2011年04月15日

荘の郷 都娘|有限会社北庄司酒造店

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
152 件目の訪問蔵は、
大阪府の泉佐野市で荘の郷,都娘という酒を醸す有限会社北庄司酒造店です。

荘の郷 都娘 泉州路|有限会社北庄司酒造店

所在地:大阪府泉佐野市日根野 3173
銘柄:荘の郷 都娘 泉州路
創業:大正10年
杜氏:社員杜氏
仕込み水:中水
訪問日:2011/4/15

代表銘柄
荘の郷 純米酒
荘の郷 純米山田錦
都娘 羽衣


創業は大正10年。酒造業開始から3代続く酒蔵、有限会社北庄司酒造店荘の郷 都娘 泉州路|有限会社北庄司酒造店 蔵が位置する泉佐野市にある日根野(ひねの)の歴史は古く、奈良時代の後期には荘園として整理され、その後摂関家である九条家の所領になります。

蔵元の北庄司家は大正時代まで小作人が上納する米だけで生活が成り立っていた、という広大な農地を所有していた庄屋でした。

大正時代に入り、和歌山から除虫菊を手に入れて蚊取り線香の製造・販売をはじめます。しかし商売などしたことがない家ということもあり、販売が思うようにいきません。

そこで親戚の造り酒屋に商売の相談したところ「日本酒の商売ならアドバイスが出来ますよ」という話になり、明治〜大正の規制緩和によって大正10年に酒造業に参入します。

かつては大阪府は酒蔵は多く、3代目の蔵元が学生の頃には泉佐野の酒造組合だけで8件の酒蔵があり、大阪府下全体では55〜56社もあったそうです。

蚊取線香の製造は1年で辞められたそうですが、3代目の蔵元が子供の頃まで、蚊取り線香の在庫が沢山残っていたとの事。

写真は仕込み部屋です。右側の方が3代目蔵元 北庄司貞久さんです。
|仕込み部屋 創業当初の酒名は「日根鶴」。
その後、都娘という酒名が誕生し長い間この蔵の主力銘柄になりますが平成7年に酒蔵を改造。

1級、2級といった普通酒を大量に製造する設備から、特定名称酒を中心とした「少量多品種」が製造できる蔵に改造されます。

その結果、現在の書力銘柄「荘の郷」が誕生します。

蔵の最盛期には年間で4500石も造られており、泉州で最も規模が大きい酒蔵でした。

|釜場 写真は釜場です。
平成7年に蔵を改築したという事で、蔵は大変整っています。
ご覧のように釜のサイズも小さいものが使われています。

北庄司酒造は昭和37年まで兵庫県の但馬から杜氏が来て酒つくりが行われていました。
その後ご縁があって丹波から実力のある杜氏がやって来られます。

しかし丹波杜氏の高齢化と後継者不足によって、若い蔵人の補充が聞かず、平成に入ってから南部杜氏に変わります。

そして現在は、社員が酒を造る社員杜氏となり、今季で11造りを終えたとの事です。

|槽場 写真は槽場です。槽場ですが元々は釜場の場所にあったそうですが、水の便が関係でその場所を釜場に譲り、作業の動線上この場所へ配置されたそうです。


|麹室 麹室は、外は木製ですが中はステンレス製とのこと。


|酒母室 酒母室はプレハブによって個別の部屋が造られています。山廃、生もとは造られておらず速醸のみ。


|イベントホール 蔵の2階はこのようにイベントが出来る会場になっています。結構広く、グランドピアノが置かれていました。


|商品 現在の主力商品は、荘の郷。この酒は酒造好適米を用いた特定名称酒になります。
地元需要が残っているために昔ながらの普通酒も健在。こちらには都娘の銘柄になります。


|記念撮影 最後に訪問の証の記念撮影。

2009年、北庄司酒造にて全日本愛瓢会という瓢箪の会の総会が行われました。 何と、全日本愛瓢会の名誉総裁に秋篠宮殿下が務められていて、殿下も蔵にご訪問されたとの事。

