2011年04月27日

麓井(ふもとい)|麓井酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
163件目の訪問蔵は、
山形県の余目市麓井(ふもとい)という日本酒を醸す麓井造株式会社です。

麓井(ふもとい)|麓井酒造株式会社

所在地:山形県酒田市麓字横道32
代表銘柄:麓井,輝ら星の如く
創業:1893年(明治27年)4代目
杜氏:社員杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/27

代表銘柄
麓井 生もと純米本辛 圓(まどか)
麓井 輝ら星の如く 生もと
麓井 純米吟醸 圓(まどか)

麓井酒造株式会社は、この地の地主に生まれた佐藤長介氏によって1893年(明治27年)に、創業した酒蔵です。
創業当初の屋号は長介、酒名は現在と同じ「麓井(ふもとい)」という酒を造られていました。 麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|仕込み部屋

当時、蔵の周辺は農村地域であり、現在に至っても同様の農村地域です。
ただ地域は農村と言っても米が豊富に収穫できた土地で、例えば93年の大冷害の年でも、作況指数で93%くらい収穫でき、その年は大供給地となりました。

米が豊富な事に加え水も豊富でした。
この地域は最上川の下流に位置し、最上川が水量の安定している川であること。
更に鳥海山という降水量が多い山がある事で、鳥海山系の地下水が豊富にあります。

遊佐町の辺りには、海の中に地下水が湧き出している汽水域があり、そこで取れる岩牡蠣がとても美味しいとの事。

米が豊富で水も豊富であれば、酒造業も発生する訳です。

かつて一つの村に1件は酒屋があったそうなので、その地の酒屋のような役割を持つ酒蔵だったのではないでしょうか。


写真の方が4代目蔵元、佐藤 市郎さん。 麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|蔵元 レンガ作りの麹室です。

庄内地方の蔵は、写真のようなレンガ作りの室をよく見ます。

麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|麹室

麓井酒造の主力商品が「生もと 純米本辛 圓(まどか)」。

本辛 圓(まどか)の誕生の経緯ですが、当初は美山錦の吟醸酒を造る計画でしたが、蔵人が米を洗う量を間違って日本酒度が+10の大辛口になりました。 しかし、搾った後に、これはこれで面白いのでは?という事で辛口の商品を製品化します。
その酒がヒットし、今では麓井の特定名称酒の稼ぎ頭の商品になりました。


写真は仕込み部屋です。 麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|仕込み部屋

麓井酒造では造る酒の大半が生もと造りです。速醸は年に1本のみ。

麓井酒造が生もと造りに特化した経緯ですが、生もとで造った出品酒が全国新酒鑑評会で金賞を受賞した事がきっかけとなります。

昭和40年代〜50年代の先代の時代に、生もと造りで吟醸酒を造った際、とても良い香りの酒が出来上がったそうです。
それ以来吟醸酒は生もとで造ろう、という事になりました。

同時に、低温耐性が強い事、あとアルコール耐性も強かった事。
酒に個性を求める為、生もと造りを選んだ、という理由ではなく、酒造りの手段として生もとの方が良い酒を造れた、という理由で生もと造りに特化していく事になります。


麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|槽場


写真は貯蔵庫です。 麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|貯蔵庫


麓井 ふもとい 麓井酒造株式会社|記念撮影


私が訪問した4月の下旬。

この時期だと酒蔵の多くは今季の造りを終えて、圧搾機で使われる酒袋が洗濯されて干されている光景を目にします。

沢山の酒袋が干されている様子に驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は麓井(ふもとい)|麓井造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0234-64-2002 麓井(ふもとい)醸造元 麓井酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 15:00TrackBack(0)山形県の酒蔵巡り

2011年04月27日

楯の川(たてのかわ) |楯の川酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
162件目の訪問蔵は、
山形県の酒田市楯野川(たてのかわ)という日本酒を醸す楯の川造株式会社です。

