2010年10月19日

和可娘(わかむすめ) 新谷酒造株式会社

和可娘(わかむすめ) 新谷酒造株式会社

所在地:山口県山口市徳地堀1673-1
銘柄:和可娘(わかむすめ)
創業:昭和2年 3代
杜氏:蔵元杜氏 大津杜氏
仕込み水:中硬水
訪問日:2010/10/19

平成19年に高齢のため杜氏が引退。その際、蔵元は酒造りを止める事を考えました。
しかし、地域のある最後の酒蔵が姿を消すのは残念な事。
そこで蔵元は自分一人でも酒造りを行なう事を決意します。
和可娘(わかむすめ) 新谷酒造株式会社


蔵元がとった方法が「四季醸造」。
一般的に日本酒蔵では寒造りと言われ冬期に1年分のお酒をまとめて生産します。
これはいわばパワープレイ。多くの人を必要としますし設備も必要。
1年分の材料を一度に仕入れなくては行けません。資金の調達も必要です。
しかし1年かけて酒を造れば、パワープレーは必要有りません。
自分のペースでタンク1本つづ仕込む事が出来ます。
1年中、新酒を出荷する事も可能です。
造った酒を販売して、キャッシュを得てから次の米を仕入れる、といった事も行なえます。

下の写真のプレハブ冷蔵庫に見えるものが、四季醸造を行なう仕込み部屋です。
和可娘 新谷酒造3.jpg


中に入るとこんな感じです。
和可娘 新谷酒造4.jpg
ステンレス製のタンク。
写真には写っていませんが、小さな槽(ふね)もこの中に納められています。
このプレハブ冷蔵庫のなかで発酵と、搾りが行なわれています。



写真の方が酒造りを決意された新谷義直さん。
和可娘 新谷酒造5.jpg
見て下さい。小さなタンク。
酒母タンクではありません。仕込みタンクです。
360キロという小仕込み。
これだけ小仕込みだと、面白い酒を次々に仕込めそうですね。

こちらは釜と天井です。四季醸造のプレハブの隣にあります。
和可娘 新谷酒造2.jpg
四季醸造は大手が生産制を高める為に1年中酒造りが行なえる為の開発した設備、というイメージがあります。高品質酒を造る為の設備というよりも、生産量を増やすため、生産コストを下げる為の設備という印象が強いのは確かです。


その四季醸造を高品質酒の生産手段として導入する蔵が山口県にて続々と登場しています。
蔵の後継者や若手が酒造りの腕を上げる為1仕込みのペースを広げて、修正を加えつつ1本つづ仕上げて行く事で酒質を高めます。高品質少量生産を四季醸造で行なう事は小さな蔵にとってメリットがあったのです。

私が訪問した時に新谷酒造さんはNHKのテレビ取材を受けている最中でいた。NHKは四季醸造によって生き残りをかける事を小さな蔵というテーマで取材されていました。

蔵元と一緒に記念撮影です。
和可娘 新谷酒造6.jpg
最後に、新谷酒造さんのホームページにて新谷義直のプロフィールにて下記の言葉が書かれていました。
チャレンジ、不屈の精神で自分にしかできない日本酒造りを追及します!!

是非、頑張ってただきたいと思います。
こういう蔵を皆で応援したいですね。
新谷酒造のスタッフ紹介
和可娘(わかむすめ)のお求めは、新谷酒造株式会社と直取引を行なっている
地酒.com 佐野屋 をご利用ください。 (フリーダイヤル:0120-464-135)
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Posted by 佐野 吾郎 at 17:00TrackBack(0)山口県の酒蔵巡り

2010年10月19日

貴(たか) 永山本家酒造場

貴(たか) 永山本家酒造場

所在地:山口県宇部市大字車地138
銘柄:貴(たか)
創業:明治21年 4代
杜氏:蔵元杜氏 大津杜氏
仕込み水:中硬水(厚東川の伏流水)
訪問日:2010/10/19

既に山口県の新進気鋭の注目蔵として脚光をあびているたか)。
貴(たか) 永山本家酒造場

山口県は東は酒どころとして有名な広島県の西條があります。
西は、焼酎で元気な福岡県があります。

この元気のよい県にかこまれた山口県の酒蔵はというと、かつては「未納税」蔵が多く、個性というものがありませんでした。
しかし永山本家酒造場は、創業当初から未納税に頼らず、当時の主力銘柄である男山に力を入れて、製造販売されてきました。

その血を現在に引き継ぎ、酒造りをされているのが永山貴博さん。


貴 永山本家酒造場2.jpg
特に個性が無いかった山口の地酒ですが15年くらい前迄から流れが変わってきます。

地元の山口で山田錦が栽培されるようになったのがきっかけで、自分たちのアイデンティティを持とう、動きが起こり始めたのです。


蔵元自身が杜氏となり、造った酒を自らの名前から1文字を取った「たか)」という日本酒をデビューさせます。
貴 永山本家酒造場3.jpg
永山貴博さんが造るという酒は、「癒される酒」がコンセプトです。