大きな瓢箪と、殿下がご訪問された事を知り驚く吾郎でした。


商品の購入・質問は荘の郷 |有限会社北庄司酒造店へお問い合せ下さい。
TEL:072-468-0850 荘の郷 都娘 泉州路醸造元 有限会社北庄司酒造店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 12:00TrackBack(0)大阪府の酒蔵巡り

2011年02月24日

浪花正宗・さか松|浪花酒造有限会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
128件目の訪問蔵は、
大阪府阪南市で浪花正宗・さか松という酒を醸す浪花酒造有限会社です。

浪花正宗|浪花酒造有限会社

所在地:大阪府阪南市尾崎町3-13-6
銘柄:浪花正宗・さか松
創業:1716年 10代
杜氏:蔵元杜氏 南部杜氏
仕込み水:中硬水
訪問日:2011/2/24

代表銘柄
純米 浪花正宗
純米吟醸 浪花正宗
純米吟醸 さか松


大阪府に残る酒蔵の中で、最も古い蔵元と言われているのが浪花正宗を造る浪花酒造です。
浪花正宗 さか松 浪花酒造有限会社

浪花酒造は1716年(享保元年)、徳川吉宗がいた時代から、現在の阪南市で酒造りを続けている蔵です。

創業当時の屋号は「松屋」といい、蔵元はこの地の名主(大地主)の家柄だったそうです。
小作から集まってくる米が豊富にあったため、それを用いて酒造業を開始したのではないかと言われています。


周囲はかなり開発されていますが、蔵の周辺は旧市街の佇まいを残しています。


浪花正宗_看板.jpg現在この地に残る酒蔵は浪花酒造1社ですが、20年前までは泉佐野・阪南で4社の蔵が酒を造っていたそうです。


蔵の建物の一部は文化庁の登録有形文化財にも指定されています。
浪花正宗_有形文化財.jpg
浪花正宗の年間製造数は約1500石。
普通酒が約7割で、大半は地元を始め大阪市内で消費されています。

浪花正宗の味の特徴は「他県の酒と比べ、若干味のりがしているのではないでしょうか」との事。

阪南市は海に面しているため、海産物が豊富に取れます。
タコ、カワハギ、シャコ、タチウオ、穴子、ガッチョ、アジ、イワシ、シラス、いかなご・・・などなど。

海に近いと行っても捕れた魚は「煮炊きをして食べる」事が多く、地元の人々はお刺身でも食べられるような新鮮な魚を平気で煮炊きするそうです。

醤油や砂糖を使って煮た魚には、お酒は少し味のりがしている方が合うため、若干味は多めかもしれないとの事。



浪花正宗_貯蔵タンク.jpg
写真の方は蔵の後継者、成子嘉一(よしかず)さんです。
南部杜氏の県外杜氏です。
浪花正宗_杜氏.jpg
タンクは今年の出品酒候補の大吟醸です。
とても華やかな香りで。「正に全国でウケるタイプの酒」です。



足場がどんどん継ぎ足されて、ほぼワンフロア状態です。
浪花正宗_仕込み部屋.jpg

写真は出麹され、枯らしている麹です。
浪花正宗_出麹.jpg筋というか溝を作っている理由は、麹の冷却と乾燥を促すため。
丸い印は、「どの仕込みに用いるのか」を表した印です。

浪花酒造の今後ですが、蔵の後継者であり杜氏の成子嘉一(よしかず)さんに聞いてみました。

「浪花正宗は7割〜8割の方に指示していただける酒を目標に造っていきたいと考えています。
ごく一部の方だけに好きでいてくれたらいい、という考え方もあるかもしれません。

しかし日本酒の商品がどんどん下がる一方です。そのような状況下で、更に少数しか支持されない商品を造るのもどうなのかな?という疑問が自分の頭にはあります。

聞こえはよくありませんが、7割〜8割の方に指示していただける酒、ウケる酒、ニーズの高い酒を目指して造る必要があると考えています。」


浪花正宗は全国市場を視野に入れた専門店向けの特別品「さか松」という商品を企画。
現時点では特約店の数は10件程だそうですが、近い将来、全国の地酒専門店で、 浪花酒造の酒が販売されるようになるかもしれません。

商品の購入・質問は浪花酒造有限会社へお問い合せ下さい。
TEL:0724-72-0032 浪花正宗さか松醸造元 浪花酒造有限会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。
  

