、カネト正宗という酒を造ります。

新潟から北関東に出てきた酒造業を起業するというケースは多く、わざわざ山を超えて来るという事ですから、それなりに資金力を持った家の2男、3男が出てきたようです。

その当時の酒造業は今で例えるところIT産業といったところで、雇用が豊富でしばらく酒蔵で働いた後に自分でも起業するケースが多く、金八氏もこの地に来てお金を蓄えるのと同時に酒造技術を身につけ酒造業を起業します。

写真は今季の造りを待つ釜場。磨かれ黒光りしています。 群馬泉 島岡酒造株式会社|釜場
群馬泉について、蔵元の島岡利宣さんにインタビューしてみました。(写真は勘弁して下さい、との事で撮影は出来ませんでした。

蔵が位置する太田市の由良町というのは、市町村合併で太田市になる以前は新田郡宝泉村といい、かつて新田義貞によって開かれた街であり、古くから人が住んでいたそうです。

現在は富士重工(スバル)の企業城下町で、戦前は中島飛行機の企業城下町でした。
昔から地方出身者が多く、技術系であった事からサラリーマンの街というより職人の街という雰囲気だったそうです。

冬はからっ風が吹き寒いので辛いつまみでキュっと飲む。
熱燗で旨い酒が好まれていた市場との事。
そのような地盤のためか、群馬泉は派手な酒ではなく、燗酒にして旨さが増すような味わい深いお酒を中心に造られています。

写真は麹室。杉を選んだ理由は「造って面白いから」との事。 群馬泉 島岡酒造株式会社|麹室
群馬泉が酒造りに用いる水はミネラルが豊富な硬水。

米は出来るだけ地元のものを使う方針で、原料米は地元の酒造好適米の「若水」という米を全体の8割近くを使用。
大吟醸に山田錦を少し使っているしているとの事。

造りの大半は「山廃仕込み」か「生もと造り」。速醸はほとんど無いとのこと。

級別時代があった昭和40年代に、全国に1番から2番に特定名称酒に切り替えたそうです。

商品は地元だけではなく東京方面でも売れているとの事ですが、東京受けする酒とか奇抜なものを造ろうとは思っていません。

写真は酒母室。 群馬泉 島岡酒造株式会社|酒母室
昔からスタイルを変えない。ラベルのデザインも変えないし、新商品も出していません。
お米も地元でとれる「若水」が主体なので農家さんが作るお米の量にも限度があります。

商売を大きくさせる事も面白いと思いますが、自分が造りたいと思うものだけを造る、という商売も面白いと思っています。
金儲けをしたいなら酒造りをするより、この土地を活用する事を考えるでしょう。w
酒造りを続ける理由は、それが面白から。

自分が納得できる酒を造り、自分の価値が判っていただける人々の間で流通する。
そこで生まれた利益の中で生活が出来たら、と考えています。

写真は仕込み部屋。
群馬泉 島岡酒造株式会社|仕込み部屋
開放タンクで泡あり酵母を使用している理由は「造っていて、こちらのほうが面白いから」との事です。w

写真は貯蔵庫。
群馬泉 島岡酒造株式会社|貯蔵庫

同じ酒をずっと造り続けてもダメだと思います。
私も同じ物を造っていくつもりは無いです。
ただ自分自身、昔から群馬泉の味は好きですし、そのなかに少しづす少しづつ時代にあわせて変化しているはずです。
というか自分の好きな酒を造っています。と語って下さいました。

訪問の証の記念撮影
群馬泉 島岡酒造株式会社|記念撮影
蔵は世代交代され、まだ若手に属する蔵元ですが既に酒造理念がしっかり固まっている、という印象を受けました。
一連のお話をお聞かせいただいた後、群馬泉を試飲させていただき、味の玄妙さに驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は群馬泉|島岡酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0276-31-2432群馬泉、淡緑、淡雪草醸造元島岡酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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