酒はあくまでも料理の脇役であると考えておられ、食事とともに楽しめる酒。夕食には日本酒がごく自然に存在して、1日の終わりの楽しい時間・空間をつくる酒が貴の目指す酒との事です。


最後に蔵の事務所の前で記念撮影です。
貴 永山本家酒造場4.jpg
この日、蔵元は東京から帰って来たばかり。
お疲れの中、お会いしていただき有り難うございました。


このサイトでは、の販売は行なっていません。
商品の購入・お問い合せは下記電話番号へお問い合せ下さい。
TEL:0827-21-2177 醸造元 永山本家酒造場
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。
  

Posted by 佐野 吾郎 at 14:00TrackBack(0)山口県の酒蔵巡り

2010年10月19日

山猿(やまざる) 永山酒造合名会社

山猿(やまざる) 永山酒造合名会社

所在地:山口県山陽小野田市大字厚狭367-1
銘柄:山猿,金銀銅男山
創業:明治20年 5代
杜氏:但馬杜氏
仕込み水:軟水(厚狭川の伏流水)
訪問日:2010/10/19


山猿やまざる)という一風変わったネーミングで目を引く日本酒は、幻の酒米「穀良都こくりょうみやこ)」という米から造った、永山酒造のこだわりの銘柄です。
山猿(やまざる) 永山酒造合名会社

それにしても何故「山猿」なのでしょうか?

山猿という名前は蔵元が2年越しで考えた名前だそうです。

蔵元は、なにか良い名前が無いか思案されている時に、何故か「猿」の彫刻が頭に浮かんで来たそうです。
その結果、山口県+猿と加えて「山猿やまざる)」という名前を考案。

やまざる」=「止めない。決してあきらめない」という意味にも例えられる事。それと何よりもインパクトが有り、一度聞いたら忘れない名前である事。

穀良都を復活させた、農家の人々の「やまざる」努力が酒になった、という意味も加わり「山猿」と命名されたそうです。


今回は社長さんが留守だったので、工場長さんが蔵をご案内していただきました。
山猿 永山酒造2.jpg


麹室は杉張りです。
山猿 永山酒造3.jpg



仕込み部屋です。
山猿 永山酒造4.jpg



写真は蒸留機です。永山酒造は日本酒以外にも焼酎とワインも造られています。
山猿 永山酒造5.jpg

写真は蔵のこだわりブランド「山猿」です。
ラベルの左上にはお猿の顔が描かれています。

山猿の原料米は穀良都の他に、精米歩合40%の山田錦で造った「大吟醸 山猿 無濾過 斗瓶取り」。
日本晴を用いた「山猿 手造り純米酒」「山猿 本醸造 日本晴」があります。

あと季節にあわせた限定品も発売されています。

山猿 永山酒造6.jpg
右端に見えます「山猿 特別純米酒 穀良都 山廃仕込」という酒も気になりますね。
どのお酒も魅力的です。


蔵に飾っていた穀良都の前で記念撮影。
穀良都って背がとても高く私の首近く迄高さが有ります。
山猿 永山酒造7.jpg

商品の購入・質問は永山酒造合名会社へお問い合せ下さい。
TEL:0836-73-1234 山猿醸造元 永山酒造合名会社
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Posted by 佐野 吾郎 at 12:00TrackBack(0)山口県の酒蔵巡り

2010年10月19日

山頭火 金光酒造株式会社

山頭火 金光酒造株式会社

所在地:山口県山口市嘉川5031
銘柄:山頭火(さんとうか)
創業:大正15年 5代
杜氏:社員杜氏 島根県杜氏組合所属
仕込み水:軟水
訪問日:2010/10/19


戦前の俳人、種田 山頭火ゆかりの酒蔵が金光酒造
山頭火 金光酒造株式会社

山頭火は、明治39年から大正5年まで11年間、 酒造業を営んだことがありるそうです。
しかし2年連続で腐造が起き蔵が倒産。その後、蔵は誰かに買い取られ大林酒造と名を変えます。
その後、金光酒造の前身であった蔵が大林酒造を吸収合併。
防府工場跡が、山頭火がかつて酒造業をしていた場所になります。

蔵の前には石碑が建てられています。
山頭火 金光酒造2.jpg
山頭火はとても日本酒が好きな方でした。
そういう事もあってか、山頭火ふるさと会から「山頭火にゆかりのある蔵なので、山頭火にちなんだを造ってくれないか」と頼まれます。
それを受けた蔵元が5年間をかけ昭和54年に「山頭火」の商標を獲得。
現在は山頭火ブランドを中心に、年間約500石の酒を造っています。