楯野川(たてのかわ)|楯の川酒造株式会社

所在地:山形県酒田市山楯字清水田27
代表銘柄:楯の川,子宝
創業:1832年(天保2年)6代目
杜氏:社員杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/27

代表銘柄
楯野川 清流 吟醸仕込み
純米大吟醸 風流 おりがらみ
子宝 ヨーグルト白ラベル
ホームランまっこり

現在躍進中の、山形県の新進気鋭、楯野川(たてのかわ)
写真の方が6代目蔵元の佐藤淳平さんです。 楯野川(たてのかわ) 楯の川酒造株式会社|蔵元 佐藤淳平 楯の川酒造は1832年(天保2年)に佐藤平吉氏によって創業した6代続く酒蔵です。

創業当初から「楯野川」という酒名の酒を造り、今の場所よりも少し山の奥の場所にて酒造業を開始。
その後、水が良いことから今の場所に蔵を移動。造るお酒は次々に売れ、最盛期には3千石クラスの酒蔵に成長します。

先々代の時代には函館と仙台に支店があり、北海道にまでお酒を出荷。
蔵が大きくなるにつれ、酒名の楯野川の「野」が平仮名に変わり「楯の川」へと変化します。


写真は現在、新しく作っている最中の麹室。平成23酒造年度からこの麹室が稼動します。 楯野川(たてのかわ) 楯の川酒造株式会社|麹室

現在6代の蔵元となる佐藤淳平さんは、東京農大にて醸造の勉強を学んだ後、神奈川県の流通業者に入社。東京、神奈川の日本酒専門店などに回り、日本酒の販売について勉強されます。

そして平成12年に楯の川酒造に戻られてきます。
淳平さんが蔵に戻ってきた当時というのは、既に年間生産量が100石規模という小さな酒蔵になっていました。
しかしそれが幸いしたのか既に平成の初期頃の段階で、特定名称酒だけを製造する酒蔵へと形態変化が出来上がっていました。

楯の川酒造は現在、全量純米酒を造る酒蔵ですが、普通酒の製造を早々に止めてしまった事が、早い段階にて全量純米酒生産を可能にしたのだと思います。

蔵に戻った淳平さんは、それまで9号酵母を使って酒造りをされていたのを山形酵母に変更します。
そして流通を改革し、問屋流通を改め現在の専門店直流通に切り替えます。その際ブランド名を「楯の川」(平仮名の「の」)から、創業当初に用いられていた「楯野川」(漢字の「野」)に変更されます。

3年かけて「楯野川」ブランドの構築を行い、現在は全国で120件の地酒専門店を特約店に加えて蔵を再び成長させていきます。


写真は仕込み部屋です。 楯の川(たてのかわ) 楯の川酒造株式会社|仕込み部屋

日本酒、楯野川の持ち味は、味わいが綺麗である事から初心者の方に飲みやすいこと。
同時に味に幅があるので従来の日本酒ファンの方にも楽しめる酒質に仕上がっている事。

以前は酒造好適米の美山錦を中心に用いていましたが、現在は出羽燦々が主体で全体の半分が出羽燦々で酒造りをされているこの事。


楯野川(たてのかわ) 楯の川酒造株式会社|釜場

現在、楯の川酒造のヒット商品がリキュールです。
山形県の特産品、さくらんぼ、ラ・フランス、ブルーベリーなど様々な果実が作られたリキュールを「子宝」というブランドで販売中。
子宝シリーズの中で最も人気があるのは、地元のヨーグルトを用いて造ったヨーグルトのリキュール。

リキュール全体の生産量が1000石もあり、その半分近くをヨーグルトリキュールが占めているとのこと。

楯野川(たてのかわ) 楯の川酒造株式会社|記念撮影 訪問の記念撮影は、まだ真新しいビン詰めラインにて撮影。
人気急上昇の酒子宝 鳥海山麓ヨーグルトを手にして驚く吾郎でした。


