2014年07月16日

香の泉(かのいずみ)、唯唯(ただただ)|竹内酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 352蔵目

香の泉(かのいずみ)、唯唯(ただただ)|竹内酒造株式会社

滋賀県湖南市石部中央1-6-5
蔵元のサイト:http://www.kanoizumi.jp/


酒名:香の泉(かのいずみ)、唯唯(ただただ)、近江万葉 ■創業:明治5年(1872年)7代 ■杜氏:南部杜氏 ■仕込み水:軟水 ■訪問日:2014/07/16

代表銘柄
香の泉 極上辛口
唯々 特別純米
宮崎へべすのおいしいお酒

日本一大きな湖「琵琶湖」をもつ滋賀県。
県の面積は全国で10番目の小ささで、更に琵琶湖が全面積の6分の1を占めています。

その割には酒蔵の数は多く、滋賀県酒造組合のサイトによると33件の酒蔵が登録。

地産地消が今でも根強く続く特徴があり、特に滋賀県の甲賀周辺ではナショナルブランドの日本酒を目にするのが珍しく、地元の日本酒が根強く消費されているとの事。

香の泉という酒名の酒を造る竹内酒造株式会社も、地元から根強く愛されている酒蔵のひとつ。

竹内酒造株式会社|蔵の外観

竹内酒造株式会社|蔵の外観
竹内酒造株式会社は明治5年に創業した現在で7代続く酒蔵です。

創業当時の酒名は「朝日香の泉」といい、今の蔵の敷地内の旧東海道に面した場所で創業。
酒名の由来は、香りが良く綺麗なお酒というところからきているとの事。
そしていつの頃からか「朝日」が無くなり現在の「香の泉」となったそうです。

写真は2014年に誕生した限定流つ銘柄「唯唯(ただただ)」。
竹内酒造株式会社|唯唯(ただただ)

竹内酒造株式会社|宮崎へべすのお酒

竹内酒造の主力銘柄は香の泉と2014年に限定流通商品として誕生した「唯唯」。

上記でも記載しましたが、香の泉が位置する石部や甲賀周辺は滋賀県の中でも特に地産地消が強く、ナショナルブランドが入ってこれなかった地域だそうです。

滋賀県全体でみたら県内の地酒の消費率は40%に満たない数字だそうですが、旧甲賀郡に関しては90%が地元の酒。
スーパーに行かない限りナショナルブランドの酒は目にしない特殊な地域だそうです。

このような地の利に恵まれているのか、地元の消費が多く、年間で約1000石の酒を製造しているとの事。

千差万別と言われる滋賀県の中で、竹内酒造が造る酒は「フレッシュでフルーティーな酒」がコンセプト。

蔵元自身が若い酒が好みだそうで、香りもあってすっと喉越しがよく、それでいて食事の邪魔をしない酒を目指されているとの事。

若い状態を維持するために、熟成を遅くさせる目的で建物には断熱材を入れ、タンクごと0度で冷やせるよう、蔵は設備を入れています。

写真の方が7代目蔵元、竹内 善彦さん。
竹内酒造株式会社|蔵元

写真は仕込み部屋。
竹内酒造株式会社|仕込み部屋

竹内酒造株式会社|仕込みタンク

仕込み部屋は上から見たらこんな感じ。見ての通り2階から櫂入れなどの作業を行います。
竹内酒造株式会社|仕込み部屋上から

竹内酒造ではかつては能登から杜氏が来ていましたが、現在では人材が多いとの理由で岩手から南部杜氏が来て酒造りをしているとの事。

酒造りに用いる米は滋賀県産の日本晴が最も多く次に玉栄や吟吹雪を使用。 県外の米は兵庫の山田錦のみ。

蔵から約1キロ離れた場所にある里山から湧く水と蔵の敷地内にある井戸水を使用。両方ともとても柔らかな軟水だそうで、この2種類の水を酒造りに使用。
里山の水はパイプで蔵までつながっているそうで汲みに行く必要はないそうです。