Posted by 佐野 吾郎 at 10:47TrackBack(0)大阪府の酒蔵巡り

2011年02月14日

國乃長 くにのちょう|寿酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
125件目の訪問蔵は、
大阪府高槻市で國乃長という酒を醸す寿酒造株式会社です。

國乃長 くにのちょう|寿酒造株式会社

所在地:大阪府高槻市富田町3丁目26-12
銘柄:國乃長,富田酒(とんださけ),あやめさけ
創業:1822年 5代
杜氏:社員杜氏 但馬流
仕込み水:中硬水
訪問日:2011/2/14

代表銘柄
國乃長 本醸造 上撰
富田酒(とんださけ) 純米吟醸
國乃長 芳醇 純米酒
國乃長 しぼりたて 貴一本

阪急高槻駅から一つ隣の富田駅から徒歩五分。
都市近郊型の地元に開放的な酒蔵が國乃長を造る寿酒造です。
國乃長 くにのちょう 寿酒造株式会社

私が訪問した2日前の2月11日、蔵開きが行われ、約1500人の方が蔵に訪問されたそうです。

2月というと酒造りをしている時期ですが、何故このような時期に蔵開きをするのか?
というと「発酵している醪を実際に見てもらいたいから」との事。

國乃長では毎年2月と9月に蔵開きを行っています。

写真は神宿る井戸。
國乃長_井戸.jpg水系は阿武山山系の伏流水、中硬水になります。

灘から続く北摂連山に当たりますので、灘の水に似ていますが、こちらの方が灘よりも少し硬いそうです。
蔵にはここ以外に5箇所も井戸を掘った形跡あるとか。



写真は仕込み部屋です。開放タンクが用いられています。
國乃長_仕込み部屋.jpg國乃長が造る酒のコンセプトは膨らみがある酒。
日本酒が他の酒に無い長所が「膨らみがあり、旨味・甘味があること」

焼酎が好きな方は焼酎を飲んでください、ビールが好きな方はビールを飲んでください。
折角日本酒を飲まれるのでしたら、日本酒が持つ膨らみのあるお酒を飲んで頂きたい。

そのような考え方で、膨らみがあり、味にコクと旨みを持つ酒をコンセプトにしています。

「端麗辛口に背を向けている」蔵だそうです。

ちなみに國乃長では焼酎(粕取焼酎)と、國乃長ビールという地ビールも生産されています。



國乃長_モロミ.jpg

写真は國乃長で、もっとも出荷量が多い酒が上撰 國乃長
國乃長_商品2.jpgラベルは戦前から用いられていたデザインです。
現在、菊花紋章に似た絵柄は用いることは出来ません。



こちらは地元のヒット商品「しぼりたて 貴一本」です。
國乃長_商品.jpg日本酒度が−20度という多甘口です。
地元のヒット商品で、お客様には「新酒が出るまで待ってもらっている商品」との事。

この酒は特徴がある解りやすい味わいを持つため、地元だけではなく全国に広げていきたいと考えておられるそうです。

國乃長は、新酒で飲むならちょっと甘いほうが飲みやすいという点に着眼し、新酒では甘い酒が出荷されます。

甘くない通常の辛さの酒も造っておられますが、それらは新酒ではなく一定期間寝かした後に出荷を行っています。

商品の購入・質問は寿酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:072-696-0003 國乃長醸造元 寿酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。
  

Posted by 佐野 吾郎 at 23:02TrackBack(0)大阪府の酒蔵巡り

2011年02月14日

清鶴 きよつる|清鶴酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
124件目の訪問蔵は、
大阪府高槻市で清鶴という酒を醸す清鶴酒造株式会社です。