商品の購入・質問は楯野川(たてのかわ)|楯の川造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0234-52-2323 楯の川(たてのかわ)醸造元 楯野川酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 12:30TrackBack(0)山形県の酒蔵巡り

2011年04月27日

鯉川(こいかわ)|鯉川酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
161件目の訪問蔵は、
山形県の余目市鯉川という日本酒を醸す鯉川酒造株式会社です。

鯉川(こいかわ)|鯉川酒造株式会社

所在地:山形県東田川郡庄内町余目字興野42
代表銘柄:鯉川
創業:1725年(享保10年)11代目
杜氏:
仕込み水:
訪問日:2011/4/27

代表銘柄
純米大吟醸 生原酒 阿部亀冶
鯉川 純米大吟醸 亀の尾
鯉川 純米

徳川吉宗公が享保の改革を行っていた1725年。(享保10年)
余目の地に誕生した酒蔵が鯉川酒造
鯉川 鯉川酒造株式会社|蔵の外観 鯉川酒造は和泉屋 多郎左衛門氏が創業した、現在11代続く造り酒屋です。
創業当初の屋号は「和泉屋」。酒名は「和泉屋 多郎左衛門」。
現在の酒名「鯉川」は明治の中期頃以降に誕生します。

かつて蔵元の位置する余目には、最上川の最後の船着場があり、紅花の染物を京都の人は好むということで、高価な紅花など様々な物資を積んだ舟がここの港に止まりました。

最後の船着場であったことから、江戸時代のはじめ頃にはここを襲う山賊が多かったそうです。

最上川の対岸には酒井家の松山城が睨みをきかしていたので治安は維持できたそうですが、蔵元の位置する余目駅周辺には城が無かったので無法地帯だったそうです。
そこで幕府が直轄地とし、武士達をこの地に派遣。そのメンバーの一人が蔵元の祖先であったと言われています。

年月が流れ江戸中期になると治安は安定。武士の中にはこの地に刀を置いて庄屋化する者が現れます。
幕府直轄の天領でであり酒税が安かった事から、かつてこの地域は20件以上の酒蔵が存在していたそうです。
多郎左衛門氏が酒造業を開始したのも、そのような背景があったからではないかと考えられます。


写真は秋の東北の鑑評会にて優等賞と取った賞状。 鯉川 鯉川酒造株式会社|賞状 鯉川酒造では亀の尾発祥の地という事で鑑評会には亀の尾で造った純米大吟醸「阿部亀治」で挑戦。

12回目のチャレンジとなる平成20年の秋に優等賞を受賞。
そして平成22年に2回目の受賞。
全量、亀の尾でしかも純米で2回受賞しているのは鯉川酒造のみ。
蔵元自慢の酒です。


鯉川 鯉川酒造株式会社|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影は、蔵の貯蔵庫にある柱の前で撮影しました。

何の変哲もないように見えるこの柱ですが、台の石には固定されておらず、地震が起きた際に柱が石の上を移動する事で、建物全体に伝わる力を逃しているとか。

新潟県中越地震のあと、多くの学者の先生が見学に来られたそうです。

蔵元からその話を聞き、柱を見て驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は鯉川(こいかわ)|鯉川造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0234-43-2005 鯉川(こいかわ)醸造元 鯉川酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   
タグ :11代

Posted by 佐野 吾郎 at 10:00TrackBack(0)山形県の酒蔵巡り

2011年04月26日

羽前白梅 俵雪(たわらゆき)|羽田酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
160件目の訪問蔵は、
山形県の鶴岡市で羽前白梅 俵雪(たわらゆき)という日本酒を醸す羽根田酒造株式会社です。

羽前白梅,俵雪(たわらゆき)|羽根田酒造株式会社

所在地:山形県鶴岡市大山二丁目1-15
代表銘柄:羽前白梅,俵雪(たわらゆき)
創業:1592年(文禄元年)15代目
杜氏:蔵元杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2011/4/26

