2011年06月13日

舞美人(まいびじん)|美川酒造場

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 181蔵目

舞美人(まいびじん)|美川酒造場

福井県福井市小稲津町36−15
代表銘柄:舞美人(まいびじん)
創業:1887年(明治20年)6代
杜氏:蔵元杜氏(越後杜氏)
仕込み水:中軟水(足羽川の伏流水)
訪問日:2011/6/13

代表銘柄
舞美人 山廃純米 無濾過生原酒
舞美人 吟香系(ぎんがけい)
舞美人 純米吟醸 常温熟成 無濾過本生原酒

単なる濃醇旨口では終わらない。福井県で最も個性派の蔵元が舞美人舞美人 美川酒造場|蔵の外観

日本酒 舞美人を造る美川酒造場は1887年(明治20年)に創業した現在6代続く酒蔵です。

蔵は足羽川のほとりに位置し、かつて「小稲津」という川の港が蔵の近くにありました。蔵の周囲は米の産地であり、その港によって米などが流通された事から蔵の周囲は栄えていたようです。

美川酒造場はこの地に約7町の土地を持つ地主であり、「米がふんだんに有ること」「水が綺麗であったこと」「水運があり街が栄えていたこと」から酒造業に参入しやすかった明治に酒造業を開始したと伝えられています。

かつてこの地は越前松平氏(福井藩)の領地で、松平公の狩場がありました。松平のお殿様が鷹狩に来られた際に、休憩される場所が蔵が位置する小稲津町でした。
その際、村一番の美人が舞を献上しおもてなしをしたそうです。

そのような言われから昭和23年頃に舞美人という酒名が誕生します。

現在は足羽川周囲には美川酒造場1社だけが残っていますが、かつて多くの酒蔵があったそうです。


グラスに注がれたお酒の色を御覧ください。 舞美人 美川酒造場|商品

綺麗な辛口酒が多い福井の地酒の中、舞美人が造る酒は濃醇旨口系。
蔵元が言うには「福井県で一番濃醇な旨口の酒」との事。

お酒の色から解るとおり、炭素濾過はしていません。しかも熟成させています。

右から2番目の吟香系というお酒はとても綺麗なレモン色をしています。

6代目蔵元が蔵の仕事に就いた当時、淡麗辛口の酒が全盛であった事から試飲もしてもらえない時期が続き、さすがに自身を失いかけた時期もあったようです。

しかし応援してくれる、日本酒ファン、飲食店、酒販店の人々に支えられ現在も濃醇旨口の酒を貫いています。

蔵元の自信作は「舞美人 山廃純米 無濾過生原酒」。
この酒は全く酵母を添加せずに造った蔵内酵母による酒。 

また蔵にはあえて「生原酒を常温で長期熟成した酒」もあります。
生ヒネで凄い状態になっている酒を想像し、恐る恐る試飲したところ意外や以外、濃醇旨口の美味しい酒に仕上がっていました。


写真は釜場です。既に今季の造りが終了し片付けられています。 舞美人 美川酒造場|釜場

こちらは仕込み部屋。タンクを見上げている方が蔵元兼杜氏の美川欽哉氏です。 舞美人 美川酒造場|仕込み部屋

このタンクで酵母無添加の山廃純米酒が仕込まれたそうです。 舞美人 美川酒造場|琺瑯タンク

桜の木で造られた木槽。全量、この木槽一台で酒を搾ります。 舞美人 美川酒造場|槽場

蔵にあるのはこの木槽1台のみ。

酒を搾り終えるには3〜4日かかるとの事。
造りの規模がいかに小さいかが想像できます。


舞美人 美川酒造場|記念撮影

蔵元は何よりも日本酒が好きで、毎晩日本酒で晩酌をされているそうです。
その蔵元が目指す酒は「食中酒として美味しい日本酒」。

同時に「他の蔵と同じ酒を造っても仕方がない」という考え方から、周囲の福井県の酒とはかなり異なる、濃醇旨口系の酒で理想の食中酒を目指されています。

最後に訪問の証の記念撮影です。
ウイスキーのような色に染まった生酒の常温熟成酒の不思議な味わいに、思わず笑顔になる吾郎でした。




商品の購入・質問は舞美人(まいびじん)|美川酒造場へお問い合せ下さい。
TEL:0776-41-1002 舞美人(まいびじん)醸造元美川酒造場
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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