写真は酒母室。
竹内酒造株式会社|酒母室

写真は麹室です。
竹内酒造株式会社|麹室
地元を中心に出荷するレギュラー酒などはこちらの部屋で麹を造りますが、大吟醸酒などこだわりの酒は下記の写真の麹蓋を使用しているとの事。

竹内酒造株式会社|麹室 蓋麹

写真は槽場、床がピカピカで清潔に保たれています。
竹内酒造株式会社|槽場 圧搾機

竹内酒造株式会社|訪問の証の記念撮影
訪問の証の記念撮影。麹蓋に感心する吾郎。

地元流通が中心の香の泉ですが、2014年に限定流通商品の「唯唯(ただただ)」という新ブランドを立ち上げました。

全国市場での競争に勝つための酒質改造に向け努力している最中。
ご覧のとおり、設備も特定名称酒造りに適した大きさで、蔵も綺麗に整っていて清潔でした。
良いお酒が出来上がってくれる事を期待したいと思います。




ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。お読みになられている時には変化している事もあります。   

Posted by 佐野 吾郎 at 14:00TrackBack(0)滋賀県の酒蔵巡り

2010年07月23日

貴生娘(きぶむすめ)|滋賀酒造株式会社

貴生娘(きぶむすめ) 滋賀酒造株式会社

所在地:滋賀県甲賀市水口町三大寺39
銘柄:貴生娘 きぶむすめ
創業:1926年 昭和元年 2代
杜氏:社員杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/23


甲賀郡水口町に4件残る酒蔵の一つが貴生娘(きぶむすめ)という酒を造る、滋賀酒造
貴生娘(きぶむすめ)|滋賀酒造株式会社

この蔵は日本酒をはじめ、焼酎と地ビールも造っており、蔵に「ビアレストラン寿賀蔵」というレストランが併設されています。


現在造っている酒は普通酒が主体。
地元を中心に販売をされています。

最後に蔵の前で記念撮影です。
kibumusume2.jpg
商品の購入・質問は滋賀酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0748-62-2001 貴生娘醸造元 滋賀酒造株式会社

ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

Posted by 佐野 吾郎 at 16:30TrackBack(0)滋賀県の酒蔵巡り

2010年07月23日

神開(しんかい)|藤本酒造株式会社

神開(しんかい) 藤本酒造株式会社

所在地:滋賀県甲賀市水口町伴中山696
銘柄:神開
創業:明和年間(1763年頃) 19代
杜氏:能登杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/23

滋賀県甲賀地方に19代も続く、老舗の蔵元、神開 藤本酒造。
蔵が創業した明和年間というと、当時の日本は徳川10代将軍の時代。田沼意次が政治をしていた頃です。
神開(しんかい)|藤本酒造株式会社

外観もごらんの通り、昔ながらの酒蔵の景観を残した美しい建物。

玄関にはこの地方ではよく見られる「信楽焼のタヌキ」玄関に飾られています。

shinkai2.jpg蔵元に、滋賀県の酒蔵の特徴に付いて尋ねてみました。

滋賀県には何万石という大手の酒蔵が存在しませんでした。
小さな蔵が沢山有る訳ですが、市場シェアを占める大きな蔵がなかった事から、各社が自由な酒を造る風土が根付きました。
その結果、各社が好きな酒を自由に造っています。
淡麗辛口の酒も有れば、濃醇醇口もあり、一括りに出来ないのが滋賀県の酒蔵の特徴ではないでしょうか。

との事。


富山県の地酒場合、立山や銀盤と言った地元のシェアを占める大手蔵が存在していたため、市場シェアに反する酒を造る事は、イコール地元では売れない、という事を意味しました。
その為、地元で酒を売る為には、立山や銀盤と同じタイプである端麗辛口の傾向の酒に向かってしまう現象がみられました。

滋賀県はそんな大手蔵がなかったので、言われてみれば確かに、各社が自由な発想で酒造りをしているように思えます。


藤本酒造では「無濾過生原酒」にこだわっているとの事です。

酔う事ではなく味わう酒。
アルコールの強さだけではなく、味がしっかりている酒を造って行きたい、とお話されていました。

原酒ファンの皆様。
藤本酒造の酒は要チェックです。

shinkai3.jpg

商品の購入・質問は藤本酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0748-62-2001 神開醸造元 藤本酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