代表銘柄
羽前白梅 純米酒
羽前白梅 純米酒 穂の香
羽前白梅 純米吟醸 俵雪

創業は1592年(桃山時代)、豊臣秀吉が没する6年前。
山形県で最も歴史が長い酒蔵が羽前白梅
羽前白梅 俵雪|羽根田酒造株式会社 羽根田酒造株式会社は、近江商人をルーツとする羽根田 興治兵衛氏(はねだよじべい)によって創業した造り酒屋です。

羽根田家は関ヶ原の合戦の頃、多くの近江商人と共にこの地に移り住んできたと言われています。

近江商人たちは高い技術を持って地方に出てきました。 酒屋だったり鍛冶屋であったり桶屋であったり。

米と麹だけでお酒を造ってしまうのですから。
技術を持っていたので儲けの大きい商売が出来てしまうわけです。


写真は蔵の釜場です。 羽前白梅 俵雪 羽根田酒造株式会社|釜場

そうやって儲けた次に近江商人は金貸をはじめるそうです。
羽根田酒造もかつては両替商をしていた形跡があり、分銅の道具が残っているとの事。

米が儲かるときは米を売り、米が安い時には酒を造る。
そういうった事もしていたため、単に両替商をするよりも儲かっていたようです。
そう語る蔵元。

大山地区は職人の街と言われて、酒屋、鍛冶屋、桶屋などなど大半の産業が揃っているため、大山地区だけで完結したそうです。 かつてそれぞれの専門分野を持つ近江商人がこの地に移り住み商売を繁盛させてきた結果、このような街が出来たのかもしれません。


写真は仕込蔵です。ご覧の通り小規模手造り蔵。全量純米酒を造られます。 羽前白梅 俵雪 羽根田酒造株式会社|仕込み部屋

同時に大山の土地は天領であったので個人が土地を持つことが出来たそうです。羽根田家は近隣の土地を取得していきます。
長い歴史の中、全てが順風満帆とまでは行きませが、最盛期には「隣町の鶴岡に行くのに自分の土地の中だけを歩いていける」と言われたくらいの大地主に成長されたそうです。

しかし第二次大戦後の土地開放によって、多くの土地を失うことになります。


写真は麹室です。 羽前白梅 俵雪 羽根田酒造株式会社|麹室 羽根田酒造株式会社の創業当初の酒名は「白梅(しらうめ)」。

平成3年に現在の羽前白梅に酒名を変更。
その後、俵雪(たわらゆき)という酒名の酒を造られています。

羽前白梅は燗晴れする食中酒。
旨味がじわりと染み出してくる食事と共に楽しむ酒。常温〜燗酒にして楽しむ酒です。

それに対し、俵雪(たわらゆき)は冷やして飲んでおいしい酒がコンセプトです。
ラインナップの大半が生酒です。


写真は槽場です。
この2台の槽だけで酒を搾っています。 羽前白梅 俵雪 羽根田酒造株式会社|槽場槽には「山形県大山町 伊藤鉄工所製」と書かれています。
やはり近江商人の流れをくむ鉄工所なのでしょうか?

地元の鉄工所に槽を造ってもらったそうですが、大山の街の中で産業が完結できた面影がこの槽から伺えます。


羽前白梅 俵雪 羽根田酒造株式会社|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影。

燗晴れする酒、羽前白梅を燗酒にして飲み、その美味しさに驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は羽前白梅 俵雪(たわらゆき)|羽根田酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0235-33-2058 羽前白梅 俵雪(たわらゆき)醸造元 羽根田酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 17:00TrackBack(0)山形県の酒蔵巡り

2011年04月26日

出羽の雪,和田来(わたらい)|株式会社渡會本店

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
159件目の訪問蔵は、
山形県の鶴岡市で出羽の雪,和田来という日本酒を醸す株式会社渡會本店です。

出羽の雪,和田来(わたらい)|株式会社渡會本店

所在地:山形県鶴岡市大山二丁目2番8号
代表銘柄:出羽の雪,和田来(わたらい)
創業:1615〜1623年(元和年間)17代目
杜氏:蔵元杜氏
仕込み水:弱硬水
訪問日:2011/4/26

