2011年06月20日

松の寿|株式会社松井酒造店

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 193蔵目

松の寿|株式会社松井酒造店

栃木県塩谷郡塩谷町大字船生3683
酒名:松の寿,男の友情 ■創業:1865年(慶応元年)5代 ■杜氏:蔵元杜氏(下野杜氏)
■仕込み水:軟水 ■訪問日:2011/6/20

代表銘柄
松の寿 純米酒
松の寿 純米吟醸
本醸造 男の友情


未知なる酒を追い求める酒蔵、栃木の松の寿
松の寿 株式会社松井酒造店|外観

日本酒「松の寿」を造る株式会社松井酒造店は慶応元年(1865年)、松井九郎治氏によって創業した現在5代続く酒蔵です。

新潟県出身の九郎治氏は、酒造りの杜氏として他の酒蔵で酒造りの仕事をされていましたがやがて独立を決意。
たいへん良い水が湧いていたこの地を気に入り、土地を手に入れ酒造業を開始します。

創業当初の屋号は松井九郎治商店、酒名は現在と同じ松の寿
蔵の裏山は当時は松林だったそうで、縁起の良い「寿」の文字を加え「松の寿」という酒名が命名されたそうです。

この地に住み続けるうちに、土地を広げてやがて地主化し戦後の農地解放が行われるまではかなりの土地を所有されていたそうです。


写真の方が5代目蔵元、松井 宣貴さん。下野杜氏の第一期の資格認定者です。
松の寿 株式会社松井酒造店|松井 宣貴

松井酒造店では先代迄は越後杜氏が酒造りを行っていましたが、杜氏の高齢化と後継者不足によって蔵元である宣貴さん自らが酒造りに携わることを決意。
自分の持つ未知なる可能性を信じ、また自身で自由な造りが行えることから前杜氏から酒造りを学びます。

今でこそ栃木県では若手が台頭し酒造りを行っていますがその当時は珍しく談する相手もいなかったそうで、酒造りを始めた当初は宣貴さんは試行錯誤していて、とても苦労されたそうです。


松の寿 株式会社松井酒造店|商品

酒造りに用いる米は栃木県産の五百万石を主に使用。硬度1の超軟水を用い米を発酵させ酒を造ります。

酒造りのコンセプトは、それぞれのパーツのポテンシャルをめいっぱい引き出す酒。

例えば香りが出る酵母を用いた場合、良い香りを出す為には麹をどうすればいいのか?仕込配合はどうすべきか。
主役となるパーツのポテンシャルを活かす事を考えて酒を仕込みます。
そして出来上がった酒をチェックし、改善していく部分は毎年改善していく。

そのような酒造りを続けています。


松の寿 株式会社松井酒造店|展示物


右の方が蔵元の奥様、松井 真知子さん。
松の寿 株式会社松井酒造店|蔵元の奥様

酒造りとは関係ない世界から酒蔵に嫁いできた松井 真知子さんは、酒蔵は冬は休みが1日もないといった特殊な世界である事を知り嫁いでこられた当初は酒蔵が好きではなかったそうです。

群馬から嫁いでこられたという事で近くに友達もおらず、それどころか囲には若い人さえ居ません。
そこで「蔵元の嫁」というホームページを作ることで同じ悩みを持つ相談相手が出来ないかと考えます。

そこでホームページを作りますが「一定のレベルのコンテンツが無いと人も集まってこないだろう」と、義理のおばあちゃんから酒蔵の歴史などの話を学びます。
それから「酒蔵の面白さ」に気が付き、社長と一緒に試飲会や営業に出かけるようになります。

ネットを通じて様々な方と知り合え、日本酒について教えてもらうようになりホームページは人気になります。そしてスポーツニッポンに記事を連載するに至ったそうです。

現在、栃木の酒蔵は若手の後継者が増えたため、以前と比べ同年代のお嫁さんが増えました。
蔵の仕事に積極的なお嫁さんも多い為「蔵のお嫁さんの会」という会を結成。真知子さんが会長さんだそうです。

夫婦共に蔵の仕事でご活躍され、今後ますますの成長が期待できる酒蔵だと感じました。


最後に訪問の記念撮影。
松の寿 株式会社松井酒造店|記念撮影
蔵の敷地となる裏山の水源から流れてくる仕込み水(超軟水)を試飲。天の恵みというべき綺麗な味わいに感心する吾郎でした。


商品の購入・質問は松の寿|株式会社松井酒造店へお問い合せ下さい。
TEL:0287-47-0008松の寿醸造元株式会社松井酒造店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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