2010年07月22日

有磯曙(ありいそあけぼの)|高澤酒造場

有磯曙(ありいそあけぼの)|高澤酒造場

所在地:富山県氷見市北大町18-7
銘柄:有磯曙
創業:1877年
杜氏:蔵元杜氏 能登杜氏所属
仕込み水:中軟水〜中硬水
訪問日:2010/07/22


平成16年に建て替えたばかりという、真新しさが残る蔵元 高澤酒造
有磯曙|高澤酒造場

写真は釜場の天井です。まだピッカピカ。太陽光も多く入り清潔な感じがします。
高澤酒造2.jpg

麹室もほぼ新品です。蔵見学者ようにガラス窓が設けてあります。高澤酒造4.jpg
富山湾の真ん前に位置する高澤酒造のコンセプトは、ズバリ「魚に絶対的に合う食中酒」です。

魚も飽きず、酒も飽きさせない味わい。
魚に四季が有るようにお酒にも四季を持たせたい。

夏なら岩牡蛎。それに合うお酒は後味がスッキリ辛く軽やかな酒。
ブリが美味しい季節になれば、ブリの脂をちゃんと洗える、キレと酸味を持たせた味わいの酒。

季節折々に楽しめる魚の種類に合わせて、それに合わした酒を出荷して行きたい。
というのが蔵元の考え方です。



写真は仕込み蔵です。
空調が備えられているので、夏はビン貯蔵のお酒が保管されています。
高澤酒造3.jpg

この蔵は普通酒も含めて、全量を槽(ふね)で搾ります。普通酒も槽ですよ。
中取りは生酒で出荷されます。


写真は蔵の最上階に有るゲストルームからの景色です。
蔵の目の前にはご覧の通り富山湾が広がります。

富山湾で花火大会が行なわれたら一等地でしょうね。
お酒は売るほど有りますから、さぞ楽しい宴会が開催される事でしょう。
高澤酒造6.jpg


最後に訪問の証の記念撮影。
今度来る時は、魚の美味しい季節に近くの温泉でもある旅館に泊まって、魚料理と一緒に、有磯曙を楽しみたいと思いました。
高澤酒造7.jpg

商品の購入・質問は高澤酒造場へお問い合せ下さい。
TEL:0766-72-0006 有磯曙醸造元 高澤酒造場
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

  

Posted by 佐野 吾郎 at 10:00TrackBack(0)富山県の酒蔵巡り

2010年07月21日

幻の瀧 | 皇国晴酒造株式会社

幻の瀧 皇国晴酒造株式会社

所在地:富山県黒部市生地296
銘柄:幻の瀧
創業:1887年
杜氏:越後杜氏
仕込み水:軟水 と 硬水の二つの水脈が有る
訪問日:2010/07/21


富山県の酒蔵は水に恵まれています。
しかしその中でも最も水に恵まれた酒蔵が幻の瀧 皇国晴(みくにばれ)酒造です。
幻の瀧 | 皇国晴酒造株式会社

この蔵には何と湧き水が2つもあります。
一つは硬水。そしてもう一つが軟水という、軟水と硬水の二つの水脈を持つ酒蔵です。

写真は硬水の水脈です。
ポンプ等で汲み上げているのではなく、自然と湧き出ているのです。
みくにばれ酒造3.jpg
硬水の仕込み水を飲む筆者。
何となくミネラル分というか、水に何らかの要素がとけ込んで味が感じられます。
みくにばれ酒造4.jpg



それに対しこちらは軟水です。
軟水はクセが無く透明で、割り水等にはこちらの方がクセが無いので向いていると思いました。
みくにばれ酒造8.jpg
この周辺を車を走らせていると、あちらこちらで湧き水と思われる、水がふんだんに吹き出している場面をよく見かけます。

街全体にいろんな場所から水が湧いているようです。


皇国晴(みくにばれ)酒造は「高品質のお酒を手頃な価格で」をモットーに、サッパリした中にも、米の旨味が感じられ酒。

のどごしが良く、引っかかりが無い「滑りの良い酒」を目指し、酒造りをされています。

写真は仕込み蔵です。
みくにばれ酒造6.jpg


階段を上り、上から見たらこんな感じです。密閉タンクが使われています。
右の方が蔵をご案内していただきました、岩瀬新吾さんです。
みくにばれ酒造5.jpg

出荷は、地元が全体の4割。

県外(主に関東地方)に6割の酒が出荷されているそうです。

関西では、幻の瀧という銘柄は京都のディオニーという問屋さんで扱われておるお酒で、筆者はもっと大きな銀盤のような酒蔵を想像していました。

しかし現場に来てみますと、伝統的な造り酒屋である事が伺えます。

みくにばれ酒造7.jpg


最後に蔵の玄関で記念撮影です。
みくにばれ酒造9.jpgこの日のスケジュールは皇国晴(みくにばれ)酒造で終了です。
この後、ホテルをとっている高岡に移動。明日は滑川、高岡の蔵を訪問します。

商品の購入・質問は皇国晴酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0765-56-8028 幻の瀧醸造元 皇国晴酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