Posted by 佐野 吾郎 at 14:55TrackBack(0)滋賀県の酒蔵巡り

2010年07月23日

美冨久(みふく)|美冨久酒造株式会社

美冨久(みふく) 美冨久酒造株式会社

所在地:滋賀県甲賀市水口町西林口3-2
銘柄:美冨久(みふく) 三連星
創業:1877年 大正8年 3代
杜氏:但馬杜氏
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/23

東海道の50番目の宿屋街、水口の酒蔵、美冨久酒造
蔵の前の通りは東海道です。同じ通りの200メートルほど隣に笑四季酒造もあります。
美冨久(みふく)|美冨久酒造株式会社

美冨久酒造はお客様にオープンな蔵元で、訪問すれば蔵見学もさせてもらいます。(要アポイント)
私が訪問したのは造りが終わっている夏の7月でしたが、ご覧の通り蔵の中をご案内させていただきました。
mifuku2.jpg造りは休み中なのですが、いつでも見学者に答えられるよう蔵の中は綺麗に片付いていました。


こちらは珍しい「レンガ造りの麹室」です。
mifuku3.jpg美冨久酒造が造る酒ですが、京都の影響が強く、同時に水が軟水で柔らかい事から全体的には甘口傾向です。

しかし一方では山廃仕込みによる濃醇でガツンと来るタイプの辛口酒も造られているとか。

最近では4代目を継ぐ事となる後継者による「三連星」という新ブランドも誕生。

今後は地酒マニア市場にも名前が現れてきそうな注目の蔵元です。


最後に記念撮影。
「昇天」とは昭和初期頃にこの蔵が用いていた商標です。
mifuku4.jpg
商品の購入・質問は美冨久酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0748-62-1113 美冨久醸造元 美冨久酒造株式会社

ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

Posted by 佐野 吾郎 at 13:55TrackBack(0)滋賀県の酒蔵巡り

2010年07月23日

笑四季(えみしき)|笑四季酒造株式会社

笑四季(えみしき) 笑四季酒造株式会社

所在地:滋賀県甲賀市水口町本町1-7-8
銘柄:笑四季(えみしき)
創業:1892年 明治25年 5代
杜氏:蔵元杜氏 無所属
仕込み水:軟水
訪問日:2010/07/23

個性派が多い滋賀県の酒蔵において、かなり型破りと言える蔵元が笑四季(えみしき)酒造
笑四季(えみしき)|笑四季酒造

笑四季酒造は、昭和54年生まれ、現在31歳である竹島充修氏が(たけしまあつのり)酒を造ります。

そこまでは、よくある話ですが、この蔵は蔵元も奥様である加奈子さんもも酒造りをされています。

夫婦杜氏という全国数ある酒蔵の中でもかなり変わった形態の蔵元なのです。


旦那様である充修さんは、新潟の原酒造で越後流の酒造りを学まれました。
奥様は東京農業大学で醸造学を勉強された後、笑四季酒造に勤めていた5年連続金賞を受賞した但馬杜氏の元で酒造りを学ばれました。


emishiki2.jpg笑四季酒造の第一印象は、「そうとうに自由な酒造り」です。

市場の流行や動向等、関係なく、かなり自由に酒を造られています。
自分たちの道を走っている、というタイプの蔵です。

秋に佐野屋のサイトで取り扱いますので、お酒の詳細はそこでご説明させていただきますが、大半の日本酒ファンの方に取って飲んだ事がないタイプの甘口のお酒を得意とします。

現在は、検索をかけてもあまり詳細が現れない蔵元ですが、今後は注目される若手蔵の一角になるのでは?と期待しています。


emisiki3.jpg
笑四季(えみしき)のお求めは、笑四季酒造と直取引を行なっている
地酒.com 佐野屋 をご利用ください。 (フリーダイヤル:0120-464-135)
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。  

Posted by 佐野 吾郎 at 12:00TrackBack(0)滋賀県の酒蔵巡り