2011年06月14日

一本義(いっぽんぎ)|株式会社 一本義久保本店

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 184蔵目

一本義(いっぽんぎ)|株式会社 一本義久保本店

福井県勝山市沢町1-3-1
■代表銘柄:一本義(いっぽんぎ) ,伝心(でんしん) ■創業:1902年 3代
■杜氏:南部杜氏 ■仕込み水:弱軟水 ■訪問日:2011/6/14

代表銘柄
一本義(いっぽんぎ) 上撰 本醸造
伝心 稲
一本義(いっぽんぎ) 笏谷石洞窟貯蔵 古熟
一本義(いっぽんぎ) 吟香梅 般若刀

フォーブスが選ぶ「世界でもっとも綺麗な都市」で9位に選ばれたという福井県勝山市。
この地は霊峰白山に抱かれた豪雪地帯で、標高が高く昼と夜の寒暖差があることから酒造好適米「五百万石」の産地として知られています。

清らかな水、美しい田んぼ、そして厳寒の冬と酒造りに最適な環境が三拍子整った勝山で造られる日本酒が 一本義(いっぽんぎ)です。 一本義(いっぽんぎ) 株式会社 一本義久保本店|外観

一本義久保本店の創業は明治35年(1902年)。
当時この地で製糸・煙草の製造業などを営んでいた久保仁吉氏が、隣家の酒蔵が廃業する事を知り、蔵を買取り酒造業に参入したと伝えられています。

創業当初の屋号は「久保酒店」、酒名は「澤乃井」。しかしその後、直ぐに現在の酒名一本義が誕生します。

一本義とは、かつてこの地を治めた勝山小笠原藩の御用酒として命名されていた酒名。
禅語「第一義諦」に由来します。
意味は「最高の真理、優れた悟りの智恵を極めた境地」だそうです。


一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|仕込み部屋

創業した初年度の製造量はわずか150石ほどですが、後に1万石を製造しテレビCMまで行う福井県で最も大きな蔵に成長します。

私の家内の実家が福井県敦賀市にありますが、特に一本義は敦賀のシェアが高く、灘の大手と同様にテレビCMをしていた事から、家内は大阪の酒屋に嫁ぐまで「一本義はナショナルブランドである」と思い込んでいたほど福井ではメジャーなお酒です。


写真は麹室の一部。 一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|麹室
写真にはほんの一部しか写っていませんが実際にはかなり広く、中の様子は企業秘密だとか。


雪国に生きる人々の食生活の中で生まれた一本義は晩酌の酒。福井でとれる新鮮な刺身を始め、山の幸など食事と共に飲んでおいしい酒が基本。福井県の中では辛口といわれています。

平成に入り酒の級別制度が廃止された後、全国有数の酒米産地に位置する酒蔵として、出来得る最上の酒造りを行うため、一本義とは別に新たな限定流通ブランド「伝心(でんしん)」を立ち上げます。

人間同士の付き合いの中で、お酒を飲む事で心が伝わり、和を結ぶ事があります。
造られる酒が、人の心を伝える酒になる事を願い「伝心」と名付けられました。


写真は槽場です。 一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|槽場
自社で設計したというオリジナルの槽(ふね)が2台あります。 一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|槽
まだ新品ですね。


写真は貯蔵庫です。建物全体が冷蔵されています。 一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|貯蔵庫

伝心のコンセプトは心を通じ合う酒を提案する事。
その為には顔が見える商売をしなくてはいけません。

伝心に用いる米は地元の契約栽培農家が作る「五百万石・山田錦・越の雫」。全体使用料の1〜2%だけ兵庫産の山田錦を用いますが、それを除くと全て福井県産米にこだわりました。

同じ品種の米でも、作る農家さんによって米が違います。その為、契約農家の田んぼごとに、精米はもちろんタンクの仕込みに到るまで、造りを変えて酒造りをされています。
大変手間がかかるのですが、人によるちょっとした違い、という差を大切されているとの事。

酒の流通も問屋を通じて売りっぱなしではなく、酒販店1件1件と顔が見える取引を基本。消費者と心が通じる酒を造りたい、という気持ちで取り組んでいます。


写真は蒸留器です。 一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|蒸留器

一本義では日本酒の他に焼酎や梅酒、リキュールなども製造しています。
焼酎は日本酒を造る際に発生する副原料(酒粕)から造る粕取り焼酎です。

面白いのは、梅に加え唐辛子で漬けたという般若刀(はんなとう)という名の梅酒。
口当たりは普通の梅酒のようにマッタリと甘いのですが、後味に唐辛子の辛さが現れます。甘くて辛口の梅酒です。


一本義(いっぽんぎ)   一本義久保本店|記念撮影

訪問の証の記念撮影は蔵に隣接する売店で撮影しました。

一本義久保本店は一般の方の蔵訪問も可能。売店で試飲販売もできます。隣の大野まではタクシーで3000円程度で移動できます。大野にも見学できる蔵がございますので、日本酒ファンが酒蔵を見て回るにはお薦めの蔵元です。




商品の購入・質問は一本義(いっぽんぎ)|株式会社 一本義久保本店へお問い合せ下さい。
TEL:0779-87-2500一本義(いっぽんぎ)醸造元株式会社 一本義久保本店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

この記事へのトラックバックURL

http://sanoya.jizake.com/t1041

蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ 佐野屋 地酒.com
◆佐野屋 地酒.com
蔵元の熱き思いをお届けします。年間発送1万件以上 地酒のセレクトショップ。