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2010年07月21日

銀盤 | 銀盤酒造株式会社

銀盤 銀盤酒造株式会社

所在地:富山県黒部市荻生4853-3
銘柄:銀盤
創業:1910年
杜氏:社員杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/21

富山県にて立山と共に大きな酒蔵と言われているのが銀盤です。
銀盤 | 銀盤酒造株式会社

事務所のドアを開けると、普段着姿の年配の方がお酒にラベルを貼るなど作業をされていました。
私は一目で、「この方は単なるシルバー人材ではない」。会長のような存在の方だろう?と思いました。


その方が銀盤酒造の現社長、堀川勲さんだったのです。

銀盤酒造の社長、堀川勲氏は大正15年生まれ。現在84歳です。
私の父が生きていたら同じ年になります。

今でも現役バリバリの社長です。

この蔵を機械化をする為の借入が残っていますから。まだ引退する訳には行きません。

そう語り始めた堀川社長ですが、その後に衝撃の言葉を口にされます。

「自社で精米をしないなら酒造りを止めろ」




写真は、蔵の中を案内していただいた、製造責任者の方です。
銀盤2.jpg
銀盤酒造は今でこそ富山で立山と共に大きな蔵と言わていますが、創業当時は北陸3県で100番目の蔵といわれたほど、小規模な蔵元だったそうです。

その100番目のだった酒蔵が、創業者と現社長によって今の銀盤を築かれたのですが、その転換点となったのは、地方蔵としてはいち早く「機械化を取り入れた酒造り」を開始した点にあったでしょう。

昭和の中期に、富山県にも大手メーカーの日本酒蔵が侵入してきました。
それに危機感を覚えた社長が行なったのは積極的な機械化でした。

品質を維持した状態で、生産性を上げてコストを下げる事で、高品質のお酒を低価格で提供する事で大手に対抗しよう考えました。

蔵が真っ先にこだわったのは精米です。
精米は機械化の方が絶対に優れています。

蔵がこだわったのは、精米の精度。見かけ精米ではなく「真精米歩合」と呼ばれる精度の高い精米を行います。



ここは仕込み部屋にあたりますが、ご覧のように通路になっています。まるで迷路です。
銀盤3.jpg
原料米も可能な限り良い米を用います。

短期もろみよりも長期もろみにこだわりました。その為、タンクの櫂入れの作業なども機械化します。
新酒で直ぐに出荷せず、最低でも半年以上熟成させます。
熟成もマイナス5度〜10度の範囲。
それらの設備も機械化といえます。

単に量産化の為の機械化ではなく、高品質のお酒の生産性を上げる為の機械化です。

ビン詰めのラインも同様に機械化をした方が良い部分です。
ドイツ製の機械を導入し、安全かつ生産性を高めました。


その結果、「銀盤 播州50」という商品は、播州山田錦を50%まで精米した純米大吟醸酒であるのに価格は1升ビンでわずか2450円。

銀盤 米の芯という商品は兵庫産の山田錦を精米歩合30%まで精米した純米大吟醸で720mlで3350円という価格。通常なら5千円くらいしてもおかしくない商品ですが、凄い低価格を実現されています。


最後に蔵の前で記念撮影です。
銀盤の堀川社長に会えてお話を聞かせていただいた事は、私に取って素晴らしい体験となりました。
有り難うございました。
銀盤4.jpg
商品の購入・質問は銀盤酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0765-54-1181 銀盤醸造元 銀盤酒造株式会社
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2010年07月21日

黒部峡 | 林酒造場

黒部峡 林酒造場

所在地:富山県下新川郡朝日町境1608
銘柄:黒部峡 関桜
創業:1626年
杜氏:越後杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/21


寛永3年(1626年)から続く、富山県で最も歴史が長い蔵元が「黒部峡 林酒造」。
黒部峡 | 林酒造場

蔵の表玄関は、富山県近代歴史遺産百選にも認定されています。
黒部峡5.jpg
林酒造の誕生の経緯ですが、もともとこの地には加賀藩の大きな「関所」がありました。

箱根の関よりも規模が大きかったと云われ、武士が20名以上も常駐し、関所を守る代官は5000石の家禄が与えられていたと言います。

林酒造は加賀藩の与力で、この関所を守る任務の一方、酒造業も営んでいました。
寛永3年から酒造りをしていた事は解っているのですが、何代目なのかはお寺が火災で資料が消失し不明との事。

廃藩置県によって加賀藩より親子で2000両という退職金を受け取り、酒造業以外にも、みりん、味噌、醤油の製造も行ないますが、現在は日本酒のみを製造しています。


写真の方が林酒造の当主、林 洋一さんです。
祖先が武士である事が伺える、サムライの風格を持たれた方です。
黒部峡4.jpg



写真は貯蔵蔵です。
写真では、鉄筋コンクリートに見えそうですが、木の柱が支えている通り「木造」です。
手前の柱はタンクを移動させる際に、取り外れるようになっています。
黒部峡2.jpg

蔵元のこだわりの一つが古酒です。
蔵の中には古酒が熟成されています。
黒部峡3.jpg
林酒造が造るお酒は、富山酒の多くに見られる淡麗辛口系のお酒ですが、淡麗辛口ながら少し味が有るタイプを目指して造られています。