清鶴 きよつる|清鶴酒造株式会社

所在地:大阪府高槻市富田町6丁目5-3
銘柄:清鶴,きよつる
創業:安政3年 1856年 5代
杜氏:但馬杜氏
仕込み水:中硬水
訪問日:2011/2/14

代表銘柄
清鶴 本醸造 上撰


阪急高槻駅から一つ隣の富田(とんだ)駅から徒歩で約7分。

高槻市の中心部に位置しながら、昔ながらの景観が所々残る静かな環境。
車が通れないであろう細い道路を進むと、思わず写真を撮りたくなるような商家が姿を表します。


安政3年から続く造り酒屋、清鶴酒造株式会社です。
清鶴 きよつる 清鶴酒造株式会社

現在、清鶴酒造と、寿酒造の2社が酒造りをしています。

現在では高槻に酒蔵が残っている事を知らない方も多いかもしれませんが、かつて高槻市の富田周辺というと良質の酒が造られる産地として知られ、ここで造られる酒は「江戸の下る事が出来た」市場評価が高い優秀な酒だったそうです。

値打ちが低いものを「下らない」と言いますが、この語源は、関西で造られら酒の中でも市場評価が高い酒(人気がある酒)は、大都市であった江戸の下ることが出来ました。

しかし、そうではない酒は江戸の下ることが出来ませんでした。

その為、「大して人気がない酒=江戸の下ることが出来ない」という事から、次第に「下らない=つまらないもの」と意味を変え今に至ります。



余談になりましたが、酒造史に詳しい清鶴酒造の5代目、石井清隆さんから、富田の酒についてお話を伺いました。


全国の酒蔵訪問をされているという事ですが、1社1時間くらいの滞在時間だと何も解かりませんよ。
酒蔵を知ろうと思うと、何故こうなったかというのは歴史的な背景からつながって来ていますから。

大阪の酒蔵だけでも本当の事を知るには、ちょっとやそっと蔵に来て、話を聞いて学べるほど、浅いものではありませんよ。


と、いきなり厳しいお言葉をいただきましたが、たしかにその通りです。


富田の酒は「甘・辛・しゃん」です。
昔NHKの朝のドラマで「甘・辛・しゃん」という番組をしていましたが、ここで造られた酒は灘の酒と同じ、火入れして秋になっても「しゃん」とした酒でした。

北摂連山が灘の方から高槻を経て京都まで続いているので、地層とかが同じなんでしょうね。

水が中硬水で発酵力が強かった事から、アルコールがよく出たため辛口となり、輸送や保存・割り水に負けない強い酒が造られていました。

その為、灘の酒と同様に江戸に下る事ができたようです。



かつて富田には最盛期は24の酒蔵が軒を連ねていたそうです。
清鶴_歴史.jpg
富田の酒が「特別」だった事は、当時与えられていた「酒造株」(今でいう酒造免許)からも伺えます。

江戸時代、酒造株には「一般株」と「特別株」の2種類があり、更に特別株の中には「由緒株」と「拝借株」の二つに分かれていました。


由緒株というのは関ヶ原の戦、大阪夏の陣で兵糧の調達で功績を得て、徳川家康公から与えられた由緒がある免許で、奈良の菊屋株、河内の高橋株、富田の清水株が所有していました。

当時の酒造株には様々な制限があり、主食の米を原料であった為、飢饉の年はもちろん、米の作柄によって製造数量が制限されていました。
その年の製造数量が1000石まで、と制限されたら、それ以上造ることが許されなかったのですが、由緒株はその制限令の対象にならず、酒を造ることが出来ました。

当時、富田の地で紅屋という造り酒屋が清水株を得ており、最盛期で2千石の株高を所有していました。
当時の2000石とは相当な生産量であり、飢饉の年でも2000石を造れたわけですから、大変繁盛する訳です。

順風満帆のように思えた家運も、灘や伊丹の酒蔵が台頭してきた事によって、富田の地だと江戸への輸送にハンディが現れます。
そこで高額な賃料をとって、灘や伊丹の蔵に酒造株を貸し付けるようになったそうですが、幕末には由緒株にも制限令が適用されるようになり、免許の恩恵が無くなりました。

現在は紅屋は残っていませんが、酒造業の歴史を引続ぐ2件の酒蔵が酒造りを続けています。



最後に蔵の前で記念撮影です。
今回は歴史のお話をお聞かせ頂くだけで時間が来てしまいました。
近くの蔵なので次回訪問させていただく機会があった際には蔵の中を見せてもらいたいと思います。
清鶴_記念撮影.jpg
商品の購入・質問は清鶴酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:072-696-0014 清鶴醸造元 清鶴酒造株式会社
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Posted by 佐野 吾郎 at 22:46TrackBack(0)大阪府の酒蔵巡り