写真は仕込み部屋です。
山頭火 金光酒造3.jpg



こちらは一見、春〜秋迄は商品を貯蔵する冷蔵庫です。
奥の青いタンクが見えますが、冬期には在庫が無くなり変わってタンクが入り、仕込み部屋に変わります。大吟醸はこの空調が利いた部屋で醸されます。
山頭火 金光酒造4.jpg



写真は蔵の売店に展示館です。
山頭火 金光酒造5.jpg



金光酒造は蔵訪問は歓迎しています。
ご覧のように試飲する機械も用意されています。
その場で買う事も出来ます。
山頭火 金光酒造6.jpg


写真の方が5代目蔵元、金光 明雄さんです。今回、蔵をご案内していただきました。
山頭火 金光酒造7.jpg
種田山頭火はたいへん日本酒が好きな方で、全国を旅で回られた際も温泉旅館に泊まりお酒を飲む事もあれば、野宿の際にもあらかじめヒョウタンに酒を詰め、山の中で酒を飲まれていたそうです。
山頭火が温泉で飲まれたで有ろう酒、山の中で飲んだ酒はどのような味だったのか?
いずれにせよ美味しい味であったに違い有りません。
種田山頭火が飲んだであろう味の酒を造って行きたいと語ってくれました。


山頭火 金光酒造8.jpg



最後に蔵の前で記念撮影です。
お忙しい中、ご訪問させていただき有り難うございました。
山頭火 金光酒造9.jpg
商品の購入・質問は山頭火 金光酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:083-989-2020 山頭火醸造元 金光酒造株式会社
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Posted by 佐野 吾郎 at 09:55TrackBack(0)山口県の酒蔵巡り

2010年10月18日

寿|株式会社中島屋酒造場

寿|株式会社中島屋酒造場

所在地:山口県周南市土井2-1-3
銘柄:寿、中島屋、カネナカ
創業:1823年 11代
杜氏:蔵元杜氏 大津杜氏
仕込み水:軟水(錦川伏流水)
訪問日:2010/10/18

蔵の前は車が1台通られるかどうかという細い道。
旧市街に静かにたたずむこの蔵の中で、年間わずか100石しか生産されていません。

寿|株式会社中島屋酒造場

蔵の敷地は横に長く、写真に写っている建物全てが酒蔵です。
現在の生産量は年間100石程度ですが、昔はもっと沢山造ってい事が伺えます。


中島屋酒造場2.jpg

酒造りが行なわれるのは12月に入ってからとの事。
私が訪問した10月はまだ蔵は眠ったまま。
タンクにはご覧の通りビニールシートが被せられています。
中島屋酒造場4.jpg
12月に入ると蔵は清掃され、釜場からは湯気があがり、蔵は目覚めるのですが、休んでいる最中の蔵はとても静かでした。


中島屋酒造場3.jpg
中島屋酒造が造る酒は、芳醇で柔らかい旨味を持つ、瀬戸内風の酒。
中国地方と四国の瀬戸内側は、広島の西条の酒の影響を受けたせいか「甘味」が感じられる酒が多いそうです。

かつての広島の酒のような甘さは無いのですが、柔らかい旨味によってほんのりとした甘口の酒に感じられるとか。


中島屋酒造場5.jpg

現在、蔵の主力商品は下記の4アイテム。

・寿 純米吟醸 西都の雫
・カネナカ 生もと純米酒
・カネナカ 生もと大吟醸
・中島屋 吟醸

純米酒が一番良く売れている商品だそうです。
生もと造りもされていますね。
中島屋酒造場6.jpg
注目は「カネナカ 生もと純米酒」です。
麹米が山田錦で精米歩合は55%。掛米は五百万石で精米歩合は60%。
それでもって1升ビンが税込で2572円だとか。
これなら1本、買って試したくなるお手頃な価格ですね。

私が訪問している最中に、近所の方が蔵にお酒を買いに来られました。
「美味しかったので1日で飲んでしまった。良い酒は飲み過ぎるね」と言って1本買って帰られました。



最後に蔵の前で記念撮影。
11代目蔵元はとても穏やかで優しい感じの良いお父さんでした。
中島屋酒造場7.jpg
蔵元はリーガロイヤルホテル東京にて開催されました「やまぐち地酒維新」のイベントにも参加されております。
機会が御座いましたら、11代蔵元が造る生もとの純米酒をお試し下さい。


商品の購入・質問は株式会社中島屋酒造場へお問い合せ下さい。
TEL:0834-62-2006 寿,カネナカ,中島屋醸造元 株式会社中島屋酒造場
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Posted by 佐野 吾郎 at 17:00TrackBack(0)山口県の酒蔵巡り