淡麗辛口の新潟酒と、山廃が多い石川酒の間のような存在。

最近力を入れているのが「にごり酒の食中酒」です。

もともと日本酒は薄く濁っていました。
食中酒ににごり酒があってもいいのでは?と考えた蔵元が、甘口ではなく、かといって無茶苦茶辛いにごり酒でもなく、食事に合わして飲む「旨にごり酒」に力を入れているとの事です。



最後に記念撮影です。
黒部峡7.jpg蔵のすぐ近くには青々とした美しい海が広がり、すぐ後ろには黒部の山々がそびえる、とても良い環境に蔵が位置しています。
旨にごり酒以外にも、富山湾の滑川の海洋深層水を用いて造った日本酒や、ホタルイカがセットになってカップ酒など、様々な日本酒を出荷されています。

ベテランの域に入られている蔵元ですが、新進気鋭の気持ちを持つ続けている蔵元だと思いました。

商品の購入・質問は林酒造場へお問い合せ下さい。
TEL:0765-82-0384 黒部峡醸造元 林酒造場
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2010年07月21日

満寿泉 | 株式会社桝田酒造店

満寿泉 株式会社桝田酒造店

所在地:富山県富山市東岩瀬町269番地
銘柄:満寿泉
創業:1893年
杜氏:能登杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/21


北前船の寄港地として栄えた富山県の岩瀬の酒蔵、満寿泉。
満寿泉 | 株式会社桝田酒造店

今なお繁栄を続いているこの街は、蔵の建物だけではなく、通り全体が和風の建築物で統一されていています。

真新しい建物の姿もちらほら見られます。
建物の中には、蔵元お薦めのお蕎麦屋さん、フレンス料理店、満寿泉をはじめ全国の地酒が並ぶ酒屋さんなどがあります。
外国人は勿論、都会暮らしの方、日本酒ファンの方に喜んでもらえる街です。

私が訪問した、第3水曜日には、「満寿泉きき酒会」というイベントが行われていました。
このきき酒会は、満寿泉を取り扱う地元酒販店の勉強会です。

酒販店が商品をお客様に説明するにあたり、試飲して開封する必要が有るのですが、なかなか全ての商品を試飲はできません。

そこで蔵元は毎月1回、定例のきき酒会を設けて満寿泉の全商品をきき酒する機会を設けています。
満寿泉6.jpg

タンクの手前のテーブル左側に置かれている日本酒には「A」 「B」と書かれたラベルが貼られています。この意味は解りますか?

これはマッチングと言われるきき酒のテストです。
蔵元は、このような利き酒のテストも行い、酒販店が酒をきくレベルの向上にも勤められています。

5種類のお酒くらいなら味を暗記して、簡単に全問正解が出来そうに思えてしまいますが、実際に行なうと判断が難しく、悩み始めたら解らなくなってしまいます。
満寿泉7.jpg

写真は蔵にある日本酒のセラーです。写真はセラーの一角です。結構な広さが有ります。
満寿泉8.jpg



広いだけではなく、ご覧の通り美しい。
日本で一番美しい日本酒セラーではないでしょうか?
満寿泉9.jpgお金持ちの日本酒ファンの皆様。
お部屋一つを、ご覧のような日本酒セラーに作り替えてみてはいかがでしょうか?


ワインの世界には、例えばワインセラーをとっても、美しくてスタイルがあります。
日本酒にも同様に「美しい」と思ってもらえるスタイルが必要なのでは?

そう考えて、美しいセラーを作ったのですが、蔵元が作ったのはそれだけではありません。
満寿泉10.jpg



満寿泉11.jpg
蔵元が作っているのは、この街全体です。

通りには、まだ真新しい和風建築物が目立つのですが、蔵元の提案によるものです。

この建物は手前が酒屋さんです。
ワインの世界ではかっこ良い店がありますが、日本酒にはそれがありません。

そこで日本酒はかっこいい。誰もがそう思ってもらえる店を作ったそうです。
masuizumi.jpgこの建物ですが、真ん中がフランス料理店、奥がガラス店と3つのお店が入っています。

建物の向こう側には中庭が有ります。
中庭には、桜、栗、紅葉の木があり、季節ごとにお庭で「日本酒の会」が行なわれるそうです。

都会ではこのような会は出来ませんね。

蔵元は、過去の建物を忠実に再現する事は考えていません。
「日本はかっこ良い」と思ってもらう事。
日本をPRする事を目的に、和風の美しい街並の再現に勤めています。


満寿泉4.jpg


満寿泉5.jpg

最後に蔵の前で記念撮影です。
満寿泉13.jpg


皆様の笑顔が素敵だったので、その場にい蔵元関係者の皆様も記念撮影させていただきました。
ご覧の通り、とても感じの良い蔵元です。
満寿泉12.jpg


商品の購入・質問は株式会社桝田酒造店へお問い合せ下さい。
TEL:076-437-9916 満寿泉醸造元 株式会社桝田酒造店
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 13:00TrackBack(0)富山県の酒蔵巡り