2011年02月10日

三輪福(みわふく) だんじり|井坂酒造場

新進気鋭 酒蔵訪問の旅。
123件目の訪問蔵は、
大阪府岸和田市で三輪福(みわふく),だんじりという酒を醸す井坂酒造場です。

三輪福 だんじり|井坂酒造場

所在地:大阪府岸和田市稲葉町117
銘柄:三輪福,だんじり
創業:1818年 5代
杜氏:蔵元杜氏 無所属
仕込み水:中水
訪問日:2011/2/10

代表銘柄
三輪福 純米酒
三輪福 新酒しぼりたて
上撰 だんじり

だんじりで有名な岸和田市に残る唯一の酒蔵、井坂酒造場
三輪福 だんじり 井坂酒造場

蔵の敷地はとても広く、写真には切れていますが、奥にまだまだ壁が続いています。
手前の更地も蔵の駐車場です。

あまりにも広いので、着いて早々にビックリしたくらいです。


写真の方が井坂酒造場の5代目蔵元の井坂 佳嗣さんです。
三輪福_蔵元.jpg井坂酒造場は今から5年前の2007年に杜氏制を廃止。
現在30歳になる蔵の長男が酒造りをされています。

年間製造数は約300石。全体の65%が純米酒です。
出荷先は100%地元。

ご覧のとおり蔵には売店があり、地元の方が蔵に直接日本酒を買いに来られています。
昔ながらの地酒の姿がここにあります。


蔵元の後ろにある「おみくじ」のようなカードは、お客様の会員証です。
蔵にお酒を買いに来たお客様に発行しているスタンプカードで、お客様の多くは蔵に預けてあります。


岸和田というと「だんじり」が有名ですが、「だんじり」という名前のお酒がありますね。
三輪福_商品.jpg岸和田のだんじりも、様々あるようで、テレビ等で有名なだんじりは9月に行われますが、蔵の周辺のだんじりは10月に行われるとの事。

だんじりのお祭りの時には、さぞ多くの観光客が蔵に来られるのでは?
蔵元に質問してみたところ、


  道に車が走ってたら、だんじり出来ませんやろ。
  祭りの時は祭り優先で、道路を通行止めですわ。
  だから逆に外から人が、蔵まで来ることが出来ませんわ。
  だんじりの日は蔵は休んで祭りに参加しています。

という返事をいただきました。

私の想像以上に「通行止めの範囲」が大きいようです。
だんじりの日はヤマト運輸でさえも時間通りに荷物が届かないでしょうね。


写真は麹室です。プレハブ冷蔵庫のようなパネル組立式ですね。
三輪福_麹室.jpg蔵元に、三輪福とはどのようなお酒なのか聞いてみました。


泉州は海あり山ありの土地なので、海のものに合う酒、山のものにもあう酒が必要です。

泉州で捕れる魚というのはお造りではなく、「煮炊きもの」の魚が中心です。
なので、あまりサラッとした酒だと負けてしまいます。

独特のコクのある味。
一口に旨味といっても様々ありますが、サラッとした味では無いですね。

との事。



写真は仕込み部屋です。開放タンクを使われています。
三輪福_仕込み部屋.jpgハシゴがかかっていますが、壁際にはタンクの覗き込める高さの通路がつくられています。

壁の木材が新しく、清潔に感じられます。良い酒が造れそうな仕込蔵ですね。
三輪福_仕込蔵2.jpg
写真は井坂酒造場で、現役使用されている「木の甑(こしき)」です。
木の桶で酒を仕込んだり、木の槽(ふね)で酒を搾っている蔵はたまに見かけますが、木の甑(こしき)となると、今では酒造博物館のようなところにいかないとみないですね。

現役で木の甑が使われているのを見て驚く吾郎でした。
三輪福_記念撮影.jpg
商品の購入・質問は井坂酒造場へお問い合せ下さい。
TEL:072-479-0074 三輪福醸造元 井坂酒造場
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

Posted by 佐野 吾郎 at 18:46TrackBack(0)大阪府の酒蔵巡り