代表銘柄
出羽ノ雪 特別純米 自然酒
和田来 純米吟醸 山田錦
出羽ノ雪 純米大吟醸 壷中之天

大阪夏の陣にて豊臣氏が滅亡した翌年。
長く続いた戦国時代が終わった元和年間。
この地に住む、度會 新右衛門氏によって創業した酒蔵が株式会社渡會本店です。 出羽の雪 和田来|株式会社渡會本店 度會 新右衛門氏の祖先は、伊勢の国の度會郡よりこの地に移住してきたと伝えられています。

酒造業を始めた元和年間(1616〜1623年)というと、徳川2代将軍秀忠の時代になります。
庄内藩主酒井氏が鶴岡に入城する以前に、この地で造り酒屋を営んでいた事になります。
とても長い歴史を持つ蔵元ですが、それでも山形県では5番目の古さとの事。

創業当初は橘屋と名乗り、志ら雪、八薫、冨士正宗という日本酒を造ってたそうです。


蔵に残る「志ら雪」のラベルを指差す蔵元。 出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|ラベル標本


株式会社渡會本店には立派な資料館があります。
出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|資料館 昔の酒つくりの道具を始め、古い文献が豊富です。
歴史好きの方や、日本酒の歴史に興味がある方には面白い資料館です。


この資料によると享保6年(1721年)に、この地に42件の酒蔵が存在していと伝えられています。 出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|かつての蔵の数注目は各社の生産規模数。

5石、4石、24石・・・
一番大規模な蔵元でも90石です。

今でいう「小売店(町の酒屋)」のような感覚で、造り酒屋があったのでしょうね。

琺瑯タンクではなく木の桶ですから仕込みの規模も小さかったのでしょう。ホースやポンプもなく、桶で水を運んでいた時代です。現在のようの500石〜1000石というと、それはそれは蔵人の数もとても多く大規模な蔵だったことが想像できます。

酒造業の多くは庄屋を前身としており、小作人から納められた米の一部で酒造りを行ったことから、10石未満の生産規模でも経営は成り立っていたのだと思われます。


出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|蔵に残る資料このような古い資料には、現在の言葉に訳した解説書が添えられています。
日本酒の歴史を調べている方にとっては、時間を忘れて見入ってしまう内容です。

出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|貯蔵庫

やがて明治時代になり近代化が進むにつれ、他社との商標が重なるという問題が現れます。
蔵の中で代々続いていた「志ら雪」という商標を、他社が先に取得をしたため、大正時代に現在のメイン銘柄であります「出羽の雪」という商標が誕生する事になります。


そして2004年、限定流通銘柄、和田来(わたらい)という酒が誕生します。 出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|商品 和田来という酒は、「田」という字が入っているとおり、米にこだわるブランドです。
出羽の雪は複数の米を用いて造る酒なのですが、和田来について原料米は単一品種で仕込みます。

また出羽の雪は日本名門酒会の間で流通されている酒なので、名門酒会に入っていない小売店を対象に和田来という新ブランドを立ち上げたそうです。

蔵元が香りが華やかなお酒が好きなので、和田来は比較的香りが高い酵母を用いた酒を造られているとの事。

出羽の雪 和田来 株式会社渡會本店|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影ですが、蔵の資料館で撮影しました。
その昔、酒造りに用いていた道具が多く展示されていて、かつてどのように酒が造られていたのか?

150件以上酒蔵回りをしている私でも「何に使う道具なのか?」わからないものが多く、一つ一つ蔵元に教えていただき驚く吾郎でした。




商品の購入・質問は出羽の雪,和田来(わたらい)|株式会社渡會本店へお問い合せ下さい。
TEL:0235-33-3262 出羽の雪,和田来(わたらい)醸造元 株式会社渡會本店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 15:45TrackBack(0)山形県の酒蔵巡り